12話
「にゃはっはは、はじめましてにゃー。私の名前はミミ・ニャー・ゴ、ミミって呼んでニャー」
いきなり後ろから話しかけられたので驚いた。
ネコ型のロボットじゃなくて猫人?だった。
(この人を猫人と呼ぶなら俺は、猿人になるのかな?)
毛の色は三毛猫風で、歳は俺と同じくらいだろうか。
「ねぇー、ねぇー聞いてるかニャ?」
「あ、はじめまして」
といいつつ自分の名前を教える。
「え、変った名前だニャ?たぶん忘れるから後で適当にあだ名つけてあげるニャー。」
日本人の名前はこっちだと、覚えずらいようだ。あだ名か、学校では苗字でしか呼ばれた事がなかったので、ある意味楽しみだ。適当が、適当すぎなければ。
「そういえば、ここの仕事はじめてかニャ?」
「はい、初めてです。」
家族や店員以外の女性と話す機会が少なかったので、あまり言葉が出てこなかった。まぁ会話は、成立しているし問題はないだろう。せっかく話しかけてもらったのに、無愛想な感じになってるけど。
「じゃあ、お姉ちゃんが教えてあげるニャ」
「え、いいんですか?」
「うん、手取り足取り教えるニャ」
「はい、よろしくお願いします、ミミ先生。」
手取り足取りってなんか、エロい響に感じるが気のせいだよね。