笑って
聞こえるんにゃ。
おれの三角お耳に聞こえるんにゃあ。
美味しい食べ物さんたちが、「食べてくれよ」ってお願いしてる!
だからおれは、今日も行くよ。
台所に、果敢にゴーゴー!
日本の年末年始はいいねえ。
おごちそうがいい~っぱい。
おれに食べられるのを待ってる。
アル「それは違うよ」
ほら言ったああああ。
言うと思ったあああ。
でもいいんにゃ。
おれは、おれの「真実」を大切にするんだ。
それが、男ってもんだよね。
アル「真実とはその猫の見たいもののことである」
源九郎「ありがとう!」
アル「………」
源九郎「来年もよろしくね!お年玉ちょうだい!」
アル「君、僕より一歳年下なだけだよね」
源九郎「年少さんは、可愛がらなくちゃだよ、アル」
アル「情けは猫のためならず」
源九郎「ありがとう!」
アル「どうして百年近い付き合いの君と、会話が噛み合わないんだろう?」
源九郎「?おれがお利口さんすぎるから?」
アル「あはははははは」
アルが笑ったああああっ。
アルは滅多にお口を開けて笑わないんだよ。
笑う門には福が来るらしいから、来年はきっといい年になるね。
さあ、笑って!
お読みくださってありがとうございます。
呑気でぐうたらこにゃんこ源九郎が、あなたの心に住みつきますように!
良いお年をお迎えください。