3.自宅の安全を可能な範囲で確保した上で、不測の事態から走って逃げて1日以上生き延びる準備もする。
備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。
〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。
2025/9/30誤解し易い点をパターン別に分割・修正・加筆・再編成しました。内容はほぼ同じですが、重複した説明文が多いので御注意ください。
☆自宅の安全を可能な範囲で確保した上で、走って逃げて1(3)日生き延びる準備。
地震や台風の家屋倒壊による即死や怪我の対策を可能な範囲で行った上で、想定外の噴火津波高潮洪水土砂災害や大規模火災から逃げる準備をする。
※被災時に必要になるアイテムを緊急避難リュックに入れ、緊急避難リュックがあれば命を守れる備蓄をし、被災したら毎日常用している財布やスマホや処方薬ポーチを緊急避難リュックのポケットに突っ込みつつ躊躇なく率先避難を可能にする準備をして下さい。
※1日分の備蓄を背負って走り確実に命を守るのが基本で、支援が開始されるまで3日分の備蓄を背負って走れると理想的ですが重くなります。命を守るのに必要な着替え等は一揃いを備蓄し、命や尊厳に係わるアイテムのうち軽量な10年保存ビスケットや非常用トイレ等は重さに余裕があれば3日分に増量しつつ、命に係わるが重過ぎる飲み水などは1日分のみ備蓄するのが現実的でしょう。
※避難生活が長期間になる場合に快適に暮らすための備蓄品は他の方法で備蓄し、併用や使い分けると重量とリスクを分散しつつ、状況に応じた避難をし易くなります。
※電池など未開封で7日分が必要な物は、緊急避難リュックに7日分を備蓄して下さい。
※日常生活で単四電池を消費して期限切れ前に入れ替える場合の考え方は後述の「スマホ充電器とライトとラジオと単三単四電池の考察。」で。
※食料を分け与えてもしも食中毒になったら与えた側の責任を問われるので、何かを分けてと言われたら「政府指定の最低限しかないので」と断って下さい。
※傷がついている道具を貸してもしも破損して相手が怪我をしたら貸した側の責任を問われるので、何かを貸してと言われたら「貸し出すと行方不明になるので」と断って下さい。
※下記の防災アイテムリストは参考例で、過剰装備にしてあります。各自で不要な物は削除し、必要な物を追加して、他の防災セットと内容量を調整しつつ御利用下さい。
①玄関の緊急避難リュックに1日分の備蓄をし、被災したら避難場所に走って避難して、安全が確認されるまで高台の公園などで命を守る。
△自宅周囲に看板やマンションなどがあるなら、ヘルメットを人数分用意し、棚に置くだけだと地震で落ちて転がるのでヘルメットを玄関の壁にかけて下さい。
□自宅周囲に落下物や噴火の危険がないなら、ヘルメット備蓄は不要でしょう。
△緊急避難リュックの隣に置いておく単三2本サーチライト約480ルーメン3時間は、手がふさがるので階段などでは危険ですが、完全な暗闇の路上で進む先が瓦礫で塞がっていないかなど危険を確認する時に有効です。
緊急避難リュックの上ポケットは即時使用する物を入れる。
△自宅がマンションなら防煙フードを追加し、火災の時に使用しつつ煙と一酸化炭素を吸い込まずに避難して下さい。
〇古いメガネを予備にし、入浴中などに被災してメガネを失った時に使用して下さい。
△コンタクトを常用している人は使い捨ての洗浄ケースを備蓄し、就寝時に収納する準備をしつつ、被災中は予備のメガネを使用して下さい。
△補聴器がないと会話が困難な人は、保険外で安価な単四1本有線イヤホン式胸ポケット集音機を予備にして下さい。
〇安価な単四2本ヘッドライト約120ルーメン7時間に、電池を入れっぱなしにして常備ヘッドライトにすると夜間でも避難し易く、被災時はリモコンから抜いた単四2本でも使えます。リモコン等の単四2本を交換する時は備蓄棚の未使用単四2本をヘッドライトに補充しつつヘッドライトのやや古い単四2本をリモコンにドミノ入れ替えし最も古い単四2本は常夜灯などで使い切ってしまうと消費期限切れを起こし難いです。
〇紙のハザードマップは、自宅近くの避難場所と指定避難所の他に少し遠くまで逃げるための広域避難場所や、指定避難所に入れない時の為に次善の避難所なども確認し、家族と合流するためのルールを決めつつハザードマップに消え難い顔料インクボールペンでルールを書き留めて下さい(はぐれたら午前は女性が避難先を探しまわり午後は男性が探し回ってすれ違いを避けるなど)。
〇予備鍵束は、避難時・帰宅時に使用して下さい。玄関、勝手口、金庫、物置、車などの鍵が必要です。
〇防塵ゴーグルで火山灰・花粉対策をして下さい。
〇折り畳みDS2防塵マスク3枚で火山灰・花粉・衛生対策をして下さい。
〇レインコート上下は、防雨防風防寒兼用の重要アイテムです。
△レインコート上下は可能なら登山用の透湿素材の物だと蒸れ難いです。
〇リュック用レインカバーで荷物を濡らさず、水を吸って重くなるのを防いで下さい。
緊急避難リュックのフロントポケットは、普段使いの物を管理する。
△フロントポケットの1つを処方薬専用にし、1か月分の処方薬を貰ったら7日分の処方薬を取り分けて備蓄して下さい。それ以外の新品と前月の飲み残しは処方薬ポーチに入れて服薬し、約1か月後に処方薬ポーチの残薬が0になったらフロントポケットの薬を処方薬ポーチに移しつつ約7日分の残薬をキープした状態で通院して下さい。毎月の事なので専用のポケットにしないと出し入れが面倒で続かないでしょう。
※古い処方の降圧剤と新しい処方の利尿剤などを併用すると副作用が出ることが有るので、飲み薬を切り替える時は新旧を混ぜずにいっせいに切り替えて下さい。
□市販薬を常用している場合は、2箱を購入し未開封をフロントポケットに備蓄して日常生活で1箱目を使い切ったら3箱目を開封前購入しつつ入れ替えて下さい。
〇ポケットの1つを開けておき避難直前に財布やスマホを突っ込めるようにして下さい。普段は出し入れしないので、容積さえ十分なら処方薬ポケットと兼用可能です。
※津波は3分待ってくれないので、津波危険エリアの人は揺れたら避難して下さい。
※地震と津波以外なら通帳と印鑑も確保しつつ、40秒で支度し避難して下さい。
緊急避難リュックの内ポケットは、貴重品入れを備蓄する(内ポケットがない場合は一番底に入れる)。
〇ランニングポーチや旅行用ウェストベルトに、重要書類コピーや貴重品や1万円札を入れて、避難後は下着と上着の間で寝る時も常に身に着けて下さい。
△安価な財布に半数の千円札と全ての小銭を入れ、常用しつつオトリにして下さい。
〇千円札20枚は停電中にレジや電子決済が使えない時に必要です。被災時はコンビニ飲食物詰め合わせ1人1袋千円や1人単三20本千円や車1台ガソリン15L二千円(2011年3月11~13日)などの均一価格で数量制限販売が多いので千円札が使い易いです。
△一万円札20枚は1か月分の生活費として必要です。行政の仲介で被災地域外のホテルなどに無料素泊まり疎開の募集?で避難する時も食費は有料です。ちなみに2025年現在、東京大阪間550kmはタクシー代約22万円と高速料金約13000円で避難可能ですが、通行止めや通行車両制限に注意して下さい。
※各種の連絡先リストや重要書類は、染料インクボールペンで手書きやインクジェットでコピーすると消え易く、レーザー複合機で印刷やコピーをすると消え難いです。
〇年金手帳・健康保険証・マイナカードなど重要書類のコピーは、廃止された後も数年間は保存して下さい。
〇自動車免許証・車検証・自賠責・任意保険は、更新か変更したらコピーして下さい。
〇銀行通帳表紙・不動産権利証・生命保険証・年金保険証・火災保険証は、変更したらコピーして下さい。
〇親類連絡先は、消えにくいレーザープリンターで印刷かコピーをして下さい。
〇家族写真のミニアルバムに、記念写真の長期保存用DVDRも入れて下さい。CDRはレーベルのすぐ下に、BDRはレンズ側のすぐ下に記録層が有り傷付くと復旧困難ですが、DVDRはちょうど中間層に記録帯が有るのである程度の傷まで復旧可能です。
緊急避難リュックの救急箱には細かい道具類をまとめて入れる。
※一度貸し出すと人命を盾に又貸しされて戻らないので、他人に見せないで下さい。
※被災時のみならず、平常時にも使用してなるべく中身を有効利用して下さい。
〇総合感冒薬は、金属蓋のガラス瓶入り錠剤だと使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇鎮痛剤は、アルミパウチ入りPTPシート錠剤のアルミパウチを未開封で備蓄すると使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇下痢腹痛止めは、アルミ個包装の顆粒だと使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇鼻炎薬は、プッシュ式スプレーの外用薬を未使用で備蓄すると使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇痒み止めジェルは、金属チューブ入りだと使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇虫よけは、金属のガス式スプレーか金属チューブ入りジェルだと使用期限が長く、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は期限後廃棄して下さい。
〇消毒用エタノール76.9~81.4vol%100mlは、未使用品のエタノールが体積比で2割蒸発して残量が80mlに減ると約71vol%になりますが、70vol%以上なら一般的な消毒に使用可能でしょう。80ml未満になると70vol%未満になり殺菌性が低下するので入れ替えつつ、古い物は乾燥した期限切れウェットティッシュをリサイクル使用する時に沁み込ませて消費して下さい。
〇防水絆創膏10枚に、靴擦れ対応絆創膏2枚と滅菌パッドを2枚追加して下さい。
〇包帯2本は、伸縮包帯1本と布包帯1本だと応用が利きます。
〇三角巾2枚は、片方はバンダナか風呂敷にすると他の用途にも使えます。
〇個包装綿棒10本は、耳がかゆい時にほぼ唯一の解決策です。
〇爪切りは、爪が割れた時などに地味に必要で、ハサミでは代替困難です。
〇とげ抜きは、古い木製サッシの瓦礫などを撤去していると必要になります。
〇マルチツールナイフは、缶切り、ドライバー、穴あけリーマー付きが便利です。
〇ソーイングセットは、名刺サイズの物で十分で、小さなハサミがあると便利です。
〇カード型ダクトテープ5mは、包帯止めや骨折の固定に使用できます。
〇油性サインペンで、救出状況や止血時刻や挫滅症候群の可能性を記入して下さい。
〇小さなシャープペン付き手帳で、情報を記録しスマホの電池を節約して下さい。
〇約50×75mmの付箋10枚を、手帳の中表紙に張り付けて備蓄して下さい。
△小さなルーペは、薬の説明書などの小さな文字を読めない場合に必要です。
△5年保存クレンジングシート10枚は、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は日常生活で消費して下さい。9枚目を使い切った以後はメイクを諦めて10枚目を温存し、物流再開後にメイクをして買い物に行ったのにメイク落としが手に入らなかった時に使用して下さい。
△衛生用品3日分は直射日光と高湿度を避ければ3年以上備蓄可能なのでチャック付き袋に取り分け、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は日常生活で消費して下さい。羽根つきなら下着替えの頻度が下がっても多少は快適らしいです。
△小さな汚物袋は、3日分を衛生用品と同じ袋に取り分け、一緒に消費して下さい。
緊急避難リュックの本体は・・・
〇津波や洪水の可能性の高い地域なら、幅50mm以上でクッションのあるウェストベルト付きの約40Lの登山リュックにして10kg以下にすると高台の公園に走って逃げ易いでしょう。
〇単三4本スマホ充電器は、USB電源からエネルー・4本に充電&アルカリ単三4本からスマホに充電する兼用機がパナソニッ・にあり、各電池の残量を測りつつ4本の残量を同時に使い切る様にスマホに充電し、使いかけや種類の異なる寄せ集めでもアルカリ単三が4本あればスマホに充電可能なので安心です。また、充電終了後に自動停止するので、無理に充電し続けようとして逆にスマホバッテリーを消耗する事もなくお勧めです。
〇スマホか充電器を買い替えたら、双方を接続可能なケーブルも忘れずに備蓄して下さい。
〇単三1本ヘッドライト約120ルーメン7時間は、新旧混ざった単三でも残容量のバランスを気にしないで使用可能です。電池は抜いて保管して下さい。
〇単三2本ラジオ電池持続約64時間は、ダイヤル選局が操作し易く、更にデジタル補正なら聞き易く、スマホ充電後の出涸らしの単三でも使えます。電池は抜いて保管して下さい。
□ラジオの選局が液晶だと、普段から常用していないと被災時に操作し難いです。
〇10年保存未開封単三12×2本で、スマホ充電3回と出涸らし+ヘッドライト8回+ラジオ2回分です。備蓄棚には開封済み単三1~12本を備蓄して下さい。
未開封単三を緊急避難リュックで12×2本備蓄する場合、5年毎に単三12本を定期購入するか日常生活で備蓄棚の開封済み単三を使い切って単三12本を開封前購入したら、新品と比較的新しい単三12×2本は緊急避難リュックに入れ替えつつ、それ以外の単三は備蓄棚で古い順に消費して下さい。
未開封単三を緊急避難リュックで12×2本と後述の⑥常時携帯インナーバッグで12本備蓄する場合、5年毎に単三12本を定期購入するか日常生活で備蓄棚の開封済み単三を使い切って単三12本を開封前購入したら、新品と比較的新しい単三12×2本は緊急避難リュックに、やや古い単三12本は⑥常時携帯インナーバッグにドミノ入れ替えしつつ、それ以外の単三は備蓄棚で古い順に消費して下さい(3年4か月毎に単三12本を購入するとインナーバッグの中身も含めて10年以内に入れ替え可能ですが煩雑過ぎます)。
〇5年保存ウェットティッシュ20枚3袋は、起床と就寝時に2枚と食事時に3枚とトイレ後に5枚で1日に10枚かそれ以上が必要です。5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物は日常生活で消費して下さい。
△5年保存ボディーシート10枚は、季節などによっては1日3枚使用します。5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物はレジャーなどで消費して下さい。
※袋入りで密封が破れると1袋全てがダメになるアイテムは、少量パッケージを2袋以上で備蓄するのが安全です。
※メンソール入りのシートは刺激が強すぎて顔に使用すると沁みて痛む場合があるので、ウェットティッシュ類の半数はメンソールなしにするのが無難でしょう。
〇5年保存個包装貼れないカイロ約20時間は4個で3日分です。5年毎の10月に定期購入し入れ替えつつ古い物は次の冬に日常生活で消費して下さい。
△貼るカイロ約12時間は3日で6~9個必要で、通常のカイロは個包装だと劣化し易いですが10個入り大袋のまま備蓄すると4年以上保存可能なので、5年毎の10月に10個入りを定期購入し入れ替えつつ古い物は直後の冬に日常生活で消費して下さい。
※普段から冬に貼るカイロを使用しているなら、毎年10月に1冬分の貼るカイロを購入し、大袋のまま緊急避難リュックなどに備蓄して、翌年の10月に新しい物を購入しつつ入れ替えて古い物を直後の冬に消費すると劣化し難いでしょう。
〇トイレ目隠し用静音ポンチョは、色付きアルミ蒸着かグレーが透け難いでしょう。
〇踏み台型でw240d305h160mmのプラスチック製トイレは、一般的な45L汚物袋のトイレセットを使用可能で、折り畳むと最小ですが成人男性は使い難いかも。
△座面の前方だけ半円になったU字型でw280d330h300mmのプラスチック製組み立てトイレは、かさ張りますが、一般的な45L汚物袋のトイレセットを使用可能な中では使い易く、接地面積が多いので床のあるテント内でも使用可能です。
□箱型でw290d335h300mmのプラスチック製折り畳みトイレは、一般的な45L汚物袋のトイレセットを使用可能ですが、座面に角が有るため体重があると使い難いかもしれません。折り畳まずに車内で車中泊セットを備蓄する場合に向いています。
×箱型でw340d380h360mmのプラスチック製大型折り畳みトイレ等は、座り易いのですが専用の大きな汚物袋が必要なので購入時に注意が必要です。
※一般的な非常用トイレセットは幅650mm≒45L汚物袋を使用で、平均的な洋式や折り畳みトイレにぎりぎり使用可能です。BO・非常用トイレセットは幅700mmの汚物袋を使用で、平均的な洋式や折り畳みトイレに余裕を持って使い易いのでお勧めです。
〇15年保存非常用トイレセット15回分は、洋式や折り畳みトイレにかぶせて使用します。空腹は我慢できてもトイレは我慢できないので3日分が安心です。固まらないと大惨事なので15年毎に凝固剤を定期購入し入れ替えつつ古い物は自宅で期限切れ予備凝固剤として半永久備蓄して下さい。
〇トイレットペーパー2個を備蓄し、凝固剤と一緒に15年毎に入れ替えつつ、古い物は日常生活で消費して下さい。トイレの床や壁は衛生的ではない可能性が高く盗難の恐れも有るので、ひもを通して首に掛けて使用しつつ毎回持ち帰って下さい。
〇取手の長いエコバッグで、トイレ用品を纏めて隠しつつ移動し、首に掛ながら用を足して下さい。
〇レジ袋10枚で、配布された飲食物を入れて運び、食後はごみ袋にして下さい。
〇フェイスタオル3枚で、水濡れの低体温を防止して下さい。1枚は手ぬぐいだと用途が広く、1枚はセームタオルだと搾ればすぐに水気を拭きとれ、普通のタオルは濡らして体を拭くのに向いています。衛生面を理由にして貸し出さず紛失を防止して下さい。
〇古いインナー上下と靴下で、水濡れによる低体温を防止して下さい。
〇古い化繊ジャージ上下で、水濡れによる低体温を防止して下さい。
△古いダウンベストは、防災専用に購入するのは勿体ないですが、古い物が余っていれば軽く圧縮したまま保管しボリュームの復元性が多少劣化しても惜しくはないでしょう。
〇古いつば付きニット帽は、耳まで覆う物だと体温の損失が減ります。
〇靴ひもは、めったに切れませんが他の何かで代用するのが難しいので備蓄して下さい。1本は温存するとして、もう1本はトイレットペーパーを吊り下げる等に使用できます。
〇5年保存水2Lは、蒸発で量は減るが未開封なら腐らないので、5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物はダンボールに入れて自宅で半永久備蓄して下さい。500ml4本でも良いのですが、あえて2Lを直飲みすると衛生面を理由にして共助を断り易いです。
□津波や水害の危険が無ければ5年保存水を2L3本にして3日分でも良いですが、かなり重くなります。
〇10年保存クッキー約450キロカロリー3袋は3食分で、開封音や匂いや咀嚼音で周りにばれずにそのまま食べられる調理不要な「行動食」です。10年毎に3袋を定期購入し入れ替えつつ古い物を期限内消費して下さい。
△5年保存ようかん約170キロカロリー5個は5食分で、空腹感をごまかす用です。5年毎に5個を定期購入し入れ替えつつ古い物を期限内消費して下さい(十分な量の食事をするとのどが渇くので、これ以上の食料追加は水の追加も必要で重くなります)。
〇塩飴1袋は、熱中症と空腹感の対策用です。とけなければ殆ど劣化しないので5年毎に1袋を定期購入し入れ替えつつ古い物を日常生活で消費して下さい。
〇マイクロファイバー冷感タオルは、明るい色だと太陽光を吸収せず記名も目立ちます。
〇登山用の軽量エアーマットは、厚さ70~100mmのポンプ内蔵だと膨らます手間が比較的少なく、六角形や菱形で縦横に区切られたものが比較的寝返りし易く、寒い避難所の硬い床でもアルミ蒸着静音シート寝袋を併用すると眠れなくはないでしょう。
〇アルミ蒸着静音シート寝袋は、最小限の寝具です。蒸れる場合は足元の角に切り欠きを作り、凍えるほど寒くなったらカード型ダクトテープで塞いで下さい。
□アルミ蒸着静音シートは、単独で眠るのは難しいでしょう。登山用の寝袋がある時に掛布団の様に追加使用するなら保温性が増しつつ湿気も横から抜け易いでしょう。
×安価なアルミ蒸着シートは、羽織る事はできても全身はカバーでき無いので寝にくく、音がうるさいので状況によっては苦情が来るかもしれません。
※アルミ蒸着シート系の使用期限は様々です。5年毎に購入し新品は緊急避難リュクに備蓄して、6年目以降の物は常時携帯や車載などにドミノ流用しつつ、11か16年目頃に流用先を一巡したら古い順に廃棄すると良いでしょう。
〇チャック付き袋などで、アイテムを約10袋に分けて防水パッキングすると探しやすくなります。袋が多すぎると逆に探し難いでしょう。
※被災初日はラジオでアナウンサーの冷静な声を聴き続けると不安になり難いでしょう。
※避難場所が近距離で舗装路の場合は、下記の②で追加する備蓄品を車輪付きの旅行鞄に入れ引っ張って避難しつつ、危険を感じたら放棄して走って逃げても良いでしょう。
☆自宅の安全を万全に確保した上で、広域避難場所が比較的近所にある場合に、3日生き延びる準備、マニアックス(自然災害への対策を万全にした上で万が一に備える)。
②玄関の緊急避難リュック用追加オプションで、水と食料を増量しつつ、寝袋やテントでテント泊を可能にし、走って逃げる避難場所に屋根が無い場合に備える(①緊急避難リュックを登山用80Lバックパックに変更するか、①の他に②の追加分を準備し車輪付きの小さな旅行鞄に入れ引っ張りつつ危険が迫ったら放棄して逃げる)。
※緊急避難リュックを約80Lの登山用バックパックで作る場合は、①緊急避難リュックに、モバイルソーラーパネルと単三エネルー・4本と(充電器と)寝袋とテントと水と行動食と浄水器と過熱調理器具を追加して下さい(長期間備蓄するので大きめのバックパック等に寝袋や着替えをなるべく圧縮せず入れて重くなり過ぎないようにして下さい)。
〇約24wのモバイルソーラーパネルは、多少の曇りや、平置き放置で角度が悪くても、スマホを5V2Aで急速充電可能なので使い易いです。毎日最初にライトとラジオ用の単三エネルー・を満充電にしてから余力でスマホを可能な限り充電するのが無難ですが、単三やエネルー・からスマホに充電してでもスマホを使用するよりはスマホはソーラーで充電しつつライトとラジオは単三で使用すると電力の充放電ロスが少ないので効率的でしょう。
〇単三エネルー・4本は、USB電源エネルー・充電器とソーラーパネルの両方があると乾電池を節約可能です。単三2本ラジオと単三1本ヘッドライトを使用する場合は、エネルー・が4本あると2本で日中にラジオを使用しつつエネルー・に2本ずつ交代で充電可能なので使い回しが容易です。
※①緊急避難リュックと同じスマホ充電器ならエネルー・にも充電可能です。
□約12wのモバイルソーラーパネルは、快晴なら充電できますが方向と角度の調整が面倒で、曇りで発電量が半減すると電流量が不足してスマホに充電できない時もあります。
※ソーラーパネルやスマホやエネルー・充電器を買い替えたら、接続して実際に充電可能か確認して下さい。
〇マミー型3シーズン化繊寝袋は、冬でも低地で使い捨てカイロがあれば比較的眠り易いです。長期間備蓄するのでコンプレッションバッグでの圧縮はしない方が良いでしょう。
△古いマミー型ダウン寝袋は、防災専用に購入するのは勿体ないですが、古い物が余っていれば軽く圧縮して保管しボリュームの復元性が多少劣化しても惜しくはないでしょう。
〇ポールがX字型や魚座型に交差しているテントは、耐風性が高く応急修理もし易いので屋外での使用にお勧めです。屋内ではポール先端が床に当たる音がうるさいでしょう。
△ポールが楕円形などのポップアップテントは、収納時にかさ張り耐風性も低いのですがポールがフローリングに当たっても音が響かないので避難所の屋内専用ならお勧めです。
□ポール無しのツェルトは、立ち木にロープを張れる場合なら有効でしょう。
×傘型のワンタッチテントや、ポールが金具でY字型に接続されているテントは、耐風性が低く破損した時に応急修理も困難なので屋外用にはお勧めできず、屋内でも動くたびにポール先端が床に当たってうるさいでしょう。
※小型軽量テントは、春秋に1人泊をすると寒いのですがどうせ冬の寒さ対策には寝袋とマットが必須ですし、むしろ夏の暑さ対策に有効です。屋内だと授乳用などに狙われるかも。
〇5年保存水2Lは2本追加の合計3本で3日分に変更です。5年毎に定期購入し入れ替えつつ古い物はダンボールに入れて自宅で半永久備蓄して下さい。
〇10年保存クッキー約450キロカロリーは3袋追加の合計6袋で6食分に変更です。10年毎に6袋を定期購入し入れ替えつつ古い物を期限内消費して下さい。
〇5年保存ようかん約170キロカロリーは5個追加の合計10個で3食分に変更です。5年毎に10個を定期購入し入れ替えつつ古い物を期限内消費して下さい。
△MF膜浄水器は、避難が長引いた時に水がないと命にかかわるので水源にあてがあれば備蓄して下さい。ペットボトルに繋いで逆流洗浄できる物が安心ですが、逆流洗浄は濾過膜を傷めるので最後の手段です。ソーヤ・は濾過膜が丈夫だと言われています。農薬や重金属やウィルスは濾過不能なので近所の水源しだいではRO膜浄水器が必要になります。
□RO膜浄水器は、農薬や重金属やウィルスも濾過可能ですが、大きく高額で濾過にかなりの力が必要です。避難所にあると安心ですが一般個人向きではないでしょう。
△折り畳み水バッグ2L2枚は、MF膜浄水器が有る場合は接続できる物を購入し、可能ならメーカー違いか色違いにして原水用と浄化水用で使い分けて下さい。
〇アルパイ・クッカーディープ11+13に、ポケットコン・ミリタリー2個と、追加燃料2箱と、風防用のアルミホイル300×600mmを折り畳んで入れて下さい。
※ミリタリー燃料のヘキサミンは独特の臭いが強いので、クッカー11の内側に防臭袋をはめ込んでからコンロや燃料を収納すると漏れ出る匂いが減るでしょう。
〇ポケットコン・2個は、社外の固形燃料や小枝でもお湯を沸かせます。箱に入れたまま備蓄しクッカーの塗装を傷めない様にしつつ、最後は箱を着火剤に小枝を燃やして下さい。
〇ミリタリー燃料2+2箱は、冷暗所ならほぼ蒸発しないので、10年毎に1箱を定期購入し入れ替え半永久備蓄しつつ最も古い物で炊飯の練習をして下さい。
〇風防用のアルミホイルは、縦100×幅600mmに三つ折り後に6つ折りで正方形にしつつビニール袋に入れてクッカーの塗装を傷めない様にし、使用時は6個の小石を接地部分に巻き込んで錘にして下さい。
〇小さなチャッカマ・は、10年毎に買い替えて古い物は期限後廃棄して下さい。
〇小分け焼き塩1g×10袋は、チャック付きビニール袋に入れて防湿し、永久備蓄して下さい。家庭菜園の野菜の味付けや、9gで生理食塩水を1L作成する時に使用できます。
〇登山用一体型カトラリーは、プラスチック製だとクッカーのテフロンを傷め難いです。
△趣味のハウツー本が1冊あると、何度も読めるので暇をつぶしつつ心を落ち着かせ易いでしょう。
※繰り返しますが、このリストは過剰装備なので体力に合わせて少しずつ揃えて下さい。
※登山用バックパックを購入したけど重過ぎて荷物を減らしたらスカスカになったという場合は、着替えやバスタオルを圧縮しないで追加すると快適に過ごし易くなるでしょう。
感想などに対応しきれる自信が無く、受け付け出来なくて申し訳ありません。それでも良ければ評価していただけると幸いです。
非常持出リュックは全ての人に用意していただきたいです。防災用品を揃えるという意味もありますが、最小限の非常持出リュックでも準備してあれば被災した直後に迷いなく避難を開始できるでしょう。
基本的には①緊急避難リュックを準備し、走って避難する必要がほぼ無いなら②を追加して下さい。




