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エピローグ



「リオン?また黙って行く気?」

「……ちっ」


 まるで泥棒の様にこそこそと出て行こうとする息子に声をかける。


「何ですか、その態度は」

「………」


 私が嗜めると、息子は仕方なしにといった感じで漸く私と対峙した。


「リオン、お前また捕まったのか」

「あなた」


 そう言いながら、元から垂れている目を更に垂れさせながら、彼が息子の頭を撫でた。


「今日はなるべく早く帰ってくるよ」

「ええ、大事な日ですからね」

「…誕生日ってだけだろ」


 ボソリと呟く息子に私達はふふふ、と笑った。


「あなたも、こんな風だったの?」

「そうだよ。君もわかるだろ?」

「ええ、勿論」


 私達がクスクスと笑い合っているのを見て、息子は心底飽き飽きした顔でため息を吐いた。


「今日な大事な大事な日なのよ。

 あなたが産まれてきてくれて、13回目の誕生日」

「今年も盛大に祝うからな」

「あー!もうベタベタすんなよ!!今から学校なんだから!」


 顔を真っ赤にさせながら私達を跳ね除けようする息子は、彼と同じ垂れた目をしていた。




 Fin.

お読み頂きありがとうございました!

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