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第10話 道具作成と今の限界

 秘密基地ができました。

 おかげで、毎日お風呂に入ることができるようになりました。

 しかし、そうなると石鹸が欲しくなります。

『神の指南書』には雑貨のレシピも在るのが嬉しいところです。

 これがあれば、手作りできないものも素材さえあれば魔法で作れてしまいます。

 個人的には、自分の手で作れるものは自作したいですが、まずは一式作ってしまってから、改良込みで自作したいと思います。


 何はともあれ、まずは手持ちの素材で作れる道具を作りたいと思います。

 まずは、解体用のナイフですね。

 人前では『解体』はできませんし、自身で獲物をさばけるようにはなりたいですしね。

 アイテムボックスから、鉄のインゴット、木材を取り出し、必要な分量を切り出す。

 地面から捻り出して作った簡単な作業台の上に素材を置き、鍛冶魔法を唱える。

 イメージはボウイナイフ。

 アーミーナイフも便利だとは思うが、魔物や動物を解体するのなら、もっとごつくて使い勝手のよいものがいい。

 そのまま、料理にも使えそうだしね。

 イメージを膨らませながら魔法を続けると、インゴットはニールの目の前まで浮き姿を変え始めた。

 鉄の塊は次第に液状になり、意思を持った生き物のように蠢きだした。

 ただの鉄の塊がだんだん薄くなり刀身の形状を形どっていく。

 先端は尖り、刃はより薄く鋭くなり、背は丸みを帯びていく。

 完成に近づいた刀身は、激しく光を放ち、ニールの手の上に収まった。

 光がおさまると、ニールの手のひらには、刃渡り20cmの銀白色の包丁の刃があった。

 イメージしたナイフには程遠いものであった。

 あれー、もしかして料理を連想してしまったのがよくなかったのかな。

 もしかしたら、包丁もナイフに分類されるのかもしれない。

 今度は余計なことを考えず、ただ鋭く切れ味のよいボウイナイフを強くイメージし、もう一度挑戦した。

 結果は成功で、イメージした通りの形のナイフが出来上がった。

 しかし、包丁もナイフも刃紋が無く、鋳造された既製品のような趣だった。

 個人的には日本刀のような鍛造の刃をイメージしていたので少し残念だったが、初作品にしては上等だろう。

 収納のため工作魔法で木製の柄と鞘を作ってアイテムボックスに片付けた。



 次は刀だ。

 初めは動物相手の狩りと植物の採取で良いかもしれないが、いずれは、あのオークなんかとも対峙しなければならないだろう。

 その時には武器が必要だ。

 遠くから弓で狙うのもありだとは思うが、最終的には慣れ親しんだ得物の方が心強い。

 ナイフを作成した時と同じ要領で刀身を作り上げ、同様に柄と鞘も用意した。

 身長も考慮し、長さの違うものを三本作り上げた。

 やはり、鋳造のような均一な銀白色だったのが残念だったが、品質向上スキルのおかげか品質的には高品質だったので問題はなさそうだ。

 鍛冶魔法が未熟なせいか、工程が間違っているのか、何か材料が足りないのか。

 いずれは由緒正しい日本刀を作り上げてみせます。



 次は弓を作った。

 素材は木材、古びた麻布、木材から抽出したヤニ、ウサギの脂など等。

 直径20cmの丸太を2cmまで圧縮し強度を高めた弓に、麻で作った糸に色んな物を混ぜて強化した、弓に耐えられる弦。

 一人前の大人でも引けないような強弓だが、ニールの腕力を持ってすればたやすいことだった。

 熊でも射抜けそうな強弓はおそらくオークにも通用するのではないだろうか。


 その後も、余った素材でできる限り要るか要らないか分らないものまで、作れるものは作っていきます。

 鉄で鍋、フライパン、スプーン、フォーク、網等。

 木材で釣竿、箸、おたま、食器、篩、テーブル、椅子、樽、家具等。

 岩で薬研、乳鉢、乳棒、石臼等。

 土砂で壷、瓶等々。


 土質のせいか、壷は結局一つも成功しませんでしたが、石英を抽出し錬金魔法で練成したガラス瓶は百個以上作ることができました。

 やはり、土一つをとっても粘土や砂地など、目的のものに対して素材を厳選する必要があるようです。



 ということで、再び素材を取りに森に行きたいと思います。




今回の話は、もっと長くなる予定でしたが、僕の貧困な想像力では、うまく文章で表現できませんでした。

拙い文章で申し訳ないです。

次話はもう少し長くなるように、もっと精進したいと思います。

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