愛
ノートを開くと、そこにはある人の動向が事細かに記してあった。
9月7日、今日は緑ちゃんと放課後マルニナルドにいった。緑ちゃんがマルシェイク飲んでたから一口貰っちゃった!間接キス!嬉しすぎて思わずトイレに逃げちゃった。
やはりこれは私のことだろう。青藍は、私とマルニナルドよくトイレに行くことがある。いや、正確に言うと私と二人で遊ぶ時は、みんなで遊ぶ時より多い。
「その…それね、見せたら青藍のこと嫌いになるかなって思ったんだけど…想いが伝わらないのもかわいそうだから…」
「大丈夫ですよ。私はずっと青藍の友達ですから。じっくり読みたいので、これ持って帰ってもいいですか?後日必ず返しますから。」
「…。いいわよ。また遊びにおいで。」
家に帰り着くと一目散に部屋に入り、ノートを読み始める。
ノートのどこの日を見ても私の事しか書かれていない。正直何も知らずにこのノートを見たら気持ち悪いだろう。
いや、知っていても自分のことを書かれている時点で気持ち悪いはずた。
しかし何故だろう。気持ち悪いと言う感情が出てこない。それどころかなんの感情も出てこない。もはや無なのだ。つまらない訳でもなく、特別面白い訳でもない。
しかし読んでしまう。内容が気になる。それに読まなければいけない気もする。
全四冊に渡る自分に向けられた愛を読むのに、何故か5時間もかかってしまった。




