レンタル家族、はじめました!?
高校二年生の**春川悠真**は、ごく普通の高校生。
ある日、アルバイト帰りにスマホへ不思議な広告が届く。
> 「あなたにぴったりの家族、レンタルできます。」
「なんだこれ……怪しすぎるだろ。」
間違えて広告を押してしまった翌日、自宅のインターホンが鳴る。
ガチャ。
「こんにちは! 本日からお世話になります!」
玄関に立っていたのは、笑顔いっぱいの高校三年生・朝比奈さくら。
その隣には腕を組んだ無表情な高校一年生・朝比奈ひまり。
「えっと……どちら様?」
「私たち、『姉妹レンタル』です!」
「……は?」
驚く悠真をよそに、二人は家へ入ってくる。
「今日から一か月、お兄ちゃん役をお願いしまーす!」
「べ、別にあんたの妹になりたくて来たわけじゃないから。」
正反対の性格の姉妹。
面倒見がよく料理上手な姉・さくら。
ツンとしているけれど、本当は優しい妹・ひまり。
こうして、期間限定の「兄妹生活」が始まった。
夕食の時間。
「お兄ちゃん、ハンバーグできたよ!」
「なんで初日からそんな自然なんだ……。」
すると、ひまりが小さな声で言う。
「……お兄ちゃん、おかわりあるけど。」
「え?」
「べ、別に心配したわけじゃないから!」
思わず笑ってしまう悠真。
「ありがとう。」
その一言に、ひまりは耳まで真っ赤になった。
一方、さくらはニコニコしながら二人を見つめる。
「ふふっ。仲良くなれそうだね。」
しかしその夜、さくらが真剣な表情で言った。
「実は、このレンタルには秘密のルールがあるの。」
「ルール?」
「そのルールを破ると、契約は即終了。そして私たちは二度と会えなくなるの。」
悠真は思わず息をのんだ。
姉妹レンタルの本当の目的とは何なのか──。




