表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニュクスの灯ビザーファイル・黒蝶の羽撃きは、異世界の煌めき。  作者: 七枝 繁
イスー連続少女殺人事件編
24/49

第二十三話 女将の予言が現実になる時

第二十三話 女将の予言が現実になる時 



それから無駄に広い庭を馬車で乗り越え何とか侯爵の館に着いた。

今回は玄関でセバスが直接出迎えてくれた。セバスもやはり、人の頭の上を眺めると何かニッコリとして挨拶をする。

うう、やっぱり何か哀れに思われてる気配がする。ぐぬぬ・・・リリィめぇ。

そのままセバスに案内されるままに館を進んでいくとふと違和感に気が付く。


「セバス様?間違っていたら申し訳ありませんが、もしかして左腕を怪我されたのでは?」


「やはり気が付かれましたか。いや、お恥ずかしい話ですが少しばかりプロテノア様とクリスティア様に感化されまして、少し前に年甲斐もなく魔物討伐等に行ってまいりました。その時ウッカリ反撃を受けてしまった次第で御座います」


「そうですか。ですが命に別状がなくて良かったですわ。無理せずご自愛くださいませ」


「ありがとうございます」


そんな会話をしていると侯爵の部屋につく。


「ご機嫌よう 侯爵様」


「デュフフ!よく来た・・・ね?ノア・・・た・・・ん?」


「はい?いかがなさいましたか?」


私の頭を見て、若干引いている侯爵に対して敢えてニッコリ微笑みながら聞き返す。


「あー、僕の記憶が間違っていない限り、ノアたんの頭に乗っかっているのはドラゴンの子供なんだな。それも世にも恐ろしいブルースカイアークドラゴン・・・」


「ほほぅ。なんと、そうで御座いましたか」


なんか大層な名前がついているな?


(リリィ、その体は凄いドラゴンなのか?)


(さぁ?そこら辺は興味ないからあまり良く知らないわ。オタクりん詳しそうだから聞いてみれば?)


(オタクりん・・・って)


「ブルースカイアークドラゴン?」


「それでは不肖、この館の筆頭執事セバスがご説明しましょう!」


なんかこないだも聞いたセリフだな。


「ブルースカイアークドラゴン。飛竜種の王の中の王と呼ばれる存在です。全生命体の中でも1、2を競う速度で飛び回り、高い知性と魔力を持つ空の王者、その逆鱗に触れれば都市一つが一匹で壊滅させられると言われるほどです」


(なんかとんでもない卵を貰ってしまったな)


(え、ええ・・・そうね。返品できないかしら?)


(殻ぶった切っちゃったしな。無理だろうなー)


(デスヨネェ~)


「えーと。そんなに凄い生き物だったのですね。街の外で拾った卵が孵っただけですので全然知りませんでしたわ。」


「ま、まぁ、竜種は例外はなく成長が遅いからまだ大丈夫ではあるが・・・」


「確かに。何らかの対処をしなければいけなくなるのは10年以上先の事。タクルティオ様、今はそこまで問題視しなくてもいいでしょう」


「うむ、そうではあるが、都市一つ潰す力がたった一人の手の中にあるのが目に見えていると・・・ブツブツ」


「ところでタクルティオ様?そろそろ本日の来てもらった要件をお話しした方がよろしいかと」


「そうであったな。デュフフ、実はノアたんには一緒に隣の州の州都に従者として来てほしいんだな」


「隣の州ですか?」


「そうなんだな。今、この街を離れる気はあまり無いと思うけれども、アルファウトル公爵に会いに行くと言ったら気持ちはきっと変わるんだな」


アルファウトル家?嗚呼、あの魔道具にあった紋章の出所か。クリスティアの事は気になるが、確かに行かない理由がないな。


「デュフフ、顔つきが変わったんだな。ただし、今回の表向きの用事は領主達の定例会なんだな、セバス」


「はい。その定例会なのですが少し面倒な事がありまして、それは連れていく従者は、男女は問いませんが必ず珍しい種族なり特技なりを持つ見目麗しい者を最低一人は連れ行かなければならないという決まりがあるのです」


「はぁ?それは、何とも変な決まり事ですわね」


なんだそのこないだの殺人鬼を彷彿させる決まりごとは。


「なんといいますか、これは現在のアルファウトル家当主が決めた事でして、貴族の中で最も位の高い公爵家の強い要望の為反対の意見がなく、今では殆どの貴族が自分のステータスを示すかのように競い合う次第で御座います」


「デュフフ、そうなんだな。本来は今回、クリスティアに行ってもらう予定だったのだがあの状況では無理であろう。なのでノアたんに依頼をするんだな」


「そうですか。ですが、私が行けば色々やらかすかもしれませんわ」


「それも織り込み済みなんだな。元々現アルファウトル家当主には色々と問題があってね、少し荒事をする予定なんだな。それも合わせてノアたんが最も適任なんだな」


「そうですか、ならば遠慮なくその依頼受けさせて貰いますわ」


「デュフフ、デュフフ。ではノアたんには表向きはメイドとして随伴してもらうんだな。セバス!」


なんだ?やたら侯爵のニヤケ度が増してきたな。気持ち悪!


「はい、ここに」


「ノアたんにはコレを着てもらうんだな!」


「・・・、・・・、・・・」


見せられたのは、ヒラヒラフリルの着いたアダルティな下着だった。


「あのーそれは下着ですわよね?)


「いえ、此方で特注いたしました、スペシャルなメイド服で御座います」


「デュフフフ・・・」


「メイド服じゃなく下着じゃねーか!フレイムショット!」


魔力圧の魔法陣を込めたフレイムショットで下着同然のメイド服を跡形もなく燃やしてやった!


「なんと!この1級防具職人に造らせた魔法防御も高いメイド服をフレイムショットで燃やすとは、流石で御座います」


「デュフフ・・・だがまた造らせればいいんだな!次は魔法防御特化で!」


そうじゃねぇ!っく、なんという罠!何かいいアイデアは無い物か・・・。

ふと、頭にBER 穴の女将の顔が浮かびあの言葉を思い出す。


"うん、中々いい物を持っているね。こっちのメイド服とネグリジェは、どうやら君が持っておくべき物のようだから返しておくよ"


うぐ・・・だが、あの下着同然の服で歩き回るよりは全然ましだろう。この際致し方あるまい。まさかあの言葉がまさかこんなに早く真実になるとは。


「わかりましたわ。私、自分用のメイド服を持っております。それに着替え差して頂きますわ」


「なんと!デュフフ、だけども、僕を納得させる服じゃないとダメだからね」


「セバス様、どこか着替える場所はあるかしら?」


「はい、此方にどうぞ」


セバスに案内された部屋で、泣く泣く封印されたメイド服を着ることにする。これで納得されなければアレを着る事になるからな。しっかりやらねば。


(あら、また凄いメイド服を持っているのね。ノアちゃんの趣味?)


(そんな馬鹿な話があるもんかい。色々あってな・・・持たざるを得なかった)


(しかし凄いわね。その服もメイド服でないきもするけど・・・。)


その通りである。上はチューブトップ型で胸でてるし、スカートは短いし、どーすんのコレ。


(やっぱ、もうメイドじゃないよな。エプロンドレスのエの字もない)


(そうね、エプロンどころか布が少ない物ね。まぁあの下着よりは全然多いし、まだ服として認識できるからこれでOKもらうしかないわね~)


うーむ、髪型も変えておくか。少しでもポイント稼がないとな。侯爵は合法ロリ疑惑あるからな、ツインテールにでもしとけばいいか?

付属品としてついてるリボンを使ってツイテールにしていく。


(はぁ・・・)


(でも、すごい可愛いじゃない。割とヤバイわよ)


(なんか褒められてるのに褒められてる気がしない。とりあえず、侯爵の部屋に戻るか)


そう言って部屋に戻る。

案の定、私を見るなり名前を叫んで顔面ダイブしてくるので足で顔面を蹴り飛ばす。

奴は最後に白だったとか言ってた気がするが忘れよう。でなければ殺してしまうかもしれない。

とりあえずこの服の反応は良いので、あの下着で出歩かなくてよさそうだ。

そんなやり取りをしているとまたしても妙な事に気づく。領主の左手が包帯ぐるぐる巻きなのである

セバスと一緒に魔物でも狩っていたのか?

そういうタイプには見えないが、その身のこなしから何らかの武術は積んで入るのは確かではある。

だとすると。ふむ、いやまさかな・・・

さて、人の姿を見て腑抜けになった領主は話をしても無駄なのでセバスに必要な事を聞き館を後にした。

出発は3日後の早朝との事。

一体この先どうなることやら。





第二十四話・・・タイトルはまだ未定ですが、頑張って書いていきます。

まだこのお話を読んで頂ける方々は非常に少ないですが、どうぞよろしく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ