表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機械仕掛けの眠り姫  作者: ローラ
PR
10/10

第十場 Then

藤野瑠衣・・・大学一年。事故で体を失い、サイボーグに。

飯村ナオト・・大学二年。瑠衣が思いを寄せる人物だが、イケメンというわけではない。

豊田エミカ・・大学一年。瑠衣の親友で面倒見がいい。かわいい系。

神田智・・・・大学二年。ナオトのよき友人。イケメン。実はサイボーグで、松戸の助手。

松戸才蔵・・・研究所の所長。

藤野夫妻・・・文字通り瑠衣の両親。

山中昌子・・・松戸お気に入りの助手。美少女。


余談:舞台装置は二階建てを想定しています。


事件終了から数日後、大学のカフェテリア。

James Morrisonの「You Give Me Something」が小さく流れている


智   松戸の奴、結局逮捕されなかったみたいだな。

エミカ でも、もう研究ができなくなったことを考えたら、めでたしめでたしってとこなんでしょうか……

智   そうだよ。それにあれ以来、いろいろいいことがあったじゃないか。主に恋愛面で。(エミカの手に自分の手を重ねる)

エミカ ……(照れくさそうに)まあ、そうですね。


瑠衣、ナオト、コーヒーを持って上イリ。


エミカ あっ。(手を振りほどく)

瑠衣  (智とエミカに気づいて)こんにちは。

ナオト あれ、二人もデート?

エミカ デートだなんて……

智   “二人も”ってことは、お前らもか。

ナオト うん、そのつもりだったんだけど……

智   (察して)エミカ。一緒にその辺をぶらつかないか。

エミカ あ、そうですね。またあとでね、二人とも。


智、エミカ、下ハケ。瑠衣とナオトが席につく


ナオト あれからまだ一週間もたってないんだね。

瑠衣  ……4日と1時間4分29秒前のことです。

ナオト どう?感情は、取り戻せそう?

瑠衣  断言することはできません。でも、ここ二、三日、体の中、特に胸の奥に、変化が生じています。それを言い表す言葉はまだ見つかっていませんが。

ナオト 焦ることはないよ。少しずつでいいんだ。

瑠衣  そうですか。

ナオト うん。……そうだ、日曜に遊園地でも行こう。

瑠衣  遊園地ですか。

ナオト そう。きっと、いろんな発見があるよ。

瑠衣  そうですか。では、行きましょう。

ナオト 決まりだね。……ねえ、瑠衣。

瑠衣  なんでしょう。

ナオト 俺は、瑠衣を幸せにできているかな?

瑠衣  幸せ?

ナオト うん。俺は、瑠衣とこうしていられてすごく幸せなんだ。けど、瑠衣のことも、ちゃんと幸せにできているのかなって。

瑠衣  ……幸せという感情は、まだよくわかりません。だけど昨日、気づいたことがあります。

ナオト 何?

瑠衣  これ、見てください。


鞄からストラップを取り出す瑠衣。


ナオト これって……

瑠衣  私が感情をなくしたころ、捨てようとして捨てられなかったんです。それがなぜだか、ずっとわからなくて……昨日、やっと理解できたんです。私がどうしてそれを捨てられなかったのか。

ナオト 瑠衣……

瑠衣  私、あなたのことを考えることが多くなりました。あなたがいないときは、どうしているか気になって、皮膚の周辺が冷たい感じがします。逆にあなたにあえた時は、胸の奥の方からじわじわ温かくなって、全身が軽くなって、まるで子ウサギになったようで……捨てられなかったのも無理はありません。私は間違いなく、あなたに恋をしているんです。そして、もしかしたら、この子ウサギは“幸せ”の象徴なのかもしれません。

ナオト ……そうだよ。きっと、いや、絶対!

瑠衣  そうですか。……(笑って)それなら、よかった。

ナオト 瑠衣。……じっとして。


ナオト、瑠衣に口づける。


ナオト 好きだよ。


照明、FO。BGM、一度高まってからFO


やっと終わったぜ!

最後までおつきあいくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ