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「空いた穴」
お姉ちゃんが帰らなくなった、朝に帰るようになり私のストレスは限界に達していた。
壊れた私は泣き笑いながらご飯を一人孤独に進める。
両親が帰ると私を袋叩きにして自由が死んだ。
地獄のような日常は更に劣悪な環境になり私はお姉ちゃんが生きてる事だけを糧にして生きていく。
クリスマスまであと一週間、紫陽花の髪色をした友達にとびきり安い物を買おうと言われた。
友達の達也にはネコババしようぜと言われた。
友達の堺には酒でも買わないと言われた。
全部良いなって思った。
金でしか私を見てないあの女に復讐してやろうって。
私は一週間になるまでお姉ちゃんを嫌い続けた。
お姉ちゃんが不幸になれば私が悦ぶ。もっと不幸になれって、私は泣きながらお姉ちゃんの無事を祈った。
全て壊れかけて何も思い出せない。
子供の頃・・・私って何でお姉ちゃんが好きだったのかすら・・・消えてしまった。