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とある朝のお話(5)
「父さん!母さん!どうしよう!俺!」
取り敢えず喧嘩(?)を中断した2人はうるさく残念な我が子、翔へと向き合い
「心配しないで、翔…。吸血鬼になっても私たちの子供よ。とても誇りに思っているわ。」
「うむ…。」
親が子を思う気持ちって素晴らしいですね…、としみじみと感じさせるシーンになったが翔は「それでころではない!」と騒ぎ立てる。
「あら、どうしたの?」
と夕子が聞くと
「日光が痛くて学校に行けないんだよ!」
はぁ、これだから残念な奴は…。
「あら、じゃあ長袖を着て行くといいわ。サングラスとメガネもあるわよ。あ、序でに日傘も貸してあげるわよ!」
とドヤ顔で宣言する夕子。翔の残念の原因はこいつだったのか…。
そういや順応力たかすぎだろ。この家族。