始まりの時
こんな会社、もううんざりだ!!。
男は入社して半年間、ずっと思ってる。
朝8時からよる9時勤務、残業も毎日3時間。家に帰って、風呂に入って飯を食って寝る。日々同じようなことが続いている。
「なんか新しい刺激がほしいなぁ...」
ある日、いつもどおりの残業を終えて帰っているとき、ふと目に入った。
宝石店だった。
こんなところに宝石店なんてあったっけ?
そんなことを思いつつ、男はその店に入り込んだ。
きれいな宝石が並んでいるのを見て男は場違い感を感じた。
こんなところににいる場合じゃない
男はそう思い、店をあとにしようとした。しかし、一つの宝石が男の目に止まった。
スファレライトだった。
すかさず店員が入ってきた。
このスファレライトは光を当てると鮮やかな虹色の光を放ちますよ
虹色の光がまるで希望の光のように見えた男は、
いくらしますか?
すると店員はにやりと笑みを浮かべ、
57万円です
あまりの高さに男は仰天したが、
買います!
と、即答した。
これが運命の始まりだったことに気づいたときにはもう手遅れだった。
家に帰って男は我に返った。
まぁだけど俺にはこのスファレライトがあるから
そう思いつつ早速部屋に飾ってみた。
スファレライトが虹色の光を放った途端、男の周りに魔法陣のようなものが出てきた。
そして
「развертывание」と魔法が勝手に唱えられると、男は気を失ってしまった。
男:「う、ううぅ」男は目を覚ました
???:「ゔばぁ。ゔばばぁ?(おい大丈夫か?)」
見慣れない声がしたので目を開けると体長6mぐらいの魔族たちがいた。
男:「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
魔族1:「ゔば、ゔぁばぁぁぁ!(おいどこへ行く!)」
男はものすごいスピードで走り去ってしまった
魔族1:「ばばぁ、うゔぁーばゔ?(あれは何だったんだ?)」
魔族2:「ゔぁぁ?(さぁ?)」
魔族たちは不思議に思いながらどすどすと歩いていった。
その頃、男はというと。
どういうことだ!!
もしかして夢?
男は自分の頬をつまもうとすると銀色の爪が男の視界に入った。
?、おい嘘だよな
もしかして、俺、魔族になってる!?
男はその爪で自分の頬をつねった。
痛っ
夢ではないと言わんばかりに鳥らが煽るように鳴いていた。
これから俺はどうすればいいんだ?
すると男の下になにか機械のようなものが落ちていた。
なにこれ?
その機械は全体がたちまち錆びていて使えるような代物でないということも男は分かっていたが、「Путеводитель по другим мирам Машина」という文字だけはなぜかはっきり見えていた。
まぁ一応持っておくか
するとそこから異音がしたため、男は離れると、1人の女性がVRのような形で立っていた。
男:「お、お前は誰だ?」
???:「お前、誰に向かって口聞いてんだ?」
???:「私はБог другого мираだ」
男:「え?いまなんていった?」
???:「この世界の神だ」
男:「そんなこと言って、俺を騙そうとしてるんだろ?」
神:「頭が高いな「преклонить колени」」
すると男はがくんと跪いてしまった。
神:「いいか、一度しか言わないからよく聞け。今お前はこの異世界に入り込んでしまっている」
男:「そんなこと、とっくのとうに知っているさ」
神:「Заткнись」
男の口はチャックがかかったように開かなくなってしまった。
神:「お前の体を見ればよく分かると思うが、お前は魔族だ」
神が写っていたVRのようなものが鏡に変化した。
顔は火を吹くようなドラゴンの皮、胴体は鉄の鎧のようなカチカチとしたもの、下半身はコンクリートのようなもので覆われていた。
神:「お前が元の世界に戻りたければ、魔王となり、この世界を統一しろ」
男:「もごもご!(なんでそんなことしなければならないんだ!)」
神:「そんなことどうだっていい。さっさとたて。」
神が魔法を解除すると、神はいなくなっていた。すると
機械:「ソレデワコレヨリ、コノキキノツカイカタヲ、セツメイシマス。コノキキワ、オオキクワケテ3ツノキノウガアリマス。1ツメワ、マップキノウデス。ワタシニムカッテ
「Открыть карту」ト、トナエルト、チズガヒラケマス。
2ツメワ、ホンヤクキノウデス。コノキキノヒダリガワニアルキカイヲ、ミミニツケルト、ツネニイセカイゴヲホンヤクスルコトガデキマス。ソシテ3ツメハ、ステータスデスココデハイマノ、サイダイMPヤHPナドヲ、ミルコトガデキマス。イジョウデセツメイヲオワリマス。ガンバッテクダサイ」
さて、どうしたものか。いきなり世界を統一しろって言われてもな..
すると、1kmぐらい先に、魔族の街が男には見えていた。
まずはそこの大きい街に行ってみるか!!
男が行った街は聖都ミノン。異世界最大の都市である。もともとここは荒れ地のような場所だったが、10年の時を経てここまで発展している。あたりには商店や宿泊施設、図書館、そしてここに魔王検定を受けられるとされるセノムと呼ばれる建物がある。ありとあらゆる魔族がここセノムで行われる魔王検定を受けるためにここミノンに集まっている。
とりあえず借家を探さないとな
と、男は借家を探しに商魔ギルドに行った。
カランコロン
商魔「いらっしゃいませ」
商魔「ご要件は何でしょう」
男:「えっと...借家をしたいんですけど、できそうですか?」
商魔:「はい、できますよ。」
商魔:「どのような借家をお求めでしょうか」
男:「家の間取り図ってありますか」
商魔:「はい。ありますよ。住むのは1人でしょうか?」
男:「はい、そうです。」
商魔:「わかりました」
と商魔は言うと古びた紙を持ってきた。
商魔:「Золтрак」
というとその紙は光を放ち、気づいたらいくつかの間取り図が書いてある紙に変わっていた。
商魔:「この中からお好きなものを一つ選んでください」
男は唖然としたその頭をフル回転しながら選んだ。
男:「じゃあこれにします」
男が選んだのは1LDKの小さな借家であった。
商魔:「わかりました。では鍵は「ключ」と唱えると開ける事ができます。借家の場所ですが、キッツーが案内しますので、ご心配なさらないでください。」
男:「ありがとうございます。」
と、男が安堵すると
キッツー:「デワココカラワ、ワタクシガアンナイシマス。」
男:(いや、機械かよ!!)
キッツーは意外にも、素早く借家に案内してくれた。
男が借りた借家はミノンの少し外れた山の近くにある一軒家だった。
男はもちろん異世界語は話せないのでキッツーにドアを開けてもらうことにした
キッツー:「ключ」
とキッツーが言うとキィ...と音を立てながら扉が開いた。男は恐る恐る部屋の中に入った。そこには寒さを凌ぐためだろうか、暖炉がおいていたりベットや一人か2人の食事が置けそうなくらいの小さなテーブルと椅子がおいてあった。暖炉の横にもまた扉があり、そこも開けると小さい部屋がぽつんとあった。
「オレここで生活していくんだな」
「しかも6年も...」
キッツーと借家に向かう途中...
男:「そういえばここで魔王検定ができるって聞いたけど...」
キッツー「ハイソウデス。ココデハ、ゴネンニイチド、マオウサマノケンテイシケンガアリマス。」
男:「へぇ、それっていつなの?」
キッツー:「チョウド、キノウシケンガアリマシタ。」
男:「えっ昨日!!!!!!」
キッツー:「ハイソウデス」
男:「えっじゃあここに5年もすまないといけないの?!」
キッツー:「シカモマオウサマノシケンヲウケルニハ、サイテイデモ、マオウシケン3キュウヲモッテイナケレバナラナイデス。」
男:(じゃあ5年も借家を借り続ける莫大な金貨も必要じゃん!!)
男:「ちなみに...魔王検定3級に参加するには何が必要なの?」
キッツー:「ジブンノスキルヲモッテイルコトガ、サンカジョウケンデス。」
男:(それなら、異世界語を勉強して自分のスキルを確認する必要があるな)
男:「ちなみにそれはいつあるの?」
キッツー:「ヤクハントシゴデス」
男:(じゃあ、別に魔王検定に合格しなくても、この先に進めばいいんじゃないか?
そっちのほうが早く魔王になることができるし)
キッツー:「チナミニマオウサマニナルノニワ、ドノミチ、マオウケンテイ1キュウヲモッテイナイトイケマセン。」
男:(こいつ心でも読んでんのか?!)
男:「まぁとりあえずはその半年後の魔王検定の3級に合格すればいいのね。」
キッツー:「ハイソウデス」
キッツーにそう言われたものの
いや、絶対できるわけ無いだろ!!
この有り様である。
まぁでも現実世界に戻るためにはこの方法しかないのか...
と、言いながら渋々図書館へと向かった。
男が向かった異世界立ラノゾ図書館はこの異世界で出版されているほとんどの本や魔導書などがある図書館だ。もちろん魔導書は人気なため殆どが借りられている状態だ。
「とりあえずはまずは異世界語を習得しよう。」
異世界語を勉強することは男にとって意外に楽しいものだった。もともと男は現実世界では勉強が虫の次に嫌いだったが、何故か楽しく感じてしまうのであった。
半年後。
よし!!もう完璧だな!!
男は異世界語での読み書きや会話などは完璧にできるようになった。
すると男は「Путеводитель по другим мирам Машина」を取り出した
えっと..これは...【異世界ガイド機械】って言うんだな
正解である。男は順調にそれぞれを翻訳していった
えっとMPが200..えっ!!200!!!!
男は戸惑いながら資料を取り出した。息抜きに読んでいた資料に
MPなどは大体は生まれたときに決まっており、平均はMP60だ。しかし年によって魔力の量は変わる。その平均は30歳時点でMP95である。また魔力の全盛期は30歳前後である。と書いてあった。常人の3倍じゃん...
でもその代わり、HPは低いんだな....
HP55と書いてあるガイド機械から映し出されたVRを見つめた。
ちなみにHPの平均は95である。
しかし、まだスキルが出てこないな
と、VRを操作していくと、「???」の欄が出てきた。何だ?と思いつつもその下に男が待ち望んでいたものが映し出されたので見るのを諦めた。
おっ、あったあった。良かったぁ。これでスキルがなかったら魔王検定すら受けれないからな。
えっと...「スキル:コピー能力。今まで戦った敵の魔法をすべて使うことができる..」
って、今まで誰とも戦ったことがないんだけど!!
男は焦っている。なぜならば、魔王検定3級の試験まであと3週間しかないからである。
えっじゃあどうすればいいの?...
すると、偶然、1つの張り紙がはらりと落ちてきた。男がそれを拾い上げ、その張り紙を見た。
「未踏破のダンジョン【没落の王都】最深部まで行けば金貨600枚贈呈」
これだ!男は立ち上がった。未踏破のダンジョンをスキル無しで行けるのかと聞かれたら、隙間の時間を使って剣の練習もしていたので、大丈夫である。とにかく、自分の魔法の手数を増やさないといけないので、直ぐに行動に移した。




