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青龍、目を見張る

 この塔、最弱の男を破った三人の侵入者。

 六階に足を踏み入れた途端、目の前に広がった光景に青龍が思わず

「な、何なんだ?」


 灯りは複数の蝋燭のみ。そしてそれによって浮かび出されている、壁にかけられた様々な仮面。


「よく来たね。まあ、リラックスしな」


 その炎に映し出された人物、やはり蝶をかたどった仮面を付けている。

 そして、その手には――


「む、鞭だって?」


「フッフッフ、そんなに驚きなさんな。これでもか弱い女だよ」


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