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毒父に物資として戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートで何でも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第百四十六話 官僚試験受験者が増えました

 王都に戻って来た翌日、僕はミニスライムたちと共にノーム準男爵家に向かった。

 因みに僕とミニスライムだけというのには理由があり、ナッシュさんとクリスの母親であるケーラさんが子ども二人に勉強を指示したからだ。

 貴族でも上級官僚試験に合格するのはとても難しく、合格したらとても名誉でもあった。

 更に、僕の屋敷にはたくさんの試験勉強の参考書があり、クリスと共に初級官僚試験を受けるミュウさんの存在もあった。

 スラちゃんが三人の家庭教師となり、ビシバシ指導していた。


「うわあ、クリスちゃんもミュウさんもとても大変なのね。私は自分の結婚式の準備優先で良かったわ」

「そーなの?」


 シンシアお姉様は、ルートちゃんを抱っこしながらバリバリとお菓子を食べていた。

 何というか、かなり楽観視していた。

 そんなシンシアお姉様にセリナさんは苦笑しているだけだったが、この人は様子が違った。


「なら、シンシアも初級官僚試験の受験をしなさい。屋敷の経営をする上で、初級官僚試験に合格するととても助かるわよ。勿論、私もセリナも初級官僚試験に合格しているわ」

「えっ?」

「うにゅ?」


 思わず固まってしまったシンシアお姉様の事を、ルートちゃんは不思議そうに見上げていた。

 しかし、フリージアお祖母様の目は本気だった。


「ウェディングドレスも発注済みだし、教会も決まったわ。招待状は夜に書いても問題ないし、宛先も決まっているわね。つまり、日中は花嫁修行以外は時間が空くわ」

「あの、花嫁修行もとても大変なんですけど……」

「そうそう、クリスちゃんのお兄様の嫁になるコリーナさんは、既に初級官僚試験に合格しているわ。ふふ、今からケン君の屋敷に行って勉強しなさい」

「はい……」


 シンシアお姉様は、「はい」か「イエス」しか選択肢がなかったはずだ。

 シンシアお姉様は抱っこしていたルートちゃんを僕に渡し、ガックリとしながら玄関に向かったのだった。


「シンシアは最近少しだらけていたから、このくらい厳しくしないと駄目ね。丁度良い口実ができたわ」


 フリージアお祖母様は、かなり良い表情だった。

 まあ、これからは顔見知りの貴族家とはいえ嫁ぐのだから勉強しておく事に越したことはない。


「フリージアお祖母様、シンシアお姉様なら直ぐに合格すると思いますよ」

「それは、私も思っているわ。でも、勉強する事によって、日々学ぶ事の大切さを身に着けて欲しいのよ」


 おお、フリージアお祖母様がニコリと凄いことを言ってきた。

 これには、セリナさんも思わずビックリしていた。


「男爵家以下の爵位である我が家は、正当なやり方で実績を積まないといけないわ。贈収賄などをして安易な行動をすれば、滅亡するのが目に見えているわ。更に、ケン君という素晴らしい人材が現れたのも大きいのよ」


 僕みたいに圧倒的な戦績を上げ、更に上級官僚試験に合格するのは本当に稀な存在だという。

 そんな僕の実家でもあるノーム準男爵家は、他の貴族家からも注目されている存在だ。

 だからこそ、研鑽を積まなければならないという。

 ダイナー男爵家が頑張っているのも、ある意味ノーム準男爵家と同じ状況だからだという。


「でも、エレンお祖父様は直轄領で大きな功績を上げていますよね。準男爵家から男爵家に上がるのは、もう少しじゃないかなと思っています」

「実はね、準男爵から男爵になるのは普通はとても大変なのよ。本来一代限りの貴族家から、正式な貴族家になるのよ。国も、下手に多くの貴族家を増やすと年金などが増えることになるわ」


 流石は、財務官僚の一族という考え方だった。

 フリージアお祖母様の言う事は最もだし、僕の様に物凄い功績を上げてはいない。

 あと、色々とやらかしているギャイン騎士爵家の件もあるだろうなあ。


「まあ、そんな感じなのよ。普通は王家に何とか認めて貰おうと努力するけど、ケン君の場合は王家からケン君に接してきたわ。これは、かなり大きな違いなのよ」


 王国にはとても沢山の貴族家がある。

 それこそ、名前も知らない様な貴族家も山程ある。

 そういう意味では、ギャイン騎士爵家は悪い意味で有名になっちゃったよね……


「さて、話はこれくらいにしましょう。ルートも、お兄ちゃんに遊んで貰いなさい」

「わーい!」


 こうして昼食までの間、僕はノーム準男爵家の屋敷の庭で元気一杯なルートちゃんと遊んでいた。

 ルートちゃんも、久々に僕と遊べてとても良い笑顔だった。


「「「へぁ……」」」

「あの、皆様大丈夫ですか?」

「グルル……」


 ちょいちょい、ちょいちょい。


 そして僕の屋敷に戻ると、応接室でナッシュさん、クリス、シンシアお姉様が勉強疲れで燃え尽きていた。

 キングレオが燃え尽きている三人をちょんちょんと恐る恐る前脚で触っているが、残念ながら反応はなかった。

 他の魔物も、どうして良いか悩んでいますね。

 でも、大丈夫。

 ミュウさん、三人は美味しい昼食を食べれば復活するはずですよ。

読んでいただき、誠にありがとうございます

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