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『星屑の軌道 — 記憶を巡る夜行列車』  作者: 天ヶ瀬 彗燦
第六章:未来へ紡ぐ藍色の足跡
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永遠に疾走する星屑と、未来への旋律

風が吹き去り、青空には一片の雲もない輝かしい光が満ちていた。


丘の下からは、街の鐘の音がカラーン、カラーン……と高らかに響き渡り、人々の賑やかな歓声と、子供たちの駆けていく足音が風に乗って運ばれてくる。


ルーカスは手帳を閉じ、胸のポケットへと大切に『藍色の羽ペン』を収めた。


かつて、膝まで引きずっていたあの長衣。 今はぴったりと身体に馴染んだその服の裾を翻し、ルーカスはゆっくりと立ち上がった。


手元には、過去と未来を繋ぐ一冊の手帳。 胸の中には、消えることのない師匠との温かな記憶と、永遠の感謝。


「さて……僕も行こうか」


ルーカスは卓上のケトルとカップを片付け、鞄を肩から斜め掛けにした。


世界の果てへ、滅びの闇を切り裂いて走り抜けた夜行列車『星屑の軌道』。 その列車が運んできた記憶の種子は、今、この新世界で大きな花を咲かせ、次の世代へと確かに受け継がれたのだ。


過去を背負い、静かに見送ってくれた誇り高き大魔導士と、 未来へ踏み出し、歩み続ける若き「記録者」。


ふたりの歩んだ道筋は、果てしない星の軌道となって、世界の記憶の中に永遠に輝き続ける。


ルーカスは青空の下、眩しい光に包まれた緑の丘を、力強い一歩を踏み出して降りていった。


手に携えた羽ペンとともに、まだ誰も見ぬ新しい物語を、次のページへと刻み続けるために。


風が吹き抜け、青い丘の上に、爽やかな未来の交響曲が高らかに鳴り響いていた。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!!

本編はここで完結です。

処女作ということもあり拙い部分もあったかとは思いますが、書ききることができてとても嬉しいです。

期末テストが終わったら書きたい番外編が何個かあるので、更新したときはぜひ読んでいただけると嬉しいです。

感想や評価なども気軽に残してもらえるとすごい嬉しいです!!

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