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水蜘蛛  作者: 漆原康弘
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南瓜

口で主義主張を発せない人である。

そんな資格の無い人間だと思っているからなのだが、それでも表現がモノを言うギターが好きで、素人なりに没頭しているのは言葉が媒体ではないからという側面もある。

我ながら素直じゃない人だ。


人前で演りたい願望が今のところあまり無い。

練習が好きで練習している体質でもあるし、音楽を自ら体現しているヒトそのものが好きで、その一端に触れたいからギターを弾いているような気配もある。

一番は歪んだ音を掻き鳴らすのが御託抜きに気持ち良いからなのだけれども。

魂の嗚咽。


人前へ出たがらない私は果たして今後どうなっていくのだろう。

弾けると楽しい。

聴いて楽しむより弾けた方が圧倒的に楽しい。

ただそれだけでどうにかなる気がする。

後は勝手にそれ相応の状況が自ずと付いてくるか選び取るかするだろう。



今は師の教えに報いる努力にだけは手を抜かないでいたい。

しかしながら、不器用から来る至らぬ成果の免罪符に努力を宛がわず黙々と積み重ねたい。

頑張ったんですけどね、は蛇足だ。

ダメでした、と格好良く言い切れる人でありたい。

出来たら出来たで何食わぬ顔で居たい。

師の顔に泥を塗らず誇れる人でありたい。

私の弾くギターに主義主張なんて無くて良い。

誠意だけ在ればそれで良い。

まずは基本を丁寧に。


素人なりの美学。

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