人気のカラー
とうとうお茶会の日がやって来た!!
侯爵家のエントランスに馬車が停車している
メイドのアンに連れられてローズマリアがやってくる。
「マリー外に出したくないほどに可愛いよ」
「姉様、すっごく似合ってるよ」
「あぁ。良く似合ってる」
お父様・フランソワ・お兄様みんなが褒めてくれる。
「ありがとう!みんなお揃いだね」
銀色のリボン・銀色の刺繍
みんなの髪色に合わせてお揃い。
お兄様も・フランもいつも素敵だけど今日はお粧しして貴公子って感じ?
私の自慢の兄弟なの。
そして、今日のお父様すっごくカッコいいーーーーーーーー。
フロックコートを着ています。
「さぁレディどうぞ。」
と手を差し伸べられる。
お姫様対応ではないか!
「パパは王子様なの?」
「マリーの王子様にしてくれるの?」
キャーーーーーーーーーーーー
もう好き好き。死んじゃう。
色っぽいの。
前世での王子様は皆んなの王子様だったもの。
大好きだよって言われたけど、その他大勢の一人だったの。
きゃーってなるけど、若い子に声の質感は負けちゃうの。
歳を重ねると黄色い声は出なくなったわね。
電話の声は何で高くなるのかしら?不思議現象ね。
でも今日の心の悲鳴はガラスが割れちゃうくらいの高音よ!
声楽も習ってるもの!
あれ?また意識が…
王子様をね独り占めしたい。なんて大それた事、思ったことないもの。
所謂、リップサービスよね。あっやめよ。
辛いわ
「パパはママの王子様だからだめだもん」
しゅんとしながら手を乗せる
「今だけでいいよ。では行こうか?」
お父様によって馬車に乗せられる。
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皆んなで揃って馬車に乗ると、お父様から本日の注意事項が述べられる。
・絶対一人になってはいけない
・知らない人(男)と話さない
・知らない人について行かない
大まかにいうとこの三点。
「マリー約束だよ?」
お父様とのお約束ね!!覚えておかなきゃ。
「ハーイ」
「帰りたくなったらすぐおいで」
そうなの?帰って良いんだ。
気持ち的に楽になってきた。
「うん」
「マリー絶対に離れたらダメだからね。私のそばに居るんだよ」
「姉様、一緒にいようね」
「う、うん」
フランソワは弟よね?なんだか最近わかんなくなってきたわ。フランソワもお茶会デビューのはずなんだけど、なんか場慣れしてない?気のせいよね……。
私だけ除け者みたい
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王宮に到着したようで馬車が停まった。
「レディ?お手をどうぞ」
とお父様が素敵すぎるわ。
「おや?リオネルじゃないか!!」
「……………………………」
リオネルってお父様のお名前よね?
お兄様もフランも振り向かないわ。
どうして?
「パ・パパ?」
ちょいちょいとお父様のフロックコートを揺する
「はぁー。何かご用ですか?」
お父様の知り合いかしら?珍しいわ。お父様がこんなに疲れたようお顔をなさってる
「ご用も何も!!挨拶くらいさせろよ。その子がローズマリアだな?」
「はじめまして。ブロッサム侯爵が長女ローズマリア・ブロッサムと申します」
と淑女の礼を披露する
「ーーーーーーーーー!!なんだよ!!セシリアにそっくりじゃないか!!お前が会わせてくれないから、初めましてなんて言われたぞ!!くそ。髪の毛はブロッサム家の血だな」
どちら様でしょう?キョロキョロとお兄様の方をみると、
おいでおいでとされたので、お兄様の腕に絡まる
「母上のお兄様だよ。僕らからしたら叔父さんだね。」
へぇー。そうなんだ。知らなかった。
「ローズマリア、私はね君のお母様の兄なんだ!うちにね、息子がいるんだけど今日の茶会に呼ばれていてね、後で一緒にお話してくれる?」
なんだかお顔がギラギラしてて、苦手なタイプだわ。残念なイケメンって感じ…
すごくジロジロと見てくるの。
中身アラサーがいうのも何だけど、大人の男の人って…怖い…
「知らない人とお話したらダメだもん」
怖いからもうお兄様にお任せ!!
「マリーは人見知りするんですよ。叔父様」
とお兄様とフランが隠してくれた。
「し、知らなくないでしょう?叔父様だよ。叔父様って呼んでよ」
ううう…怖い…
「ガブリエル伯爵。そろそろ時間なので失礼していいですか?王妃様の茶会に遅刻はマズいでしょう」
「あ、ああ。また後でねローズマリア」
「……………………。」
お返事は致しません!
知らないし怖いし…でもお母様のご家族だもんね。ちょっと気になるけど
「マリーその調子だ!良くできた」
満面の笑顔でお父様が髪の毛を撫でてくれた。
やだー。お父様ったらせっかくセットしてもらったのにぐちゃぐちゃにしないでよー!!買ってもらったピンクのお花の飾りがズレちゃう!お気に入りなのにー
会場に行くまでに、何人もの人からお父様が声を掛けられていたのだけど、会釈ほどで済ませたようだ。流石お父様お知り合いが多いのね!!
私は会場に入るまでに、たくさんの人の視線を浴びていたので、もう疲れちゃった。
今日がデビューだもんね。
物珍しさもあって見られてるのよね。
今回のお茶会デビュー組ってもしかして少ないのかしら……。
私とフランソワ、年齢的にも遅咲きデビューなのかも。だって私よりも小さい子も何人も見かけるもの
「さぁ、私が一緒なのはここまで!あとは頼んだよ?いいね?二人とも」
「「ハイ」」
お父様が会場からいなくなる
流石に王宮のお庭は凄かった!
子供達が集まるからと言って、バルーンやリボンで会場全体が飾られている。
まるで前世のコンサート会場ではないか!
色とりどりのドレス!ん?気のせいかしら?青色系のドレスの子達が多いような…
衣装の取り決めってあったのかしら?
それともみなさん、私と一緒で推しのカラーなのかしら………。
まぁ大体グループの青色担当は
人気No.1若しくはNo.2が多いから、多くなるのも必然よね。
「マリーどうしたの?」
「ねぇ。なんだか青色のドレス多くない?私浮いてない?」
「姉様が気にすることないよ!ね!兄様」
「そうだよ。こんなに似合うドレスを着ているマリーが人を気にするなんて……」
そっか。流行りのカラー?なのかな?先日作ったドレスに青色って一枚もなかったから気にもしなかったケド。次はアリなのかな?
「「絶対青なんて着せないよ」」
ボソリとお兄様とフランが言っているけど気のせいね!!




