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「フリー? どうやって、この集まりのことをお知りになったのですか?」


「まあ、いろいろとありまして。それよりも、この会議はアドロポリスの神々に対するものなのでしょう?」


「アドロポリスの神々をご存じなのですか!?」


 パールスが目を丸くした。


 円卓の周囲に居た人たちが一斉にマーリンを見てる。


「僕は、この問題について具体的な提案が出来ます。時間が無いので、もう会議を始めていただけますか?」


「おい!!」


 座っていたジェンス公爵が、また立ち上がった。


 めちゃくちゃキレだす。


「ここには地位も名誉もある方々もおられるのだぞ! ただの魔法使い風情に何を意見されることがあろうか!! こいつをつまみ出せ!!」


「ジェンス公爵」


 円卓の向こう側に座っていた老人が、割って入ってきた。


 とても落ち着いた低くて良い声だ。


 上等な仕立ての服を着てる。


 後ろに屈強な2人の騎士を従えてる。


「その者の話を聞こうではないか」


「し、しかし、グスタフ王」


 ジェンスが食い下がった。


「巫女の神託によって敵の名前だけは分かっておるが、我らには情報が足らなすぎる。その者がアドロポリスの神々の情報を少しでも持っておるなら、我らは耳を傾けねばならぬ」


「ぐっ…」


 ジェンス公爵はマーリンをにらみつけながらもう一度、席に戻った。


 グスタフ王の言葉で部屋に居た人たちは大きな円卓のそれぞれの席についた。


 アタシもマーリンの隣に座った。


 アタシはギョッとなった。


 アタシの隣に女の猫人間が座っていたからだ。

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