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30.18番隊の誤算

side:栗谷


先日の戦闘から1週間が過ぎた。

総長より、2日間休みになったが、今日から再び通常通りだ。

先ずは総長執務室へ向かう。

「隊長、総長はなに用でしょう?」

「あ、賞与ですかね?」

「佐藤ぉー、お前、今回どんくらい倒した?」

「えっとぉー、5体くらいですね…」

「佐々木は?」

「ぐっ……2体です」

「68番隊は全部で4体だそうだ。タイプ:αだけで28体だったらしい。残りは誰倒した?」

「零番隊ですねー」

「ボーナスでると思うかー?」

「「出ませんねー」」

「だよなぁー、俺も頑張ったんだがなー」

「隊長もまだまだですね!」

「お前らもだよ」

この口達者め!

今はひょうひょうとしているが、零番隊との差を痛感して悔しそうにしてたの俺は知ってるからなぁ。

言わんでやるが、強くなりたいのはみんな同じさ。

「大丈夫ですよ!これから強くなればいいのです!」

長瀬オペレーターが励ましてくれる。

「そうだな、まだ成長できる」

「はい!そうですよっ、目指せ零番隊です」

千花(ちか)ちゃーん、私頑張っちゃうよぉー!」

佐藤が長瀬に抱きつく。

「仲のよろしいことで」

そんなにくっついてると、ほら、佐々木が鼻の下伸ばして見てるじゃないか…

佐々木は多分、長瀬が好きなんじゃないかな?若いっていいねー。

「でも、じゃあ、総長の呼び出しってなんでしょうね?」

確かに…

「え、あまりにも倒してないから怒られるんですかね」

「そ、それは無いんじゃないかと思うが…」

結構頑張ったし、相手はδだ、それはないと思うが…

なんか嫌になってきたなぁー。



コンコンッ

「総長18番隊、栗谷です」

「おぉ!入ってくれー」


ガチャ


「失礼します!」「失礼しまぁす」「失礼しますッ」「失礼します」

「18番隊全員揃いました」

「おー、立ってないで座ってくれ!」

総長は相変わらずのガタイで椅子に座っている。威厳のあるどっしりとした姿だ。

書類仕事は苦手そうだが…


全員座った所で総長が話しだす。

「さて、諸君らに集まって貰ったのは、他でもない」

なんだろう、怒られるのか?

「君たちはもっと強くなりたいと思っておるかね?」

あ、これは不甲斐ない結果だったからだ…

「それはもちろん思います。先日も全然倒すことが出来ず、申し訳ございません」

先に謝っておこう。

処世術だ!

「いや、そんなかしこまらなくてもええわい。先日の大規模侵攻ではお主らは精一杯頑張ったわい。タイプ:δが出たのに被害0はお主らの活躍あってこそじゃ!」

あれー??違ったか?

「そう、言われると嬉しいですね。

しかし、間近で零番隊の戦闘を見て、自分もまだまだだなと、痛感しました」

「あんまりみる機会もないからの、刺激になったじゃろ?」

「えぇ、それはもう」


コンコンッ

「総長きましたよー!」

「お!キタキタ!おー!入れー!」

ガチャ

「お疲れ様でーす」

「おつー」

「お疲れ様です」

「お疲れっすー」


「え?」

「「あ!?」」

「ハッハッハー、今回は成功したようじゃのぉ。サプライズじゃ!」

え?零番隊がなぜ?

「総長、今度は俺達が遅れてくる方ですか?」

「また、やってる」

「総長好きっすねー」

「まぁ、総長もずっとここにいて、飽きてるんでるだよ」

零番隊の面々が勝手知ったる様子で事務室に入ってくる。

え?どゆこと?

「え、総長??」

「いやー、やったぞ、橋本君!」

「良かったですね、それでは私から説明しますね。今回18番隊の皆さんをお呼びしたのは、零番隊との合同訓練を行っていただくからです」

「合同訓練?」

「はい、皆さんのように、零番隊の戦闘を直接見たりする機会は少ないです。しかし、先程仰られていたように、いい刺激になり、部隊のベースアップに繋がると判断しました。」

「それで我々に?」

「えぇ、夜白隊長にお話した所、先日栗谷隊長とも同じような話をされたとのことでしたので。18番隊と合同練習後は零番隊の皆さんには全部隊と順次訓練して頂きます。他の部隊からも公開された動画で初めてみたとの声がありましたからいい機会になるかと」


あの話かよ!たった数日でこんなに進むとは!?

いい機会だけど、心の準備は出来てないぞ!


「わ、分かりました。その話は我々にとっても助かりますよ……

力の無さを実感しましたから……」

「さっきも言ったが、お主らはよくやっとると思うがの…

こやつらがちょっとおかしいんじゃ!」

「あー!、悪口言ってるっすよー、隊長ー!?」

「可愛い娘にこんなこと言ってタダですむと思ってるんですかね?」

「みんな、今年は零番隊だけで年越ししようか、総長はお疲れのようだ。」

「いいですね隊長!」

「あ!私、いいお取り寄せグルメ見つけたんですよ!!国産ステーキなんですけどね」

「ステーキ!?食べるっす!」

「わ、ワシも入れとくれー!!

アリスぅー、パパも混ぜとくれ〜」


あの総長がいじられている。

確かに事務処理は苦手であると聞いていたが、あの威厳があり、ランキングだって1位だぞ?昔からBSFを支えている人物で、尊敬するものは多い。

心·技·体兼ね備えた傑物だ。

それが目の前で娘にいいようには言われていた。

……まぁ、娘は良いとしよう。うちの娘も目に入れても痛くない可愛い娘だ。

だが、実際目の前でみると、俺と同じ、威厳も何も無いただのお父さんだった。

イメージと違い過ぎて目をくらう。

でもまぁ、俺の目標はレイモンド総長かな……

自慢の父親になりたいものだ。あ、娘にはもっと優しくされたいが、最近は…うちも似たようなものかも……


「えー、よろしいでしょうか?」

橋本秘書が話を戻す。

「うぉっほん。それじゃあ、早速じゃが、3日後より1週間合同訓練を初めてくれ!」

「「「「了解」」」です」


「それじゃあ、当時は零番隊訓練所で行いますので、18番隊の皆さんはそちらに集合でお願いします。

「はい、よろしくお願いします」


ご覧いただきありがとうございます。

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