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31話

 俺は、フォレストラビットを殺した。

 もちろん快楽的な殺害ではなく、食用として売るためのト殺だ。

 生きるためのお金を稼ぐためだ。

 つまり俺は悪くない。

 そう頭ではわかってるが、気分がよくない。

 気分がよくなるまで、ちょっと休むか。

 

 ・・・


 近くにフォレストラビットを狙っている獣がいた。

 小さいながら、黒い毛に尖った牙、鋭い目を持った獣。

 メランだった。


 「さすがに、2匹は駄目だぞ。」


 「えぇ~、まだ何もねぇ言ってないのにねぇ。なんでぇ、わかったのぉ。」


 「口のよだれとか、フォレストラビットを見る目線とかを見れば、分かる。」


 会ってから丸1日立ってないが、メランの食欲は凄まじい事がわかった。

 前に、メランが居たパーティが解散になったのがよく分かる。


 そういえば、さっきまで食べていたフォレストラビットは全部食べてしまったのだろうか?

 気になったので、さっきまでメランが居た場所を見て見る。

 真赤な血の後がある以外は特に何も残っていなかった。

 つまり、血も骨も皮も毛も食べたのか。

 食いすぎだろう。さすがに。

 俺でも皮や骨は、頑張れば食べられると思う。

 しかし毛は、食べて大丈夫なのか?後で吐き戻すのだろうか?

 気になるが、本人に聞くのはなんか恐い。

 とりあいず、俺が獲ったほうのフォレストラビットをメランに食べられる前に、ギルドで借りていた袋に入れることにした。



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