表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/70

37

 アタシを追ってきた!?


 力を失ったアタシを!?


「我らに復讐するどころか、何という体たらくか! ああはなりたくないものよ!」


「我らをゴミムシと比べるでないわ! ワハハハ!!」


 5人のアドロポリスの神々がアタシを嘲笑った。


 おのれーっ!!


 おのれ、おのれ、おのれ!!


 アタシの中に恐怖よりも怒りが広がった。


 何かおかしい気もする。


 元々の魔女の姿でも敵わなかった神々に対して、村娘モードのアタシが本気で戦おうと思ってる。


 瞬殺されるのは間違いないのに。


 いや、そんなのかまわん!!


 奴らを生かしておかぬ!!


 存在そのものを消してやる!!


 アタシはアドロポリスの神々に向かって走り…


「ミュー」


 マーリンの声がした。


 マーリンの両手がアタシの両肩に置かれてる。


「マ、マーリン!?」


「落ち着いて。この霧は魔法です。その人の最も憎んでいるものを見せ、怒りで我を失わせる効果があります」


「マーリン…やられたはず…」


「さっきのは遊びですよ。彼らの自由にやらせてみたのです。実際は怪我はしていませんし、シールドも破られたように見せただけです。驚きましたか?」


 めちゃくちゃ驚いたわ!!


 イタズラにも程があるだろ!!


「もう、術は解けましたよ。ほら、ごらんなさい」


 あ!!


 ホントだ!!


 アドロポリスの神々が消えてる!!


 そして…。


 少し離れたところにバーディとガダッシュが密着して立ってた。


 ガダッシュの仮面は落ち、顔が血まみれになってる。


 バーディのサーベルでやられたのか?


 ガダッシュの太い両腕はバーディの腰に回って締めつけてる状態だ。


「あの2人はお互いを憎い相手と思い込み、全力で殺し合ったのですよ」


 マーリンが言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ