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シニアの戯れ83

これが最後じゃよと、じいさんは素っ気なく言った。

異変が起きた。





車に乗せたじいさんは、ちっともボケてはおらず、普段と変わらないじいさんだったのだ。(^0^)/





そして車の中で、家の子供達に口笛の吹き方を教えてやり、それをどうしても出来ない次女をからかい、面白がっていたのだ。





ひひひという笑い方もせず、まともなじいさんは、まともに女の子と愉快そうに口笛を吹きつつ、ホテルに消え、つつがなくサービスを受け、定刻通りに出て来たのだ。





帰りの車の中でも上機嫌で子供達に口笛を披露し、教えてからかうを繰り返していた。





私は拍子抜けする思いで、車から降りるじいさんに言った。





「じいさん、有り難うな。又遊んでくれよ?」





じいさんが素っ気なく答えた。





「これが最後じゃよ」

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