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「仕方ありませんね」


 マーリンが言い終わると同時に高速詠唱を始めた。


 右手をランドールに向ける。


 バチバチッと音がした。


 次の瞬間!


 まぶしい光をまとう雷撃がマーリンの右手からランドールへと空気を切り裂き走った!


 雷系呪文!!


 稲妻がランドールの盾に炸裂する。


 強烈な光でアタシは一瞬、両眼を閉じた。


「ハハハハ!!」


 アタシが目を開けると、さっき雷撃が到達した場所で全くダメージを受けてないランドールが笑ってる。


「私の鎧を見て雷撃を繰り出したようだが、あいにくだったな! この鎧は、かの名工魔導武器職人ゼトワーレの作! あらゆる攻撃を吸収、あるいは跳ね返す絶対防御を実現しておる! お前の呪文は効きはせぬ! 諦めて私の剣の刃にかかるがよい!」


 ええ!?


 全ての攻撃呪文を無効に!?


 こ、これは…。


「ミューちゃん、ミューちゃん!」


 私の手の中でネコノが動いた。


「何よ、ネコノ?」


「この前のことを思い出して! 相手が強いのにビビって、マーリンを裏切った後、ミューちゃんのお尻がどうなったかを! ゲババッ!」


 そ、そうだ、思い出した!


 フェンリル戦で、かなりの序盤で裏切ったアタシはマーリンにめちゃくちゃ怒られて、お尻が大惨事になった…。


「ガババッ! ここは我慢して! 必ずマーリンが勝つよ!」


「わ、分かった…」


 アタシは、ぎゅっとネコノを掴んだ。


 確かに今回も判断を間違えるようなことになればタダでは済まない。


 充分に状況を見極めてからじゃないと…。


 ナイスフォローじゃ、ネコノ!!


 アタシは我慢した。

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