決心
部屋は変わらない。
人間は変わっていく。
変わらない自分がいた。
だが、いまこうして近くにいる人間のために泣いていた、無力な自分がいた。
その相手は、弟だ。
でも、ゆっくりとした空気で伝わってくる。
まだ大丈夫だよと。
宮本さん、弟。
俺は、「渡辺「坂本」
朝、起きた。
時間は二時15分。
工事現場の時間にはもうちょっと早い。
もう少しで結婚だ。
相手は初の彼女である、安だ。
名前の通り、安心できる女性だ。
肉体は鬱で限界だ。
体重も少ない。
悲しいのは自分の人生だ。
網膜とした鬱に悩まされていた。
薬も効かない。
酒も飲んでも泣き叫ぶ毎日。
「何にも変わらないな」
タバコに火をつける。
そうして窓を開けた。
バイクの写真を見る。
ふと気が付いた。
何か人肉が燃えているにおいがすると……
高彦さんから聞いた。
人の家が燃えていると。
俺はどうすることもできなかった。
また頭を抱える。
フクロウがなく。
めまいがする。
倒れた。
生まれてから父親がいない。
子供もそうなるといわれた。
どうしようもない。
だが、安から命が生まれようとしている。
「私はこの命を頼りたい」
「そうね、あなた」
名前は決めていない。
だが。
「あなたの子」
「うん」
安は丁寧にわかる。
体外受精の子だ。
「安、俺を日の目に合わせてくれてありがたい」
安は次の家を探していた。
まだ甘えたいこともあった。
父親である高彦さん、母ちゃんと。
「あれ~、次の家が燃えてるしが」
高彦が何にも思わなくなっていった。
自分は理論のもと、学本を提出しようと躍起になっていた。
しかし!!
人の家がまた燃えていると。
「俺が迎えに行く!」
勢いよく、外に駆けていった。
「カア!!」
魔術は使えるかねとカラスに聞かされる。
「当たり前!」
水系。
「かあちゃん、俺はこれでいい」
この金久集落は俺が助ける。
そう駆けていった。
目の前に広がるのは、白のような三階建ての家。
九十年代の最新鋭のつくりをしている。
いつか、高彦さんとこんな家が作りたいと話をしていた。
「消防はッ!」
指輪をはめる。
「まだです」
泣き叫ぶ、確か長男坊がいたはずだ。
彼女の腹にも子供がいた。
「水心、抜刀」
そうだ俺はッ!
東京で最強法の魔術師。
盛 安志だぞ!!




