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リコール生徒会長の話【BL】

テンプレの通り、アンチ王道に靡かなかったためにあらゆる噂を流されてリコールされた。本人は特に気にするでもなく受け入れ、王道溺愛の理事長により退学処分に。家族は事実を知っていたために、あんな学校やめて正解とばかりに転校手続きを取る。本人は公立でもよかったのだが、さすがに名家の出。誘拐とかの犯罪を考えて王道学園と同レベル、場合によっては上位の私立へ転校させる。そこは非王道学園。形態は似てるけど非なるもの。


リコール会長の名前は和泉瀬名です。日本でそこそこ有名な企業の三男坊。結構努力家で真面目。でも一度興味が失せるととことん冷める性質。王道学園の名前は花咲学園。非王道学園は征凛学院。瀬名はどうせならと特待生になった。お金を使うのも嫌なので、短い間にある程度料理が出来るように自宅の料理長に教わった。


転校後、同じような中身なのに雰囲気がまったく違う征凛にどこか張っていた気がゆっくりと緩んでいく。クラスメイト達は瀬名が時々見せるふにゃっとした所に萌え悶えてます。征凛の生徒会は王道のようで非王道。生徒会長はぱっと見ワイルド系に見えるけど、実は包容系の世話焼き料理上手男子。そんな彼の名前は大和大我。副会長は優しそうな外見そのままのふわふわほえほえ系天然男子な安芸豊。会計は少女めいた外見で中身男前の格闘家な近江雛。書記は強面いかつい顔立ちで実は乙男な肥後康允。庶務は眼鏡男子で平凡だけど特待生でIQ250を誇る天才な石見達久。花咲とはまた違った意味で個性的です。瀬名は会計の雛と同じクラスで、外見的には瀬名が雛を守るような感じなのに実は雛が瀬名を守ってるという状態。花咲で俺様会長続けてきた瀬名は少し疲れているため、そこはかとなくフェロモンが漂っていた。見掛けタチっぽいのに押し倒したい感ムンムン。でもCPは大我×瀬名です。その他達久×雛。康允×豊。


落ち着いた生活を送っていた瀬名は、昼休みに食堂だと落ち着かないので中庭で自作のお弁当を食べていたら偶然同じように弁当もって大我がやってくる。そこで初めてお互いを認識。お互い顔よりお互いのお弁当に興味津々。大我のは完全男子弁当。逆に瀬名は野菜中心の女子かっ!って突込みが入るくらいの少食弁当。瀬名は花咲で仕事を一手に引き受けてたので満足に食事をしなかった影響で少ない量でも満足できる脳内中枢になってしまいました。思わず世話焼きになる大我。瀬名もなんとなく心地いい雰囲気にふにゃんてなる。その後、中庭で一緒にお弁当食べる習慣が出来ました。でもそのときは大我が生徒会長だと知らない瀬名です。


征凛の寮には特別フロアはないです。一応上層階に部屋はありま広さもかなりあるけど、生徒間の行き来は自由。征凛の役付きは完全実力制度なので、選考基準に成績や内申も含まれます。家柄とかは関係ない。しかも選ぶのは生徒と教師の両方。これらを聞いた瀬名は、花咲もこうだったら崩壊してなかったかもなーとか思ってる。で、雛に呼ばれた部屋のルームプレートには大我の名前。「あれー?」な瀬名だったけど、中に入り雛に紹介されて驚いた。大我も驚いた。雛はすでに親しいことにもっと驚いた。大我の作る夕食に舌鼓を打つ瀬名。レシピもちょいちょい聞いたりして自分の部屋でも作ってみる。お互いにレシピのやり取りとか始めて、どんどん新密度が増していくけど本人たちはいたって普通の友情です。でも周囲から見ると無自覚バカップル。そんなことが続くこと半年。提携校との交流会が開かれることに。

最悪なことに征凛は花咲が交流相手で、花咲の生徒会が征凛に来ることになった。話を聞いて落ち込む瀬名。あまり花咲でのことを周囲には話していないのでクラスメイトたちは凹んでる瀬名におろおろしてる。雛が迫り、大我が餌で釣って事情を聞いた。瀬名はあくまで自分の主観だと前置きした上で花咲でのことを語る。生徒会は瀬名の事情に全員が眉を顰める。交流会をする上での書類を見ると、アンチ王道が見事に生徒会長に納まっていて一緒に征凛に来るとのこと。瀬名は一言「花咲終わったな」です。


数日後、花咲の生徒会が征凛へ来る。素顔を晒したアンチ王道以外はどこか疲れたような顔をしている。あらかじめ聞いていた征凛の生徒会は「ああ、振り回されてんだな」と理解。アンチ王道はこれまた美形ぞろいの征凛生徒会にいつものように向かっていくが、すべていいようにスルーされる。力に訴えようとするけど、逆に大我が「放してくれないか」とアンチ王道の腕を握る。大我は片手でりんごジュースが楽々と作れます。痛みに耐え切れなくなって腕を放すアンチ王道。アンチ王道は大我を警戒し恐れおののく。他の生徒会もまったく靡く様子がないためちょっとイライラ。そこへ、ちょうどよく見覚えのある瀬名の姿。アンチ王道は叫び、いきなり罵詈雑言を並べ立てて征凛を味方につけようとする。花咲は必死で止めようとするけど止まらない。雛のこめかみに青筋が浮かんでる。瀬名は雛を制止し、アンチ王道の前に立って他の生徒会を見やる。「ずいぶんと疲れた顔してんじゃねえか」久々の俺様モードです。大我が苦笑して「瀬名、こいつらに何かしたのか?」と問う。前に辞めるときに置き土産置いてきたと聞いていたので。瀬名は笑って「未提出とやりかけの書類をたっぷり置いてきた。リコールされた俺が続きをやるわけにはいかないしな」です。征凛生徒会大爆笑。人のやりかけの後が一番面倒でやりづらい。


「俺が退学した一ヵ月後が文化祭だったし、それも途中だったな」

「物品の手配とかどうしたんだ?」

「一応手配先の連絡先だけは残したが」

「……何を手配したかは」

「全部ここに入ってたから、残すことは考えてなかった。ああ、俺ってばうっかりだ」


と棒読み。


「だが、お前らなら俺が仕掛けようとした文化祭よりもっと素晴らしいものをやってくれたんだろう?」


って笑顔向けた。花咲生徒会は顔を俯かせてます。


「さて、俺はこれから授業だ。つーか、開始時間過ぎてんじゃねえか……」

「悪いな、瀬名。担当教師にはこっちから連絡しておく」

「いや、いい。何の関係もないこいつらと関わった俺が悪いからな」


花咲生徒会、一気に顔面蒼白。そこへ大我が瀬名の頭を撫でて


「どっちがいい?」

「大我の部屋のほうがいい。アレ食いたい」

「わかった。じゃあ今日の夜待ってっから」

「ああ」


でお別れ。花咲側は二人がただならぬ仲だと勘違い。またアンチ王道が騒ぎ出す。強制的に黙らせて交流会続行。アンチ王道はいろいろと騒ぎを起こすけど、そのたびに征凛の生徒に窘められ、まったく靡くことがないため癇癪を起こして逃げるようにして花咲は征凛を去っていきました。この出来事は征凛側から理事会に報告されて花咲の理事会にも報告される。花咲を経営する本家が出てきて理事長は解任。アンチ王道も退学処分となり生徒会は解散処分となりました。大我と瀬名がくっつくのはしばらく時間がかかります。たぶん奮闘するのは他の役員と大我の親衛隊。


リコール生徒会長ネタはいつか書いてみたいネタの一つです。


もう少しドロドロさせたい場合は、大我×瀬名←花咲生徒会役員とかで役員がヤンデレになるとか。

ただ、開き直った瀬名によって病む前にフルボッコにさせられるから意味がない。

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