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宇宙蟻地獄  作者: 八味とうがらし
34/37

宇宙蟻地獄 大国

「大臣お忙しい中時間を割いていただきありがとうございます。この間お話した計画についてですが」

ミコトはボードと簡易タブレットを取り出しサカキに説明を始めた。説明の冒頭からサカキは驚いていた。

「教授!こんな事できるのですか!」

「いや大臣。やらなければならないのです」

「でもどうやって!」

ミコトもトリイに対しては、最後の話が終わるまで質問を許さなかったが、サカキに対しては、大臣ということもあるが、ミコトの最大の理解者でもあるのでそこは我慢をして質問に答えた。

「それでそのメンバーは?」

「こちらのボードを見てください。」

「これって!」

「はい」

サカキはミコトの無謀な計画に半ば呆れていたが、サカキも当時、首相に対してはもっと厳しく迫り、最後には首相を辞めさせてしまっている事もあり、あまり強くは言えなかった。また、トリイと同じくこの件には言うことがなかったからだ。

「わかりました。教授。この計画を進めてください」

ミコトが研究室に帰ったころエリア3の大国から、ゴングウジが手配した推進掘削機が功を奏し、宇宙アリジゴクの物ではないかと思われる物質が見つかったとの連絡だった。まだ地下にあり、これから回収にかかるとのことだった。もし宇宙アリジゴクの何かなら、いよいよ計画が始まるとミコトは思った。「ネギ君、あとどよのくらいで到達しますか?」

「大国さん、何もなければ2日ってとこですかね!」

「ネギ君、大事な所です、慎重にまいりましょう」

ネギは以前の役人とは大違いだと思っていた。ネギは、さまざまな星の推進掘削をしてきたスペシャリストだ。その彼をもってしてもこの大国という人物は、慎重な行動を取ると思っていた。地下と言うのはいくら科学技術が発達し、システムが最新鋭になっても手に負えない危険な場所なのだ。その危険性を嫌と言うほど知っているネギだからこそ大国の慎重な判断は頼もしかった。

「大国さん今までこのエリア3の砂漠地帯について何も意識していなかったんですが、今こうして地下数百メートルを推進掘削してみて、やっぱりここの地質はおかしいですね!」

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