表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/99

混乱


「え? じゃ、邪龍?」

「反応が確認されたって、この国に向かって来てるってこと?」


 邪龍という単語に驚きを隠せないレーナとギルドマスター。

 そして、聖女。


 全員の動きが固まり、部屋に入ってきた従者に目を向けていた。


「間違いありません! あと一週間もしないうちに、この街に到着するようです!」


「ギルドマスター、それが本当なら大変なことに……!」

「そうだね。ギルドの戦力を集める必要があるけど……一週間で集まるかな」

「集まらなかったらどうなるんですか……?」

「そりゃあ……街が崩壊するだろうねぇ」


 一週間という時間。

 もうほとんど時間は残されていない。

 このまま何も対策を打てなければ、確実にこの街は被害を受けることになる。


 何よりも、アイラを助けるための木の実が、邪龍の影響で完成しなくなるかもしれないのだ。


「事態は急を要するみたいですね。仕事が増えましたので私はここで」

「あ、ちょっと――!」


 レーナが引き留めようとしたところで。


 聖女は振り返りもせずに部屋を出ていく。

 あと一歩のところで逃げられてしまった。

 もしギルドマスターが聖女に触れられてさえいれば、真相はハッキリと分かっていたはずだ。

 

 悔しさ、焦り、邪龍に対しての驚き。

 様々な感情がレーナの中で渦巻いている。


「ギルドマスター、質問の答えは……」

「残念だけど。聖女が邪龍に気を取られて、ボクの質問に集中してる状態じゃなくなってた。触れてたとしても意味なかっただろうね」

「そうですか……」


 ギルドマスターは残念そうに首を振りながら結果を伝える。

 心を見られるといっても、相手が質問に集中できていなければ効果を発揮しないようだ。

 そういう意味では、今回は最悪のタイミングと言えた。


「これからどうすれば……」

「ちょっとマズいね。人間界に邪龍が直接来るなんて考えてなかったよ。時間も全然余裕がないし」

「そ、それじゃあ……」


「ギルドマスター! なんちゅうところにいるんですか! 探しましたぜ!」


 二人に追い打ちをかけるように。

 もう一度部屋の扉が勢いよく開かれ、何人かの大男がドシドシと入ってくる。


「あっ、やば……」

「何も言わずに仕事を抜け出したかと思ったら! こんなところで油を売っている暇はないっすよ! 今何が起こってるか知ってますか!」

「いや、邪龍の話は今聞いたけどさ……」

「知ってるなら今すぐ戻ってきてください! 会議は既に始まってますから!」


 大男によって、ギルドマスターの小さな体は荷物のように担がれる。

 これにはギルドマスターも抵抗することができず、簡単に確保されてしまった。


 この対応からして、大男たちはギルドの職員なのだろう。

 そして、どうやら邪龍の話も本当のことらしい。

 

「レーナ殿。ちょうどいい。貴女も会議に参加していただけないですかね? 邪龍と実際に対峙した人の意見が聞きたいので」


「あ、レーナは他に用事があるから――」

「……いえ、参加します」

「え? いいの?」

「……はい。今日だけですが」


 そう言うと。

 レーナは大男の背中とギルドマスターの尻に付いて行く。


 今のレーナに、邪龍を無視することはできない。

 今日だけ――という条件付きで、特別に会議の席に座ることになった。




応援、本当にありがとうございます!


『面白そう』『次も読みたい』


と少しでも思って頂けたら励みとなりますのでブックマーク登録や評価、感想をいただけると嬉しいです。


特に下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けるとモチベが上がりますので宜しくお願いします!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 世界観がよく分からない。 嘘発見器とか、あと1週間で邪竜が来るとか
[気になる点] う〜ん 1日で何処に行ったのか分からなくなれる邪竜を、到達予定一週間前から捕捉出来るとか無理があり過ぎませんか? ってか一週間もあれば到達可能範囲の街や村なんてかなりの数がありますよね…
[気になる点] 聖女の部屋に勝手に入ってくる冒険者たちw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ