1話 あれ、入学早々失敗?
4月中旬になり、桜が殆ど散って葉桜になり始めた頃、
多くの生徒が体育館に向かって歩いていた。
制服にはあまりシワが無く、なんだか着慣れていない
ように見える。どうやら新入生のようだ
そのため体育館までの道中も滅多に喋らない、
きっちり列を作り機械的に歩いていた
まだ新しい環境の中で慣れていないのだろう
しかし、そんな空気を壊しにいく人もいるみたいだ
「はっっっっっ、、、、、、はっ、、、、、、
ぶぁああああくしょいいっっっっっっっ!!!」
あまりにも大きな声でくしゃみをするものだから
皆驚いて振り向いて、この空気を壊した主へと
視線が集中された
髪は焦げ茶ロングで後ろに束ねているが、
寝癖なのかくせ毛なのかあっちこっちがはねまくっている
制服もまだ入学して数日程度だが、シワや汚れが
あちこちに着いている
ハイソックスの靴下は下に垂れてきてしまい、
左右で長さが違う
一言で言うと、だらしがなく、なんだか下品に見える
当の本人も新入生だが、校則通りの気崩してもいない
かっちりとした制服の着こなしに比べては
だいぶ浮いてしまっている
異様なものでも見るような訝しげな視線を
集めていることに気づいたのか、
当の本人も顔を真っ赤にして
「か、花粉が、、、、、スギの次はヒノキだそうで、、、、、
は、はははははっ、、、、、、、、」
しかし、全く知らない、普通とはなんだか違う、
なんだか近寄り難いような存在だと認識されて
しまったのか、誰もその言葉に反応することも無く、
皆その場を後にするのだった
1人ポツンと取り残され、暫く思考停止していたが
黒歴史を作ってしまったような気がしたようで
脳内で悲鳴にも近い雄叫び声をあげるので
あった、、、、、、
数分近く経った後、チャイムが鳴った
5限目の授業が始まるようだ
その時一人で突っ立っていたが、なにかを思い出し
ダッシュで体育館に走り出す
体育館に新入生が集められる行事、全校集会か?
いや、今日は部活動紹介があるみたいだ




