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アリカと三人のチュートリアル


「はぁ……まぁちょっと問題はあったけど皆んなのスキル確認は出来たね、ちょっと待ってて」


そう言うとアリカはアイテムボックスから何冊かの本と布を幾つか取り出す、


「兄さんとメイは本を読んで翻訳スキルをレベルアップさせるけど、まず基本属性魔法は全部として…」


アリカは四冊の本をまとめて置く、


「ゴーレム魔法の本、調合の本、テイムの本、付与の本、錬金術の本、呪魔法の本、闇魔法の本、あとお勧めしないけど死霊魔法の本」


「なぜ死霊魔法の本だけお勧めしない?」


饕餮が疑問に思い言う、


「ちょっと内容がね……題名は屍食経典義っていう本なんだけど…」


「まさか…アリカ、その本にはアレ(死体)の食べ方とか()()について書かれた本か?」


「!兄さん、この本について知ってるの?…まぁ、概ね予想どうりだよ…写真とか絵は無いけど文字で事細かく書いてるよ……」


「そうか……」


アリカと饕餮の言葉が止まる、


「そんなにヤバい内容なんです?」


「あぁ…メイは読まない方がいいトラウマになるかもしれん…」


メイの疑問に饕餮が答える。


「まぁ…この本は仕舞っとくとして他の本を読んで待っといて」


「我は何をすればいい!!」


「レオンは…お菓子でも食べて待っといて」


「うむ!」


アリカはレオンにクッキーの入った小袋を渡し、レオンはクッキーを美味しそうに食べる。


「私は作る物があるから」


アリカは取り出した布を縫っていく、饕餮とメイは本を読んでいく


「あれ?先輩、この闇魔法と呪魔法の本は読んでもスキルが獲得出来ませんでした、」


「俺も獲得できなかった」


「獲得できないなんて有るんだ…何か条件が有るのかな?」

アリカは少し考えて、(まぁわかるわけないか)と止まった手を動かす、


しばらくして、完成した物をアリカは三人に渡す、


「はいコレ、コレを着ると他のプレイヤーから見えないから目立たなくなるよ」


「ありがとう」「ありがとうございます!」「うむ!助かる!!ワハハ!」


三人に渡したのは、隠密と存在隠蔽の効果が付与された全身を覆うローブだった、


「じゃあ皆んなでチュートリアルを受けにいこっか」


「あぁ」「はい!」「うむ!」


アリカは受付に鍵を返して冒険者ギルドに歩みを進める、


「ほんとに見えないんだな」


「ですね」


「イタズラでもしてみるか?ワハハ!」


「やめろ、そうしたらイタズラした人にはバレるよ」

(存在隠蔽は皆んながレベル低いから隠蔽くらいしか発動してないしなぁ……)


そんな事を喋っていると冒険者ギルドに着いた、


「じゃ、冒険者登録してきて、私は掲示板の前に居るからね」


そうして私は掲示板の横に立つ、


「冒険者登録終わったぞ」「お待たせしました」「うむ!またせたな!ワハハ!!」


「終わったみたいだね、依頼何にする?」


「無難にホーンラビットの討伐でいいか?」


「はい!」「うむ!」


アリカ達はギルドを後にして草原の奥に向かう、


「じゃ、がんばってね」


「あぁ」


どうやら最初は兄さんがやるようだ、


「ふぅ……ふッ!!」


『ギュッ!?』


饕餮は、まるで居合斬りの様にホーンラビットを斬る、吹っ飛んだホーンラビットは体勢を立て直している、


「ふむ…【短縮】【ライトニングボール】!!」


『ギュギュッ!?!?』


「ふむ……西洋剣はあまり使えないな」


「一応初期の武器だしね」


ホーンラビットは雷の玉に触れて全身に電流が走り感電死した。

黒焦げのホーンラビットがポリゴンの光に変わる。


「兄さん?短縮って何?」


「あぁ、時間魔法の初期魔法だ、それでライトニングボールの時間を短縮した」


「発動の時間短縮?」


「あぁ」


どうやら時間魔法は魔法の溜めの時間を短縮できるようだ、


「次は誰やる?」


「じゃあ私がやります!」


「頑張ってね」


「はい!」


そうしていると、ホーンラビットが現れた。


「【ポイズン】……はぁ!」


メイは手に毒々しい紫のオーラを纏いホーンラビットに拳を放つ、


『ギュッ!?………………ギュ!?』


メイの拳によって吹っ飛ばされたホーンラビットが痙攣して口から泡を吹きながらポリゴンに変わる。


「うわぁ…えぐ、今のが毒魔法?」


「そうですね……こんなに効くんですね…」


「メイは属性強化のスキルも有るからじゃない?」


「そうでした」


アリカとメイは毒魔法のエグさにちょっと引く、


「次は一番の問題児の番だね」


「うむ!大船に乗った気持ちでいるがいい!ワーハッハッハー!!!!」


レオンは高笑いをしながらホーンラビットに向かう、


「いくぞ!狂気魔法【ダイスロール】!」


突如空中からサイコロが現れる。


コロコロ〜『クリティカル』


…………し〜〜〜ん


「むっ!これ攻撃スキルではないではないか!?」


「そうなの?」


「う、うむ、他のスキルとの組み合わせで発動するようだぞ!では、いくぞ!!!!《ランダム魔法》!」


するとすぐに変化は訪れる、


『100t鉄塊落とし!』


ドカーン!!!!!


突然【100t】と書かれた鉄の塊がホーンラビットを押し潰した。


「はぁ!?」「!?」「えぇ!?」


突如現れた100tの鉄塊にレオン以外の全員が驚く、


「ワーハッハッハー!!我最強!!」


レオンは腕を組み満足そうに頷く、


「…今のがレオンのスキル?」


「うむ!ランダムで何かが起きるようだ!!」


「うわエグ、運の良いレオンにピッタリのスキルじゃん」


「ワーハッハッハー!我最強!どんどん行くぞ!!ワハハ!!」


「あっちょっと!!」


レオンは次のホーンラビットに突撃する。


「ちょ!レオンは調子に乗ったら!!」


「ゆくぞ!【ダイスロール】《ランダム魔法》!!」


コロコロ〜『ファンブル』『落雷!』


突然、レオンと近くに居たホーンラビットに雷が落ちる。


「ぎゃっばばばばばばばばばばば!?」


『キュキューーー!?』


バリバリバリバリ!!!!


「あぁーあ、レオンが調子に乗るとすぐこうなるんだから……」「あぁ………」「えっと…ドンマイです…」


アリカ、メイ、饕餮はレオンの醜態に呆れる。


「レオンどうする?」


「引きずって帰るか」


「ちょっと可哀想だけど…」


アリカ達は黒焦げになって頭がアフロになり気絶したレオンを引きずって街に帰る事にした…


「アバ……アババババ…」


「レオンどうやって起こす?」


「ちょっと待ってろ」


「何をするんですか饕餮さん?」


饕餮はアリカからポーションを貰いレオンにかける、


「こうする」


饕餮はレオンの頭を鷲掴みして持ち上げる、


「ぎゃばぁぁああ!?」


「起きたか?」


「う、うむ!起きたかアイアンクローはやめて、!?ぎゃばばば!?!?」


饕餮はレオンの頭を離す、


「アガ、アガガガ…」


「うわぁ……痛そう…」


レオンは、あまりの頭の痛さに蹲る、


「これからどうするんだ?」


「一度ギルドに行って依頼品の納品して後は自由行動かな?」


「そうか」


「うん、装備とか欲しくなったら素材持ってきてね」


「わかった」


「はい!でも…私武器何にしようかな」


「兄さんなら刀でしょメイなら…籠手とか?」


「いいですね!それなら格闘もできますし」


「わ、我は…」


「普通の剣でいいでしょ」


「!?ま、待て!」


「どうせ変な武器を作ってもらう気だったでしょ?」


「ギクゥ!?」


「ギクって自分で言うのかよ、どうせ使いこなせないなら普通の剣でいいでしょ」


「う、うむ…」


「じゃあ、鉱石なら東の山で取れるから、はいコレ、ツルハシ」


「あぁ、ありがとう」「助かります!」「感謝する!」


アリカは三人にツルハシを渡す。


「じゃあ用があったら呼んでね」


そうして少し疲れた様子でアリカはその場を後にする…


【スキル解説】

闇魔法獲得の条件

闇系の称号やスキルを獲得する。

呪魔法獲得の条件

呪に触れる。


レオンのスキル解説

《狂気魔法【ダイスロール】》

クトゥルフ神話trpgが元ネタの魔法【成功】【失敗】【ファンブル】【クリティカル】があって、結果が成功の時は普通に何の効果も無く発動する、失敗は普通にスキルが発動しない、ファンブルは良くない事が起きる、クリティカルは良い事が起きる。

《ランダム魔法》

ポケモンでいう指を振る。ランダムで何が起きるかも?

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