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本当に愛していたのは。

ヒロインが地下牢に幽閉された翌日攻略対象は皆一斉に倒れてしまった。月詠様曰く、妖しげな術にかかった影響だろう。暫くすると目を覚ますだろうから心配はしなくてもいいと告げられた。それでも私は毎日安倍様の眠る部屋を訪れていた。今日も安倍様の呼吸が続いている事を確認してそっと部屋を出ようとした時だった…


私の手首を弱々しくだが、安倍様が掴んだのだ。うめき声をあげてゆっくりと彼は目を開けた。その瞳には変わらずに優しげな新緑の色を湛えており私は泣き出しそうになった。これ以上安倍様と一緒に居たくない。彼に直接では無いがなんとも思ってないと告げられたばかりなのだ。足速に立ち去ろうとした私を呼び止める声があった。

「み…こと?御琴…行かないで…くれ…」

「っ…安倍様…私はもう貴方様の娘でいる事は叶いません…親不孝な娘を許して下さい…」

彼への思いは断ち切れない。失恋の痛みは時がわすれさせてくれるだろうが…まだ、忘れるには早いのだ…自然と視線は足元へ下がっていった。

「み…こと…君のことを…娘だと思えなくて…すまない…あ…いして…いたんだ…」

弾かれた様に顔を上げると話す事もやっとと言った感じの安倍様がいつもの優しい笑を浮かべて立っていた。

「お…いで…御琴…僕の…可愛い…紫の…うえ。」

紫の上…この国にも源氏物語なんて存在するんだろうか…いや、そんな事はどうでも良いのだ…私は安倍様…ううん、愛しい彼に抱きついた。彼は立っていることさえやっとだったのにしっかりと私を抱きしめてくれた。あぁ、私はいまとてつもなく幸せだ。私は静かに幸せを噛み締めたのた。


おしまいですが…かなりわやわやな設定なので…落ち着いたら書き直します。というか、書き直させて下さい…

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