英雄序詞
初投稿です。
完全に素人ですが楽しんで頂ければ幸いです。
長く続けられるように頑張りますのでよろしくお願いします。
ずっと忘れられない物語がある。
たった1人の男が幾つもの困難を乗り越え、未知なる世界を切り開いていく物語。
聖なる鎧を身にまとい、その黄金の剣を振り下ろすと邪竜は真っ二つに裂け、無数の魔物の軍勢もただの塵芥と化す。
何にも怯えることなく、その勇気をもって人々の心を揺り動かし、魔物に刃を向け、勇ましい姿と共に何度も勝利をもぎ取ってきた。
男は英雄だった。
もしくは勇者と言っただろう。
だが、その男の最後は唐突なものだった。
ある日の朝、男は見るも無残な姿で町の広場に立っていた。
男は 流れる血も、こぼれ落ちそうな内蔵も気にせず、見たことも無い七色の宝石を左手で持ち上げ、天に翳した。
『あそこだ、あそこに世界が、未知が、強敵が.....、全てがある...!』
男の名はギーグ。英雄ギーグ。
ギーグが最後にその右手で指さしたその場所は、人類最強とも言われた彼が適わなかったその場所は、未だに未知が眠るその場所は、
『魔境』と言う
お読み頂きありがとうございました。
次話からスタートです。