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 光が収まると荘厳な大広間が見えた。


 3人の男女が居る。


 どういうわけか、アタシの視線は動かせない。


 声も出せない。


 ただ、状況を見守るのみ。


 な、何なのこれ?


 男2人のうちの1人はマーリンだ!!


 メガネをかけてないし、ローブがいつもと違う。


 残りの2人はマーリンと向かい合ってる。


 男のほうは髪の毛モジャモジャのくたびれたおっさんだ。


 ボロボロの服を着てる。


 この広間の雰囲気と合ってないな。


 おっさんの後ろには、髪の長い若くてキレイな女が立ってる。


 本を両手に持ち上げてる。


 うん?


 あの本…ネコノだ!!


 ネコノを持ってる!!


「やったわ! ネコノミコンよ! これさえあれば、あたしの望みが叶うわ! 力を手に入れられる!!」

女が興奮してる。


「セレスティア…裏切ったのか…」


 マーリンが苦しそうに言った。


「裏切る? あはははは!! あたしは最初から力を手に入れたいと言ってたでしょ!」


 セレスティアが笑った。


「僕たちは愛し合っていただろう…」


 マーリンが言った。


 声が沈んでる。


 こ、これは…マーリンの元カノ!?


「マーリン、ああ、かわいいマーリン!! あなたのことは、もちろん好きよ。でも、あたしは自分がもっと好きなの!! この本で力を手に入れたら、あなたを下僕としてかわいがってあげるから安心して!!」


「セレスティア、ネコノミコンを開くがいい。そうすれば、本の力がお前のものとなるだろう」


 ボロ服の男が言った。


「やめろ、セレスティア!! 怠惰の神は君を騙している! 人の身体に封じられてしまった奴に、そんな都合の良い力が使えると思うか!? よく考えろ! 奴は君を使って僕を苦しめようとしているだけだ!!」


 マーリンが叫ぶ。


「あたしの力!! ネコノミコンの力!!」


 セレスティアにはマーリンの言葉は届いてない。


 セレスティアがネコノミコンを開いた。

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