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 地下迷宮の岩肌がむき出しになった広い空洞。


 ネコノを持ったアタシと隣に立ったマーリンが、1人の男と対峙してる。


 全身を真っ黒い鎧に固めた男だ。


 左手に大きな盾を持って、腰のベルトに長剣を下げてる。


 アタシたちはここに目的があってやって来た。


 まあ、マーリンがマジックアイテムを探しに来ただけだけど。


 そこに、この鎧男が現れた。


「どうやら僕が探している物は、すでにあなたが見つけたようですね」


 マーリンが鎧男に言った。


 そなの?


 じゃあ、もしかしたら、この男は…。


「あなたが持っている物を渡してください」


 マーリンの言葉に鎧男は兜を揺らして笑った。


「笑止」


 低い声だ。


「私がカルナディア七傑の1人、『鉄壁』のランドールと知らぬのだろう」


 また笑いだす。


 出たよ、カルナディア七お尻!!


 しかし、このおっさん、こんな重そうな鎧を着て、こんなところまで下りて来たって…どんな体力してんだろう?


 めちゃくちゃムキムキの身体してるのかな?


「素直に渡したほうが身のためですよ。さもないとフェンリルと同じ目に遭う」


 マーリンの言葉でランドールはピクッとなった。


「何だと!」


 ランドールが怒鳴る。


「フェンリルの行方不明は貴様の仕業か!?」


「そうです。彼はもうこの世の人…いや、狼ではありません」


 み、身も蓋(ふた)もないこと言う…。


「おのれ、それを聞いたからには生かしてはおかぬぞ!!」


 ランドールは憤慨してる。


 兜で全然、表情は分からないけど。


 ランドールが腰の剣を抜いた。


 大盾を前に出して、こっちに進んでくる。

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