34話
カサカサ揺れている方を見る。
見ないで、さっさと逃げた方が賢いような気がする。
割とでかい。
俺よりでかい。
人型をしている。
よし、逃げよう。
戦ったら、勝ち目などなさそうだ。
そう思って後ろを向いた。
「逃げるぞ、メラン。あれと戦ったらこっちがお肉にされてしまう。」
「2体1ならねぇ、たぶんねぇ、勝てるよぉ。」
「たぶん、じゃあ困る。ここで命を賭ける意味などない。逃げるんだよ。」
コレだけ言ったら、メランも逃げるだろう。
もし、逃げずにあそこにいる何かと戦っても俺に責任はない。
そう、思い俺は駆け出した。
フォレストラビットの入った袋と、木の実が入った袋は持って逃げている。
捨てて逃げた方がいいかもしれないな。
こっちに気を取られて、命は助かるかもしれない。
袋を弁償する費用が発生するが命には変えられない。
捨てようとした瞬間。
「マテヨ、ソコノ、ボウケンシャト、ヨバレルモノヨ。」
待てと言われて待つやつなど、バカだけだ。
つまり俺だ。
逃げればいいのに、なんとなく止まってしまった。
そして、振り返る。
そこにいたのは2mくらいの大きさ、小太り体系をした、豚顔の獣。
ファンタジー小説なのでオークとか呼ばれるものだろう。




