正体はタイムマシンだった【大森南大目線】
奈美ちゃん(金子奈美)から、新たな報告があった。
広域調査隊に新たな任務がもたらされた。
金子奈美「新たな任務は、実際にタイムマシンで調査対象となる時代に行ってみて、調査すること。」
これこそ、動かぬ証拠としての新説が発見されるのでは?
ちなみに、期日というものは存在しない。
気ままに進めていけばいいとのことだ。
俺が不思議に思っていたのは、いくらなんでも、彼女(金子奈美)一人の力で、これだけの大それたものを用意できるはずがないと。
そして、上にはさらに大がかりな組織なり何なりがあって、彼女(金子奈美)もまた、さらに高位の指示役からの指示を受けているのだろう。
実際、俺は彼女(金子奈美)が、誰かからの指示を電話で受けているのを、見たことがある。
彼女(金子奈美)の役割は、せいぜい、下位の指示役か、リクルーター役くらいの位置だろう。
となると、やっぱり未来人というのも、本当なのか?と。そうして、俺たちメンバーを、ここに集めたと。
広域調査隊の数ある車両の中でも、ひときわ目立つ、巨大なトラックのような車両。
後ろの扉から内部に乗り込むことができる。
車両の種類は、移動調査車、大型トラック、特殊車両である。内部には会議室があり、そこで会議や、各メンバーが調査してきた調査内容の報告などを行う。
車内には、生活空間もあり、就寝用のベッドで仮眠を取ったり、寝泊まりすることもできるという。
自動販売機も内部にあり、飲み物を買って飲むこともできる。更衣室や、シャワー室、ユニットバスのお風呂もある。
なんと、これがタイムマシンにもなるという。
ヘリコプター型、クルーザー型、自家用ジェット機型のタイムマシンも、あるという。
で、どこの時代に行くの?という話になる。
さあ、タイムマシンに乗って、どこでも
好きな時代へ行こう。
広域調査隊の調査は、これからも続く。
さらに、奈美ちゃんの口から、衝撃の事実が伝えられる。
西暦2020年代~西暦2100年頃までの時代は
『空白の時代』にされているという。
『空白の時代』って!?
もしかすると、その間に、ただならぬ事態が発生したとしか思えない。
それも気になっていたが、タイムマシンに既に乗り込み、亜空間の中に入っていた。
運転席には、西暦の数字が表示される。
前原誠「運転なら、俺にお任せ。」
北野みちお「このメカも、俺がしっかり調整しといた。大丈夫、不具合など発生しない。」
西暦の数字が、2026年から始まり、2000年代から、1999、1998と、さかのぼっていく。
1992年、1991年、1990年。俺が中学生の頃だった。
そこからさらにさかのぼる。
1980年代、1970年代。俺が生まれた頃。
物心ついた頃。
奈美ちゃんは、お風呂に入りにいったようだ。
女子3人で、お風呂に入りにいく。
浴槽を泡で満たし、泡の中で体を洗う女子たち。
俺は車内の自動販売機で、ピーチネクターを買う。
車内の会議室で、ピーチネクターを飲む。
車内の会議室には、男5人。
ピーチネクターを飲み終えて、落ち着いた頃。
ついでに、水を飲む。あらためて気合いを入れる。
女子たち3人が、お風呂から出てくる。
俺「どんな話をしてたの?」
奈美ちゃん「内緒の話♥️」
山野桃「内緒でーす。」
魔野えりな「内緒内緒。」
俺は、窓の外の様子を見に行く。
窓の外は亜空間。
亜空間を見てみると、様々な年代の自動車が通り抜ける。1960年代製の自動車、それからさらに古い時代のレトロな自動車も通り抜ける。
電車の車両は、103系だ。さらに時代がさかのぼると、D-51やC-57やC-62などの蒸気機関車が通り抜けるようになる。
それと、おそらくだが、他のタイムマシンらしき車両も、びゅんびゅん通り抜ける。
1945年。第二次世界大戦の、終戦の年。
亜空間の景色は、1940年代へ。
ゼロ戦、戦艦大和、空母赤城、B29、ちょうど戦争の頃だ。
西暦の数字は、1900から、1800へ。
「さあ、いよいよ歴史のヒトコマだ。さらば現代。」
この頃になると、馬車や、人力車が通り抜ける。町の景色も変わる。昔の時代にさかのぼっている証拠だ。
他のタイムマシンも、このあたりになると数を増やしてくる。
さらに、1700年代、1600年代まで来た。
江戸時代の初頭まで来たことになる。
徳川家光の時代の、本物の江戸城天守閣を、この目で、見ることができる。
そして、1500年代へ。戦国時代に入る。
この時代に来れば、戦国武将たちに出会える。
彼らの肉声を直接聞くことができる。
さらにさかのぼると、この先どこまで時代をさかのぼっていくのだろう。




