表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/80

炎の大魔導師、風邪をひく -1-

 どういうわけか後頭部がズキズキと痛み、起き上がることがかないません。


 だというのに、家の中は非常に騒がしく、頭痛が収まる気配はまったくといっていいほどありません。


「おまえ、居候のくせに火の番もできないのかペン! 居候なら居候らしく、ちったあ役に立ったらどうなんだペン!」


「そ、そんなこと言われたって、オレサマは基本、鳥獣属性のブラックカラスン。こちとら、火は怖いって相場が決まってらあ。できねえもんはできねえんだよ」


「は? おまえ、気に入らないやつを火だるまにしてたペン! 火が怖いなんて、そんな言い訳通らないペンよ!」


「だ、だからあれは、火をつける役は手下のイワトビーに命令して......。そ、それに、あれはほんとに火炙りにしてたわけじゃないからな! あれは、パ、パフォーマンスとして......」


「ペギー!おまっ! ふざっけるなぺんよ! パフォーマンスでガチに火をつけるやつがあるかよ! クソッたれ!同胞の恨み、ここではらさでおくべきかペン!」


「や、やめろよ! 暴力反対!」


 双方のモンスターによる言い争いが頭に響き、まるで頭をハンマーでガンガン叩かれているかのごとくです。


「おばはんも寝てばかりいないで、なんとか言ったらどうなんだペン、炎の大魔導師たるもの、火の番をモンスターに任せきりというのはどうかと思うぺんよ」


 痛すぎて頭は上げられませんが、トビーの言っていることは理解します。しかしながら、どうしても起き上がることは困難です。


「ミリアのおかみさんに、役に立ちたい、なんでもいいから手伝わせてくれってお願いしたのはオレサマなんだ。だから、おかみさんをせめないでやってくれ」


「だったらおまえ、それこそ、火の番をちゃんと最後までするペンよ!」


「いや、オレサマもまさか、火の番を頼まれるとは思いもよらなくてだな、えっと......」


 ペギーがごにょごにょと言い淀んでいます。


 ということは察するに、現時点でだれも火の番は見れていないということになります。


 炎の大魔導師たるわたしの家に、イワトビーであるトビーと、ブラックカラスンであるペギーがただいま共存しています。


 が、最初こそ、双方上手くやっていたのですが、ここのところは日々いがみ合う関係が続いています。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ