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side:橋本 みどり
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あ!これクジラちゃんだよね!
実際に見てみるとすごく大きい。
銀疾風グランSXに乗って空を渡っていると、海上に青雷鯨ディープを見つけた。
レアエンカウントのはずなんだけどなぁ。一発で引いちゃった。それとも現実世界ではレアエンカウントみたいな制度は無いのだろうか。
探せば必ずどこかにいるとか、或いは必ず固定位置にいて、誰かが倒しても一定時間後にリポップするとか?
うーん、そこらへんも今後調べてみよう。
「シール、クジラちゃん倒しちゃって。」
その声に反応し、銀疾風グランSXは【暴炎球(白銀)】を放った。
【貫通】効果を持つまあまあの大技である。レア度86とレア度28の戦いで、そんな技を喰らえば骨も残らない。
レベルアップのエフェクトが出る。
「もー、シールったらオーバーキルしすぎだよ。」
そういいつつ、アイテムBOXから【ステータス選択】を取り出してシールに与える。
さて、まあ普通は俊敏型にするべきだよねー。
移動速度が上がるのはこの世界では特にありがたいし。うん、定石通りそれでいこう。
あとは攻撃系統だ。物理系にするか呪文系にするかだけど、なんとなくシールは呪文系が好きそうな気がする。
私は、この世界を完全にゲーム通りだとは考えていない。
今後、何らかのアイテムでモンスターと会話することが出来たりするんじゃないかと思っている。そして、個々のモンスターごとに性格や考え方が異なると予想している。
現に、シールにも、好き嫌いや技の得意不得意があるように思える。
だから、脳死でステータスを選択するのではなく、そう言った要素も加味して決めていきたい。
「シールって、呪文系の攻撃で相手を吹き飛ばすのが好きだよね。」
そう尋ねると、それに答えるかのように小さく鳴き声を上げ、命令してもいないのに上空にブレスを放った。特にスキルを使用したわけではなく、通常攻撃のブレスだ。
「あはは、分かったよ。じゃあ呪文特化にしよ。」
俊敏呪文アタッカーはシンプルにかなり強く、銀疾風グランSXのステータスもそれと相性がいい。そして、当の本人がそれがいいというのだ。迷う理由はない。
ゲームのときよりさらに楽しい!
早くシールと会話がしてみたいな。
そんなことを思いながら、私は空の旅を再開した。




