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蟻が侵略者達を食らい尽くすまで  作者: 未来
3章 北の国へ
20/30

20 厄介者

 2024年の8月から更新が止まってしまい申し訳ありませんでした。

 2025年~2026年の間に最後まで書き上げて修正いたしましたので順次投稿していきます。

 

 蟻達による復讐劇を最後までお楽しみください

 北国の中心に裕福層達の住む屋敷が並んでいた。


 不正や横暴まみれのこの国では一部の者だけが甘い水を啜り腐敗が止まらない。


 何か問題や事件が起きれば金と権力を使いもみ消すことも、立場の低い貴族や平民に罪をかぶせて処刑台に追いやることも平気でしてきた。


 グリーンのいた国と同じでこの北の国も大きな差別と腐敗があった。


 屋敷は綺麗だがそれは見栄えだけで中身は腐ったパン以上に汚れ切った裕福層の中にグリーンの屋敷があった。


 祖国で住んでいた屋敷よりも大きく警備の人間が何度も屋敷の周囲を巡回していた。


「くそぉ!! なんで、他所から来た奴のために毎日、毎日無駄に巡回しないといけないんだよ!?」


「しかも、あの国の貴族だった奴だろ? 大丈夫かよ、そんな奴入れて…」


 巡回している男達だけでなく、国中のほとんどの者がグリーンに対して不満を持っていた。


 グリーンから亡命の引き換えに機密情報と良質の鉱物を提供されて国の上層部は喜んだがすぐに後悔することになった。


 あの国の財政情報から城の避難所の設計図など機密情報を手に入れても既に国は蟻に滅ぼされており機密情報の価値がなくなった。


 グリーンからもたらされた良質の鉱石は価値があるのだがこの鉱石を巡り事件が多発していた。


 鉱石で作られた装飾品欲しさに強盗に入られて命まで奪われる殺人事件が起きて鉱石のせいで血が流れる事になり、厄介な火種を持ち込んだグリーンの処分について国の上層部は動き始めていた。


 始めはパーティーに誘い飲食物に猛毒を仕込んで毒殺を企てるが、この時グリーンは慣れない北国の生活で風邪を引いて喉を痛めて食事を摂らずにすぐに帰ってしまったため毒殺は失敗した。


 他にも、容姿の整った子女を従者として送りこみ暗殺を試みるも送りこんだ子女達を気に入ってしまい地下の拷問部屋に監禁されてしてしまって誰一人も帰ってきた者はいなかった。他にも屋敷の外に買い物へ行った時など暗殺を企てるがことごとく失敗した。


 まるで悪運の神に愛されているかのようなグリーンに国の上層部達は恐怖を抱き暗殺を止めてしまった。その後も、厄介者は屋敷の中で飢える事も寒さに凍えることもなく他人の命を貪りながら暮らし続けていた。


 だが、国の者が誰一人グリーンに裁きが下せないままでいたが黒き復讐者たちは着実に近づいてきていた。



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