25話
次の日、やっぱり昨日と同じく隣の人のいびきで早めに起きてしまった。
二度寝しようとも考えたが寝過ごしそうなので、早めに食堂に行くことにする。
思った通りまだ、朝ご飯には早いようで食堂は開いていなかった。
朝日も出てないし、照明も付いてない。
でも、メランは待っていた。
理由は、お腹を空かせただけだろう。
待ち合わせ時間を正確に決めていた訳では、なかったので集合できてよかった。
「おはよう、いつもこんなに早く起きるの?」
「うんぅ、おはようぅ。まぁいつもねぇ、お腹がすいたらぁ起きるんだぁ。」
まぁ俺もお腹すいた。
こっちの世界は、大概一日2食しか食べないようで、仕事の間に昼ごはんや間食を食べない。
地球で居たころも、朝ご飯を食べないことが多かったので食べる量自体は変ってない。
高校の3年になって、1月の中旬以降学校に行かずに、家で引き篭り気味だったので、そんなに食べる必要がなかった。
だが、こっちに来てからは肉体労働するようになったので、一段とお腹が減ってるような気がする。
初日は疲れて、食い気より睡眠欲が強かった。
三日目になって慣れてきたのか、睡眠より、食い気が出てきた。
そう考えると、体力がついたのかな。さすがに2日程度で突かないか。
そんなことを考えながら、二人で食堂が開くのを待っていた。