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神々たちの日常  作者: ほなみかん
新参者の神様
9/9

電脳神の疑問

これこそがインターネットの神視点です。



今思えば、あの時の僕は本当におかしかったと思う。


およそ二年ほどひきこもり、外界との関係を必死に拒んで、インターネットの世界に身を投じていたというのに。


人の温度が、心が、残酷さが、絶対的な正義を信じる危うさが、全てが恐ろしかった。

人はなんだってできる。何にだってなれる。


それを身を以て知っている僕は、温度のない、心のない、ただ数字とデータでできているインターネットの世界にのめり込んだ。


ここが僕の世界だと、心の底から認識していた。


感情のない、心のないこの世界は、まるで僕のようだと思った。心地が良かった。


正直、この世界に僕以上にインターネットというものを理解しているものはいないだろう。


それがたとえ、インターネットを開発した、偉大なる研究者達であったとしても。



それほどまでに、インターネットを中心として生活し、外界との関係を徹底的に拒んできた僕。


やはり、今思えばおかしかったのだ。

外は出てみたくなったーーいや、呼ばれたような気がしたという方が正しい。




ーーあの時、なぜ僕は外に出ようと思った?




絶対、ありえないはずなのに。

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