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「打開策の無い闇」 終

 

「・・・・・」


「・・・・・」


 内容が終わりを迎えて元の場所帰ってきた俺達二人は言葉を詰まらせた。


「ディバイン・・・私達は・・・」


「最悪の事態の中で本の中に閉じ込めちまったもんだな・・・」


 遊び半分で賭けまでしたゲーム、何度も死のうが生き返ろうが勝敗が決まるまでやり直した世界により本来なら自分を取り戻すなんて奇跡的な確率だが・・・ユイはそれを成し遂げた。


 その怒りの矛先は俺達に向いたってことか。


「どうするのよ・・・ユイちゃんは・・・」


「大好きな妹を甚振ってた遊び、何百万回も殺したんだから姉がブチ切れてんだろうな」


 冷静に話してるとアリアンロッド様は余裕が無さそうに焦っている。


「どうするのよ・・・これじゃ私が殺されるのも時間の問題じゃない!!!」


「だろうな、自分勝手に殺すやり方は両親と似てるからそれも相まって憤怒してんだろうな」


「ディバイン、ユイちゃんを殺せる?」


「彼処まで凶暴だと正直分からねぇな、女神の加護を怒りの力だけで貫いてくる化け物だぞ?」


 アリアンロッド様は顔を真っ青しながら無茶苦茶な事を頼んできた。


「貴方・・・何でも出来るんじゃないの!?」


「出来ない訳じゃねぇよ、ただこのまま無理矢理終わらせたら中にいる俺達も消滅するんじゃね?」


 顔が真っ青になりながらも必死に怒りをぶつけてくる、全く理不尽だぜ。


「なら・・・どうすればハッピーエンドになるの」


 その問いに俺は指をパチンと鳴らす。


「簡単だ、ユカリ本人がユイを倒すか和解し死なせることだな」


「それって無もなき神の方を?」


「あれが闇堕ちしたユイならな、恐らく唯一救えんのはユカリだけだろうな」


「それなら・・・」


「待てよ、さっき言った事はあくまで話せる状況かつそこまで辿り着けたらの話だ、今んところユカリにそれが出来る未来がない」


 アイツは元々一般人且つアリアンロッド様が付与させた【死の力】がどうも足を引っ張る。


 あの力は危険だけじゃない味方をモロに影響を与える代物だ。


 ユカリが能力を使わなくても死を呼び、血を使うと誰かが死ぬ未来になり、生きてるだけで不幸と災難も呼ぶ可能性のある主人公とか邪魔過ぎるだろ。


「それに賭けないといけないの?」


「もしかしたら奇跡的に主人公みたいなユカリがくれば何とか突破出来るかもしねぇな」


「それはいつになるの?」


「分からん」


 俺は終わりなき英雄譚が開かれていく姿を見ながまた一ページの白紙が創られる。


「ま、待ってよ!も、もう行くの?」


 命の危機に瀕して助けを求めるが無理な願いだ。


「アリアンロッド様、出来るだげ遠くで暮らしてくれるか?・・・あの神に狙われたら最後だと思えよ?」


 泣きじゃくりながら必死に助けを求めてる。


「お願い・・・助けてよ・・・私は神様なのよ?貴方を創り、時操る者なのよ・・・」


「彼女から見れば因果応報だが・・・正直今はどうすることも出来ねぇ、また設定を弄ったり変に追加するとユイが益々キレるからな・・・早く行こうぜアリアンロッド様」


 泣きべそかこうが俺達にはどうすることが出来ない、次がどんな世界になるかはわからない。


 不安でしか無い命の危機、アリアンロッド様も後二発ぐらい受けたら多分ダメだ。


 どうにかして次の世界で打開策を練るしか無い。


 終わり英雄譚がまた始まる・・・また、俺はユカリを殺す羽目になってしまうのだろうか?


 俺は後何回、ユカリが死ぬのを観てればいいんだ?

 

 幻影道〜忘れられた日記と暗い日常 終

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