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 10分ほど森を進んだところで、マーリンが木陰にある手頃な石の上に座った。


 隣の石を指差して「こちらへどうぞ、お嬢さん」と言った。


 グヌヌ。


 メガネを奪って叩き割ってやりたいが、そうするとハンサムな顔が出てきてドキドキしちゃうからやめる。


 アタシが座るとマーリンが笑顔で言った。


「お昼にしましょう」


「ギャババ! 弁当! 弁当!」


 ネコノがわめいた。


 こいつはホントにうるさい。


 アタシはネコノを石の上に置いて、リュックから弁当を出した。


 ハムのサンドイッチだ。


「オイラにもくれ! くれ!」


「ネコノの分は無い!」とアタシ。


「アハハ! ネコノはこんな量じゃ足りないでしょう?」


 マーリンが笑う。


 てか、そもそも本が食べる必要ある?


 いや、断じてない!


 弁当を食べ終わるとマーリンか立ち上がった。


「さあ、もう目的地はすぐそこです」


 マーリンが言った通り、アタシたちの目の前に石造りのかなり古い建物が現れた。


「あの中に入るよ」


 マーリンが言った。


 建物は入口部分の天井が崩れ落ちて塞がってる。


 これじゃ入れない。


 マーリンは入口を塞いでる大きな石を触って確かめた。


「魔法で動かしますか」


 マーリンが言った。


「ゲッ! マーリン!! 誰かこっちに来る!!」


 突然、ネコノが大声を出した。


 わ!


 ビックリするじゃん!!

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