表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第一話『元神童』ジスカル・リオン・バルザック

ジスカル・リオン・バルザックが“無能”と呼ばれたのは、五歳の春だった。

 王国東の端を治めるバルザック辺境伯家は、代々強力な属性魔法の使い手を輩出してきた名門だ。炎、水、風、土、闇、光、いずれかを極め、戦場で武功を立て、王家を支えてきた家系。

リオンもその家系として父のジスカル・レイン・バルザックから重い期待をされてきた。

 三歳の時から優れた観察力を持ち、四歳には剣術では大人にも引けを取らない腕力を、勉強では既に魔法高等の範囲まで理解していた、同い年の子たちとは比べ物にならない程に成長をしていたのだ。

「リオン様、早くしなさらないと遅れてしまいます!」

この人はベル、バルザック家の古参の執事さん

「大丈夫!きっと僕には才能がある!」

「父様や母様も、きっと認めてくださる!」

僕には才能も何もかもがある。5歳まではそう思っていた。だからそれまで努力などしたことがなかった。

自分には力があると思い込んで、未知数な未来を過信して。

幾度も見た。何も無い澄んだ空、それを見て僕は王国に仕えてこの大地を守るそんな思いを持っていた。

 ギリギリで大広間に着いた。屋敷の大広間には一族が揃っていた。

 父、辺境伯ジスカル・バルザックは炎と闇の二属性を操る戦場の英雄。

 母、エリシアは光魔法の使い手で、治癒と結界を司る才女。

 兄、アルトは風魔法を既に覚醒済みの学年首席の天才。

 次男、セインは若く土魔法と炎属性の2つの適性が既に現れている逸材。

 そして――三男、リオン。

「では始めよ」

 魔導士の合図と共に僕は水晶に魔力を流す。

眩い光とともに水晶が魔法で彩っていく、、、

魔導官の合図と共に僕は水晶に魔力を流す。

 兄のときは、鮮やかな翠の光が広間を満たした。

 セインのときは、力強い黄土色が脈打った。

 だが、リオンの番。

 水晶は一瞬だけ、淡く灰色に揺らいだ。

「……これは……?」

 魔導官の顔色が変わる。

 水晶の内部に浮かび上がった紋様は、どの属性陣とも違う、複雑な多重陣。

「これは、、、戦術………?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ