第三話 『元神童』と神様??
初めて見るその光景に僕は自分が息を吸えているかも分からなくなった。
「お前は我が家の恥さらしだ...」
その言葉と同時に父、ジスカル・レイン・バルザックの魔法『黑炎』が僕に放たれた。
魔法が当たる直前に僕は何故今まで己と向き合わなかったのか、そんなことを考えても狡猾な自分には何も起きやしない。
僕は死ぬべき奴だったんだ、こうゆう運命だと、そう思うことにしよう。
でも...もし仮に次があるなら僕はどのように生きるのだろう...
「まだ...死にたくないなぁ」
そんなくだらないことを考えていても死ぬのは怖い、やはり僕は人の恥なんだな。
肉の焼ける音、臭い、周りの悲鳴、全てどうでも良いほどに僕は何も考えられなくなっていた。
目の前が黒くなったと思ったら何故か意識はある。
何も無い暗いところで、座っているような...
そんな時に眩い光が目の前に出てきた、その光はどんどんと人の姿になってゆき、やがて.....。
「よ!!」
謎の女の人がそこにいた、淡い紫色の髪をしている女の人で見た目は20歳にも見えるが30歳前半にも見られる。とても美しい容姿で、服には謎の文字が書かれていて薄い靴?を履いていた。
「あなたは...?」
僕は震える声で尋ねた、当たり前だ、死んだと思ったら謎の暗い部屋から女の人が出てきたのだから。
「私は...神様かな?」
「は.....?えっ...神様?なんですかね?」
僕は困惑気味に変な言葉で聞いてしまった。
「そう...私は美徳と知恵の神。ヘルヴィアス」
「貴方には選択肢を上げましょう。」
初めとは全く異なる声色で僕に話しかけてきた彼女、これが僕とヘルヴィアス様との出会いだった




