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神紋を授かった俺はきっと助演男優賞  作者: 神楽坂雪蜘蛛
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第11話:入学

あの事件から約9年ほどが経過した。


今、僕はオルバトル学園の入学式に参加している。全国屈指のマンモス校である、この学園でもやはり神紋は珍しいらしく、既にちょっとした有名人になっている。


親がいなくなってから、1人で自給自足で生活してきた僕にはお金がなく、この学園の奨学生制度を目当てに入学した。


試験は、あっさり合格し、僕は晴れて高校生となった。


長々しい校長の話も終盤に差し掛かり、ふと横を見ると、隣の席に座っている男子が気持ち良さげに寝ていることに気づいた。


ヘアバンドで赤い髪をかきあげ、ピアスを何個か開けているその男子に先生がだんだんと近ずいてくる。


僕はとっさに、その男子を揺さぶり起こした。


幸い、先生は気づいていないようだ。


その状況を察したのか


「すまん、サンキューな。」


と、男は礼を言ってきた。



その後、入学式が終わり、1年生達は寮に移った。


この学園の寮は、S、A、Bと成績順に分けられており、


Bは1~3階で四人部屋


Aが4~5階で二人部屋


Sが最上階の個室


となっている。


奨学生である僕の部屋は、最上階にある。




一通り自分の荷物を整理し終わり、僕はひと息ついた。


この後、1年生は自由行動である。


ひとまず、ユキを預けている獣舎に向かう。


巨大なパートナーも入れるように、大きく造られたその獣舎は完璧なセキュリティに守られている。


入口は学生証をかざして開け、自分のパートナーがいる部屋は、個別に設定したパスワードを入れないと開かない。


もし万が一、部外者が入れたとしてもゴーレムが番人として、立ちはだかる。


このような過程を経て、ユキを引き取る。


まぁ、Sランクの個室ならパートナーを入れてもいいことになっているから、この獣舎を使うのは今日で最初で最後だろう。


獣舎を出て、どこから先にまわろうかと考えていると、見覚えのある男子がこっちに歩いてきていた。


「おーい、さっきはありがとな!」


そう、さっき隣で寝ていた人である。


「いいよ、困った時はお互い様だから。」


「俺はカム。お前は?」


「僕はシンハ。で、こっちがパートナーのユキ。よろしく。」


「こちらこそ、よろしく。」


そう言って、お互い握手をした。



すると、カムが僕の手の甲を見て驚いた。


「え!?お前、神紋なの?」


「ああ、そうだよ。」


「マジか!すげー、初めて見た!」


「あはは...。ところで、カムのパートナーは?」


「ああ、今取りに来たとこ。ちょっと待っててくれ。」


そう言って、カムは獣舎に入っていった。


少しすると、カムが戻ってきた、


後ろでは、ガシャンガシャンと金属が当たる音がする。


「こいつ、俺のパートナーのアレク。種族は【リビングアーマー】」


【リビングアーマー】とは、動く甲冑のことである。


「なあ、シンハ。一緒に校内まわろうぜ。」


「あぁ、いいよ。」


特に断る理由もなく、カムの誘いを了承した。






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