第102話 ソフィアとロジーナ + イーリッヒ
近々ワクチン接種する予定です。
不作用が怖いと言うか、きっと出る予感しかありませんが……。
感染した時の事も考えて……。
出来るなら何もしたくありません。
しかし、どちらにしても怖いです。
さて、ソフィアたちもケージと会うために旅立ちました。
少し二人の話しが続く……予定です。
勢い良く歩き出した直後、転んでしまったロジーナの傷を水魔法で癒やすソフィア。
ロジーナは恥ずかしそうに、ソフィアと目を合わせず俯いていた。
二人は、フロント大陸に向けて旅を始めていた。
ライバルである二人だが、ペチタやシーリスに比べると、実力的に並の冒険者と変わらないことと、お互いがアンナ・ハーリンに命を狙われていることもあり、ケージに会うまでは協力することにしたのだ。
元々、ロジーナに弓を教えたのはソフィアである。
それもあってロジーナは、ソフィアを信頼していた。
「ありがとう。感謝」
こんな幼い子に嫉妬するなんて……。
ソフィアは自己嫌悪に陥ることが度々あった。
肉体的には子供だが、精神的には私を大きく超えていた。
いや、子供だからかも知れない。
あの魔王との会話の中で、ロジーナがケージとエッチな事……そんなことをする寸前まで……二人の仲が進行していたなんて……。
「気を付けてね」
「うん。わかった」
ソフィアが手を伸ばすとロジーナは笑顔で手を掴み立ち上がる。
両手が切断され右目が潰された瀕死の痛々しいロジーナの姿が思い浮かぶ。
本当によく助かった。
でも、その命はケージの命……。
蘇ったロジーナの手の中で崩れ去ったケージに、「何で私のために命を捨てるの馬鹿ケージ!!」と大泣きして、イーリッヒの短剣で自害しようとした。
しかし、グレディアさんに「ボーイの命、粗末にするなら洗脳してでも阻止するわよ♥」と言われ、「ケージの命……私の中に……」とロジーナは、また崩れ落ちるように泣き始めたのだ。
私の触れているロジーナの中にケージがいる。
それは不謹慎だけど羨ましい気がする。
「ねぇ、ちょっと!! 二人の世界に入らないでよ!!」
元レッドスコルピオンの女頭イーリッヒがムッとした表情で訴える。
ケージと関係を持ち、ロジーナの生命を救ったイーリッヒは、ロジーナと行動を共にしていた。
ロジーナがケージを探しにフロント大陸に行くなら、自分も行くと勝手に付いて行くことを決めたのだ。
「イーリッヒ、残って」
「な、な、何で!?」
「ロジーナは、何度でもケージとエッチが出来るイーリッヒを連れて行きたくないのです」
「そ、それは……ソフィアの意見でしょ!? ロジーナの意見のように言わないで!!」
「ロジーナも一緒」
「ひ、酷い……」
「ケージに会っても誘惑しない?」
「誘惑って……し、しないわよ!!(多分……)」
二人のジト目に思わず後ずさる。
ケージとのエッチは魅力的だが、ロジーナを放っておけない。
「わかったわよ! 約束するから……」
「貞操帯、欲しい」
「次の街で探してみましょう。それならイーリッヒを連れて行っても安全ですね」
「なっ!? ロ、ロジーナ……そんな知識何処で!? まだ子供でしょ!?」
「ロジーナ、子供じゃない。ケージと再会したら……」
ソフィアは勝てないと思った。
きっとケージはロジーナを選ぶだろう。
だけど、ケージと一緒にいることを……二人に許してもらいたかった。
最早、どうかそばにいてと願うよりも、そばにいさせてと願うソフィアだった。
三人が目指す最終地点は、ストゥーピッド島西海岸にある港街エゼレ。
そこにはロント大陸と往き来可能な唯一の手段である巨大なクジラでや飛竜などの魔獣がいる。
何に乗れるかは、そのときのタイミングとお金次第だ。
それぞれの足取りの重さは異なっていたが、エゼレ行の馬車を探すためまた歩き始めた。




