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EPISODE4-14【新たなる力】

ミュースタント学園の訓練室——レイトキは瞳を閉じ、深く意識を集中させる。

「さあ、やってみよう。件狐の力と電脳能力、両方を同時に使うんだ」まず、瞳の奥が金色に輝き始める——件狐の透視・未来視が発動。壁の向こう、機器の内部、配線の一本一本までが鮮明に浮かび、さらには電流の流れ、データの軌跡までが「見える」。次の瞬間、その視線がそのまま電脳空間へと繋がる。

「サイバージャック——!」手元の端末から、訓練室の制御システム、さらに学園のネットワークへと意識が流れ込む。件狐の千里眼でネットワークの構造・弱点・流れるデータを瞬時に把握し、そのままサイバーインアウトで自らの意識をデータ化し、電脳空間へと滑り込む。

「これが… 二つの力が重なった感覚だ! 未来のデータの流れまで読める…!」膨大な情報が一瞬で脳に届くが、件狐の予知と制御力が過負荷を抑え、データーアブソリュートと連携。壊れたデータの修復、誤作動したシステムの調整、不要な干渉データの消去——まるで未来を先読みしながら情報を操るかのように、全てがスムーズに処理されていく。レイトキは電脳空間から現実へと戻り、瞳の輝きを収める。

「すごい… 単体で使うより、何倍も正確で速い。件狐で流れを読み、電脳能力で直接干渉する——まるで心臓と血管が繋がったような、そんな一体感だ」星玲奈は隣でその様子を見守り、瞳を輝かせる。

「レイ、それ… 本当にすごい! 未来を見ながらデータを操るなんて、誰にもできないことだよ。だから… 絶対に悪用しちゃダメだよね?」

「うん、分かってる」レイトキは真剣に頷く。

「この力は、壊れたものを直し、真実を明らかにし、誰かを守るために使う。俺はそのためにこの力を授かったんだから」クロノが厳かに告げる。

「そうだ。件狐の『見る力』と電脳の『操る力』——この二つが融合したのは、お前が二つの世界を繋ぐ者だからこそ。これは、新たな時代の扉を開く力でもある。だからこそ、心を強く持て」こうして——件狐の予知・透視と電脳能力が融合し、全く新しい複合能力が誕生! 未来を先読みしながらデータを自在に操る——レイトキだけが持つ、時空と情報を支配する力が覚醒した! その力はいつ、どのように世界を変えるのか——!シエンは星玲奈の前に静かに佇み、月の光よりも古く、天地の始まりを宿すような威厳を湛えて告げる。

「星玲奈——君の心の強さ、そして誰かを守るために自らをも顧みぬその覚悟を認めよう。これより祖龍の因子を授ける。それは万物の源にして、天を駆け、地を統べ、時をも超える、始まりの龍の力だ」シエンの掌から、黄金と蒼が混ざり合うような神々しい光が溢れ出し、それは龍の鱗のようにきらめきながら、ゆっくりと星玲奈の胸元へと流れ込んでいく。

「っ…! これは… 祖龍… はるか昔、この世界の礎を築いたという、伝説の龍…!」

星玲奈は瞳を閉じ、その力を全身で受け入れる。髪が黄金の光に染まり、瞳の奥には蒼く深い龍の瞳が宿り、背中には透明な龍の鱗が浮かび上がる。ワーウルフォックスの気配と祖龍の黄金の気配が、互いに呼応し、溶け合い、彼女の中で一つになっていく。

挿絵(By みてみん)

「温かくて… それでいて、とても大きな力… まるで、世界そのものが自分の中にあるような…」シエンは頷き、その意味を告げる。

「祖龍は創造と守護の象徴。万物を生み出し、あらゆる災いを退ける。ワーウルフの絆の力と祖龍の創造の力——二つが共に在る時、君はただ強いだけでなく、新たな時代を創り出す者となる。それが、君に託された役割だ」レイトキはその変化を見て、驚きと共に誇らしさが込み上げてくる。

「せーちゃん… すごい。まるで伝説の女神みたいだ。俺も、君と並んで同じくらい強くならなきゃ、追いつけないな」星玲奈はゆっくりと目を開け、黄金の瞳で彼を見つめ、優しく笑う。

「そんなことないよ、レイ。私たちはいつだって同じだよ。ワーウルフォックスの絆と祖龍の力——全部、レイを守るため、みんなの未来を創るために使う。だから一緒に、最強で最高の未来を創ろう」二人の手が固く結ばれた瞬間、銀と黄金の光が一つになって空へと昇り、周囲の空間が新たな時代の始まりを告げるように輝いた。こうして——星玲奈に祖龍の因子が注入・覚醒! ワーウルフォックスに続き、創造と守護の祖龍の力が彼女のものに! 絆の獣と始まりの龍——二つの伝説的な力を併せ持つ星玲奈は、いよいよ神候補として、そして新たな世界の創造者としての道を歩み始める! レイトキと星玲奈、二人の力が共鳴する時、何が起こるのか——!祖龍の力が全身に満ち、それでいていつもの温かな気持ちが溢れて——星玲奈はレイトキの胸元へと飛び込むように強く抱きしめ、そのまま頬を彼の胸、首元へとスリスリと擦りつける。

「ん〜、レイ… 大好き。私、今ここにいるよ。レイの隣に、ちゃんといるよ」まるで子犬のように、それでいてどこか龍のような懐かしくて大きな愛おしさを込めて、何度も何度も擦り寄せる。髪の毛が彼の顔をくすぐり、黒紫の毛並みのような温もりと、祖龍の力がもたらす安らぎが、レイトキの全身を包み込む。レイトキは彼女をしっかりと抱き返し、頬を緩ませる。

「せーちゃん… くすぐったよ。でも… すごく温かい。俺も、せーちゃんがいてくれて、本当によかった」彼女の額に唇を寄せると、星玲奈はさらにぎゅっと抱きしめ返し、もう一度顔を擦りつける。

「離れないからね。ずっと、ずっと一緒だよ。私の力も、心も、全部レイのものだから」二人はそのまま長く、互いの存在を確かめ合うように抱きしめ続けた。ワーウルフォックスの絆と祖龍の守護——その力の根源が、この愛おしさと絆にあることを、二人は心から感じていた。こうして——星玲奈がレイトキを抱きしめ、顔をスリスリと擦り寄せる、愛らしくて甘いひととき! 新たな力を得ても、二人の絆は変わらず、それどころかさらに深く強く結ばれていく! 力も心も、全部で二人の未来を創っていく——!クロノハートがくるりと回り、企むような悪戯っぽい笑みを浮かべて告げる。


「少し試練を与えるか!? レイトキ、もし、君の愛人の偽物が出たらどうなのか——試してみるか?」


その言葉にレイトキは一瞬目を見開き、星玲奈も首を傾げる。

「偽物… ですか? せーちゃんの、ですか?」

「そう」クロノハートは指を鳴らす。「外見も声も、仕草までも——完璧な偽物が現れたとしよう。それが本物だと言い、本物が偽物だと言ったら、君はどちらを選ぶ? どうやって見分ける? 心が試されるわね」星玲奈は少し不安そうにレイトキを見上げる。

「もしそうなったら… レイ、分かるかな? 私だって、絶対にレイを騙したりしないけど…」レイトキは彼女の手を強く握り、真っ直ぐにクロノハートを見返す。

「大丈夫です。俺は… せーちゃんのことなら、何も見なくても分かります。だって、せーちゃんの心は一つしかない。俺が愛してるのは、その心だから。偽物がどれだけ似せても、そこだけは絶対に真似できない」

「ふふっ、それはどうかな?」クロノハートは瞳を輝かせ、試練の準備を始める。

「ならば、やってみよう。本物の絆が試される時——来たれ!」

こうして——クロノハートの悪戯で、星玲奈の偽物が出現! 外見も完璧な偽物に、レイトキは心の目で本物を見抜けるのか!? 愛と絆が試される試練が、いよいよ始まる——!クロノハートが指を鳴らした瞬間、二人の前に姿写しの光が浮かぶ。その光が形を成し——まずは偽物のレイトキが、続いて偽物の星玲奈が現れた。

外見は、髪の色も瞳の輝き、背格好、服装まで——本物と見紛うほど完璧に似ている。声までもが同じように響き、並んで立つ様子は、まるで鏡が二つになったかのようだ。

「えっ…!?」本物の星玲奈は思わずレイトキの腕にしがみつく。

「どっちも… 私たちにそっくり…!」偽物の星玲奈は本物に向かって言い放つ。

「何よ、あんたが偽物よ! 私が本物の星玲奈で、こちらが本物のレイトキ様だ!」偽物のレイトキも胸を張る。

「そうだ。俺が本物だ。お前たちはどこから来た偽物だ? 消えてしまえ!」本物のレイトキは眉をひそめ、だが慌てることなく、静かに二人の偽物を見つめる。そして隣の本物の星玲奈を見て、柔らかく微笑む。

「せーちゃん、大丈夫。絶対に間違えないから」クロノハートは浮かんだまま、にっこり笑う。

「さあ、どちらが本物かしら? 見分けられるかしら——?」こうして——本物そっくりの偽物レイトキ&星玲奈が出現! 互いに「こっちが本物」と主張し合い、絆の試練がスタート! 外見では全く区別がつかない中、レイトキは果たして心の目で本物を見抜けるのか——!?クロノハートが手を一つ振ると、空間が四つに分かれ、それぞれが隔離された。本物のレイトキは偽星玲奈と一つの区画に、本物の星玲奈は偽レイトキと別の区画に——互いの姿も声も届かない、完全に閉ざされた空間へと分けられた。偽星玲奈はすぐにレイトキに寄り添い、甘えるように話しかけてくる。

「レイ、やっと二人きりになれたね。さっきのあの人たち、なんだか怖かった… 絶対に私から離れないでね?」仕草も声も完璧に星玲奈そのもの。だがレイトキは、偽物の隣に立っても、心がまったく動かないことに気づいていた。

「(違う… せーちゃんじゃない)」レイトキは偽星玲奈を見ることなく、静かに言い放つ。

「お前は偽物だ。俺の知ってる星玲奈は、こんな言い方はしない。俺のことを『レイ』って呼ぶ時、いつも少しだけ優しく伸ばすんだ。それに——俺が彼女の名前を呼んだ時、彼女はいつも目を細めて笑う。お前には、それがない」偽星玲奈の表情が一瞬、曇る。

「そんなの… たまたまでしょ! 本物だったらそんな細かいこと気にしないで!」

「細かいことじゃない」レイトキは瞳を真っ直ぐに向ける。

「俺が愛してるのは、その細かいところ全部だ。彼女の話し方、笑い方、俺を見る目、そして何より——俺の心が彼女を求める時、体中が温かくなる。お前といても、それが全然感じられない」偽星玲奈の姿が少しずつ霞み始める。

「どうして… 外見も声も完璧に真似たのに…」

「心は真似できないから」レイトキはきっぱりと告げる。

「俺は星玲奈の心を愛してる。だから、どんなに似せても、俺は一瞬で分かる」こうして——隔離された空間で、レイトキは偽星玲奈と二人きりに! 完璧な偽物の演技に惑わされることなく、レイトキは心の目だけで偽物を見抜くことができるのか!? 一方、もう一つの区画では本物の星玲奈が偽レイトキと向き合っていて——!隔離されたもう一つの区画——本物の星玲奈の前に立つ偽レイトキが、凛とした声ではっきりと告げる。

「せーちゃん、何を迷ってるんだ? 俺が本物に決まってるだろ。さっきの偽物なんて、俺のこと全然分かってなかったし、言動もおかしかった。俺だったら、君を一番に守るし、絶対に不安にさせたりしない」声も口調も外見も、まるで本物のレイトキそのもの。だが星玲奈は、一歩も近づかず、真っ直ぐに彼を見つめ返す。

「……レイはね」星玲奈の声は穏やかだが、揺るぎない。

「ボクのことを『せーちゃん』って呼ぶとき、いつも少しだけ優しく、それでいて照れくさそうに呼ぶんだ。それに、私が不安そうにすると、いつも真っ先に手を差し伸べて、『大丈夫だよ、俺がいるから』って、私の目を見て言ってくれる」偽レイトキは表情を崩さず、さらに迫る。

「そんな些細なことで判断するな。俺の心は本物だ。お前を愛してる。それで十分だろう?」

「違う」星玲奈はきっぱりと言い放つ。

「レイはね、そんな言い方をしない。『愛してる』って言うとき、いつも少しだけ声が柔らかくなって、私の手を強く握ってくれる。それに——レイが私のことを想うとき、周りに温かい風が流れるような、そんな気配がするの。あなたからは、それが全然感じられない」偽レイトキの姿が、徐々に曇り始める。

「なぜだ… 姿も声も、全て完璧にコピーしたのに…!」

「心はコピーできないから」星玲奈は瞳を輝かせ、はっきりと告げる。「私が愛してるのは、レイの心。その温もり、その優しさ、そして私だけに向けてくれる想い——それは、どんなに完璧に真似ても、絶対に偽物には出来ないの」こうして——星玲奈もまた、偽レイトキの言動のわずかな違いから、心の目で偽物を見抜く! 二人がそれぞれの区画で偽物を退けたとき、試練の結末が明らかになる——!二人の偽物が同時に霞み始め、やがて光の粒子となって完全に消え去った。隔離されていた空間も元の形に戻り、レイトキと星玲奈は再び同じ場所で向き合う。

「レイ!」

「せーちゃん!」駆け寄った二人は、力強く抱きしめ合う。互いの温もり、鼓動、そして心の輝き——全部が、かけがえのない本物だと確かめ合うように。

「間違えなかったね」星玲奈は目に涙を浮かべながら笑う。

「ああ。だって、俺が愛してるのはせーちゃんの心だから。どんなに似せても、それだけは誰にも真似できない」クロノハートが浮かび、満足げに拍手を送る。

「さすがね! 外見や言葉じゃなく、心で相手を感じる——それが真の絆ってわけ。二人とも合格よ!」こうして——完璧な偽物たちは消え去り、試練は無事に終了! 外見ではなく心で本物を見抜いた二人の絆は、さらに深く強く結ばれた! クロノハートの試練が、二人の未来をより確かなものへと変えていく——!クロノはクロノハートを見て、はっきりと告げる。

「ハート、分かっててやったんだろう、こんなこと」クロノハートは悪戯っぽく舌を出し、くるりと回ってみせる。

「えへへ、もちろんだよ〜。だってね、外見や言葉がどんなに似ていても、心だけは絶対に真似できない——それを二人に実感してもらいたかっただけなの。本物の絆って、そういうものでしょ?」

「そうだな」クロノは苦笑しつつも、二人の成長を見て満足げに頷く。「だが、あまり驚かせるな。レイトキたちはこれからもっと大きな試練に直面する。その時、今日のように心で感じ、心で選ぶことができれば、どんな敵にも打ち勝てるだろう」レイトキは星玲奈の手を固く握り返し、真っ直ぐに答える。

「はい。俺たち、これから何があっても、心でお互いを見つめ続けます。どんなに似せた偽物が現れても、絶対に迷ったりしません」星玲奈も力強く頷く。

「私もです。レイの心だけを、ちゃんと見ていますから」こうして——クロノハートの試練は最初から絆を確かめるためのものだった! 二人は「心で見抜く」という真の力を手に入れ、神候補としても、一人の人間としても、さらに成長を遂げる! 次の試練は、いったいどんなものが待ち受けているのか——!マタラ支部=クロノギア本拠点に戻ったレイトキは、自分の部屋で一人、先ほどの星玲奈の姿を思い返し、ぽつりと呟く。


「それにしてもせーちゃん、因子を入れられたとはいえ、結構甘えんぼうな一面を出してきたな。あのいい匂いで、思わず頭がクラクラしそうになったな…。それにかなり胸が大きいし、その感触が…」言葉が途中で詰まり、頬がカッと赤く染まる。祖龍とワーウルフォックスの因子が宿った彼女からは、龍のような落ち着いた香りと狼のような甘くて温かい香りが混ざり合い、レイトキを包み込んでいた。そして抱きしめられた時の柔らかな感触が、まだ手に胸に鮮明に残っていて——。

「ダメだ、俺… 何を考えてるんだ。せーちゃんは守るべき、愛しい人だ。それに、あんなに甘えてこられたら、俺だって男だから…」頭を抱えてうずくまるレイトキ。だがその表情は決して嫌がっているわけではなく、むしろ嬉しそうで、それでいてどうしようもなく意識してしまっている様子。その時——部屋の扉がそっと開き、星玲奈が顔を出す。

「レイ? 何か独り言で赤くなってるの〜? どうしたの?」レイトキは慌てて顔を上げ、更に顔を赤らめる。

「せ、せーちゃん! いや、別に何でもない! ただ… その… 今日のことを思い出してただけだ!」星玲奈はにっこり笑い、そのまま部屋に入ってきて、レイトキの隣に座り込むと、またもや肩にもたれかかり、頬を擦り寄せてくる。

「ふふ、私もレイのこと考えてたの。まだね、祖龍の力が体の中でぽかぽかしてるの。それに、レイの匂い、大好きだよ」レイトキは彼女の頭をそっと撫でながら、心の中で思う。

「(ああ… 本当に、これから先、俺はこの甘えんぼうで、それでいてとても強い彼女を、一生守り続けるんだな。そして… 俺も彼女に守られてるんだな)」こうして——二人きりの部屋で、更に距離を縮めるレイトキと星玲奈! 甘くて、少しだけドキドキする夜の始まり——!星玲奈は少し背筋を伸ばし、色っぽい赤・青・紫・ピンクの色合いが華やかに混ざり合い、たっぷりのフリルがあしらわれた下着姿になる。レースの装飾がきらめき、フリルがふんわりと揺れ、その鮮やかな色彩と可愛らしさの中に大人っぽい雰囲気が漂う。彼女は真っ直ぐにレイトキを見つめ、はっきりと、だけど頬を淡く染めながら告げる。

「一緒に寝てもいい?」レイトキは思わず目を奪われ、一瞬言葉を失って固まる。耳まで真っ赤に染まり、慌てつつも彼女の瞳を見つめ返す。

「せ、せーちゃん… その下着、すごく似合ってる…! い、いいよ、もちろんいいよ!」

「ふふ、ありがとう」星玲奈は嬉しそうに微笑み、そっと彼の手を両手で包み込む。「レイにだけ見せるね。ずっと側にいたいの。朝まで一緒にいてもいい?」

「うん、もちろんだ」レイトキは彼女の手を強く握り返し、優しく笑う。「俺も、せーちゃんと一緒がいい。ずっと一緒だよ」その夜——布団の中で肩を寄せ合い、星玲奈はレイトキの胸元に顔を埋め、腕を回してぎゅっと抱きつく。フリルの感触が肌に触れ、甘くて温かい香りが広がる。

「ふわぁ… レイ、一番温かいよ」レイトキも彼女をそっと抱きしめ、髪を撫でる。

「おやすみ、せーちゃん。明日も、ずっと一緒だからね」

「うん、おやすみ、レイ… 大好きだよ」色彩鮮やかなフリルの下着のように、二人の夜も鮮やかで甘く——心も体も寄せ合い、安らかな眠りについた。朝の柔らかな日差しがカーテンの隙間から差し込み、二人は目を覚ます。

「おはよう、レイ」

「おはよう、せーちゃん」互いの寝顔を見て、思わず笑顔がこぼれる。抱き合ったままだった体をそっと離し、それぞれ着替え始める。星玲奈は赤・青・紫・ピンクのフリル下着から、普段の服へ。髪を整え、祖龍とワーウルフの力が宿る彼女らしい姿に戻る。レイトキも寝間着から普段の服装へ着替え、朝の爽やかな空気の中、二人は顔を見合わせる。

「新しい一日、始まったね」星玲奈が瞳を輝かせる。

「ああ。今日も二人で頑張ろう」レイトキが手を差し伸べ、星玲奈がそれを握り返す。昨夜の温もりを胸に、支え合う二人の朝が始まった——。レイトキは着替えを済ませながら、ふと思い出したように口を開く。


「そういや、天秤(酉)月の20日から25日に、学園格闘大会があるらしいな。まあ、今年出場はするけどね」


星玲奈は身支度を整えながら瞳を輝かせ、頷く。

「格闘大会! そういえば聞いたことある! 学園中の生徒が力を合わせて競い合う、年に一度の大きな行事だよね。私も出るよ! レイと一緒に、全力で頑張りたい」


「ああ、当然だ」レイトキは彼女の手を取り、笑顔で告げる。「俺たち二人で、それぞれの力を見せつけてやろう。件狐の瞳、電脳の力、そしてせーちゃんの祖龍とワーウルフの力——全部、存分に発揮できるといいな」


「うん! 絶対に楽しみ!」星玲奈は胸を張り、意気込む。「でもね、ただ勝つだけじゃなくて、誰もが認めるような、心からの戦いを見せたいな。それが神候補としての姿だと思うから」


「そうだな。勝ち負けよりも、そこに何を見せるか、何を伝えるか——それが大事だ」レイトキは強く頷く。「天秤月、20日から。約束だ、せーちゃん。二人で、最高の大会にしよう」こうして——学園格闘大会・天秤(酉)月20日~25日への出場を決意! レイトキと星玲奈、それぞれの新たな力を携え、学園の頂点を目指して戦う時が来る! 力と心、そして絆を示す戦い——いよいよ幕開ける。時は流れ——天秤(酉)月20日、学園格闘大会の日が来た。会場は熱気に包まれ、学園中の生徒、そしてクロノ系譜神や情憶種たちも見守る中、熱戦が繰り広げられた。レイトキは件狐の瞳で相手の動きを先読みし、メロダックとロンゴミニアドを自在に操り、電脳能力で戦況を瞬時に把握。星玲奈も祖龍の力とワーウルフの本能で激闘を展開し、見事準決勝まで進出するも、レイトキとの決勝戦を前に「レイが相手なら、私の負けだね」と笑顔で譲る。そして決勝——レイトキは全ての因子を制御し、二つの原初の武器を携え、最後の相手を圧倒的な実力で退ける。ここに、優勝はレイトキ!会場中が歓声に包まれ、星玲奈は真っ先に駆け寄り、彼の胸に飛び込む。

「おめでとう、レイ! やっぱりレイが一番だよ!」

「ありがとう、せーちゃん。お前がいてくれたから、ここまで来れたんだ」壇上で表彰されるレイトキに、クロノが厳かに告げる。

「この優勝は、力だけでなく心の強さの証でもある。お前の絆と自制が、この勝利を呼び込んだのだ」こうして——学園格闘大会、見事レイトキが優勝! 力・絆・心——全てを示した勝利は、彼を神候補として新たな段階へと押し上げる! だが、これは通過点に過ぎない。真の試練は、これからだ——!天秤月25日の夜——格闘大会の熱気が冷めやらぬ中、空は不穏な闇に包まれていた。ストレンジの本拠地・指令室。リュウゼツランは厳しい表情で前方のスクリーンを見据え、はっきりと告げる。

「アヤツラにぶっつけてやる」その合図と同時、彼は待機させていたヒュージノイド部隊を一斉に発動させた。

「全機、標的はクロノギア本拠点・マタラ支部! 一気に制圧せよ!」轟音と共に、数百体規模のヒュージノイドが暗闇の中から出現。大地を揺らし、建物の影から次々と姿を現し、一斉にクロノギアの拠点めがけて進軍を開始する。大会の余韻に浸る間もなく、突然の緊急事態——!

マタラ支部内に警報が鳴り響く。レイトキと星玲奈は即座に立ち上がり、武装を構える。

「来たか…!」レイトキは瞳を金色に輝かせ、件狐の透視で敵の数と配置を瞬時に把握。

「ヒュージノイド部隊、数百体! 一斉にこちらへ向かってる!」夜の闇の中、ヒュージノイド部隊が一斉に襲いかかる。その瞳は禍々しく赤黒く輝き、狂気的な光を放ちながら、レイトキめがけて突進してくる。


武器を持たず、自らの体を武器にした格闘攻撃——拳、蹴り、肘打ち、頭突き。一つ一つが重く、鋭く、まるで獣のように襲い掛かる。


「くっ… 力が強い上に、動きが速い!」


レイトキは件狐の瞳で次の動きを先読みし、一歩届かぬ位置で回避。だが次々と襲い来る敵の手数に、次第に距離を詰められていく。


「そうはさせない!」


レイトキは拳を合わせ、自らも格闘技で応戦。体術を駆使し、相手の力を利用して捌き、投げ、打ち据える。だがヒュージノイドは怯まない。倒れてもすぐに起き上がり、赤黒い瞳を輝かせ、再び襲いかかってくる。

「意思がないのか… まるで操り人形だ!」背後からの蹴りが迫る——その瞬間、蒼い龍の気が壁となって現れ、攻撃を弾く。

「レイ、大丈夫!」星玲奈が駆けつけ、祖龍の力で周囲の敵を弾き飛ばす。

「数が多すぎる…! けど、私たちは負けない!」レイトキはメロダックを手に取り、瞳を輝かせる。

「ああ。全部相手にする必要はない。突破口を開く!」こうして——禍々しく輝く瞳のヒュージノイド部隊、格闘攻撃で猛攻! レイトキの体術対ヒュージノイドの猛攻、息詰まる白兵戦が展開! 数で圧倒的な敵を前に、二人はどう戦うのか——!無数のヒュージノイドが一斉に星玲奈に襲いかかる。赤黒く禍々しく輝く瞳が彼女を狙い、四方から囲み込むように迫る。


「くっ、離れて!」


祖龍の力で弾き飛ばそうとするも、数が多すぎる。一斉に腕や体を掴まれ、数体がかりで彼女を強く拘束し、動きを封じてしまう。


「レイ!」


彼女の叫びもむなしく、別のヒュージノイドが拳を高く振り上げ——何発も、胸や胴にめがけて強烈な打撃を叩き込む。鈍い音が響き、星玲奈は苦痛に顔を歪め、息を詰まらせる。

「っ…! ぐっ…!」拘束された体は動かせず、ただ一方的な攻撃を受ける。胸の奥が痛み、血の気が引く感覚——それでも彼女はレイトキの方を見て、声を絞り出す。

「負けない… 私、負けたりしない…!」だが攻撃は止まらない。禍々しい瞳のまま、ヒュージノイドたちは容赦なく拳を繰り出し続ける。その光景を目の当たりにしたレイトキの瞳が、一気に鋭く、そして激しく輝きを増す。

「せーちゃんーーー!!!」こうして——星玲奈、ヒュージノイドに拘束され、胸への集中攻撃を受ける! 絶体絶命の危機! 怒りと決意がレイトキの中で一気に爆発する——! 拘束され、胸への打撃を受け続けた星玲奈の瞳が、一瞬で怒りの蒼い炎に燃え上がる。彼女は歯を食いしばり、声を張り上げて怒りを爆発させる。

「ってかさ、どこに攻撃してんのよ! この変態!」その叫びと共に、彼女の全身から祖龍の蒼く巨大なオーラが噴き出す。拘束していたヒュージノイドたちはその衝撃波で一斉に弾き飛ばされ、手の届かないほど遠くへ吹き飛んでいく。

「私を誰だと思ってるの! レイを守るために、みんなを守るために力を授かった星玲奈なんだよ!」彼女の瞳は龍のように鋭く輝き、ワーウルフォックスの本能と祖龍の威厳が一体となって、周囲の空気が震えるほどの気迫を放つ。

「胸を狙うなんて… 最低! 絶対に許さない!」怒りに燃える星玲奈は、自らの前に手を構え、蒼い龍の気を槍のように集中させる。

「これでも食らえー! 祖龍の牙!」蒼い閃光が走り、襲い来るヒュージノイドたちを一撃でなぎ払う。怒りの力が、彼女の中に眠っていた真の力を目覚めさせたのだ。レイトキはその姿を見て、安堵と共に奮い立つ。

「せーちゃん…! そうだ、俺たちは負けない! 共に戦おう!」こうして——星玲奈、怒りを爆発させて反撃開始! 「変態!」の一喝と共に祖龍の力が覚醒し、拘束を弾き飛ばし、一斉反撃! 怒りも力に変え、二人の反撃の狼煙が上がる——!星玲奈の怒りの一撃と、その圧倒的な力の前に、一部のヒュージノイドは怯み、撤退を始める。赤黒く輝いていた瞳が一瞬揺らぎ、後ずさり、やがて闇の中へと退いていく。だが——まだ半数以上のヒュージノイドは怯まず、依然として進軍を続けている。意思を持たず、ただ命令に従うかのように、禍々しい輝きを失わず、一歩も止まることなく迫り来る。

「まだ来るの…!」星玲奈は息を整え、再び構えを取る。

「どこまでも執念深いんだから…!」レイトキは件狐の瞳で敵の動きを読み、メロダックを構えて前に出る。

「撤退する者がいるってことは、完全な人形じゃないってこと。だけど、進軍する奴らは、もう何も見えてない…!」残るヒュージノイドたちは、仲間が倒されても退いた者がいても、それを意に介すことなく、ただひたすらに二人めがけて襲いかかってくる。その数は依然として多く、息をつく暇も与えない。

「だけど、負けない!」レイトキは瞳を輝かせ、剣を構え直す。

「せーちゃん、一体ずつ確実に倒していくぞ! この場所は、俺たちが守るんだから!」

「うん!」星玲奈は蒼い気を纏い、頷く。

「祖龍の力で、全部はねのける!」こうして——一部は撤退するも、半数以上のヒュージノイドは依然として猛攻を続行! 息をつく暇のない戦いはまだ続く! 果たして二人はこの圧倒的な数を退け、本拠地を守り抜けるのか——!激闘の末、レイトキと星玲奈の連携の前に——ヒュージノイドの半数以上が撃破された。


レイトキは件狐の瞳で敵の動きを先読みし、メロダックの一撃一撃を的確に決め、電脳能力で敵の動きを制限しながら次々と倒していく。星玲奈は祖龍の蒼い気をまとい、龍の牙と咆哮で周囲の敵をなぎ払い、ワーウルフの敏捷さで攻撃をかわしつつ反撃を重ねる。


二人の力が一つになった時、残る敵たちもついに戦意を喪失。赤黒く輝いていた瞳が次第に曇り、残ったヒュージノイドは一斉に撤退していった。


闇の中から響いていた咆哮や斬撃の音が消え、辺りは静けさに包まれる。


「終わった… のかな」星玲奈は肩で息をしながら、レイトキの方を見る。

「ああ。半数以上倒して、残りは撤退した。今回は、だ」レイトキも剣を収め、安堵の表情を浮かべる。「だけど、いつまた来るか分からない。油断はできないな」


駆け寄った星玲奈は、彼の胸元にそっと手を添える。

「そうだね。でも… レイと一緒なら、どんな敵が来ても大丈夫だよ。絶対に、二人で守り抜けるから」

「ああ。いつでも、どこでも、一緒だ」こうして——ヒュージノイド部隊、半数以上撃破で撤退! マタラ支部は守り抜かれた! だが、ストレンジの攻撃はこれで終わりではない。次の一手は何か——緊張感が解けぬまま、夜は更けていく。戦闘で倒れたヒュージノイドたちの身体が、突如として周囲の空間が歪み始める中に飲み込まれていく。まるで次元の裂け目に吸い込まれるように、その姿は徐々に霞み、やがて完全に消え去る——。次の瞬間、それらは一斉にストレンジ本拠点へと転送され、施設内の回収スペースに次々と出現する。レイトキはその光景を見届け、低く呟く。

「確かヒュージノイドは細胞再生修復能力が高い上に不老不死なんだよな」 星玲奈は眉をひそめ、その言葉を受けて更に不安そうに告げる。

「そうだったわ…! どんなに倒しても、完全に消滅させない限り、すぐに再生してまた動き出すってこと? それに不老不死なら、いつでも何度でも送り込めるってことになる…」

「ああ。だから今回、倒しても殺せてはいない。転送されたということは、向こうで回収・修復され、再び戦力として使われる可能性が高い」レイトキは唇を噛み、状況の厳しさを噛み締める。

「数の上でも、質の上でも、相手はいくらでも繰り出せる。だから俺たちは、ただ倒すだけじゃなく、根本的な解決策を探さなきゃならないんだ」ストレンジ本拠点では、回収されたヒュージノイドたちがすでに再生装置の中で緩やかに回復を始めている。リュウゼツランはその様子を冷ややかに眺め、告げる。

「損傷率7割か。だが再生機関に接続すれば3日以内もあれば完全復旧する。次こそ、もっと多く、もっと強化して送り込めば——」こうして——倒れたヒュージノイドは空間転送で回収、高い再生能力と不老不死の特性から、すぐに復活が可能な状況が明らかに! 一時的な勝利に留まり、次の攻撃は更に激化することが確定的に——! レイトキたちは根本的な打開策を急がなければならない!星玲奈は胸元を押さえながら、はっきりと、だけど少し痛そうに告げる。

「それにしても、イテテテテ!アイツラ、女の象徴を狙って攻撃するとは…」 レイトキは慌てて彼女の元へ駆け寄り、心配そうに声をかける。

「せーちゃん、大丈夫!? かなり強い一撃や連撃だったんだぞ! すぐに手当てしよう!」

「うん… ありがとう」星玲奈は頬を少し赤らめ、悔しそうに続ける。

「まったく、卑怯だよね。力で勝負するんじゃなくて、女の一番大事なところを狙うなんて… 最低だよ! だからこそ、余計に許せなくてああやって反撃したんだけどね」

「ああ、そうだ。それは絶対に許されない」レイトキは真剣な表情で頷き、そっと彼女の肩に手を置く。

「だけど、無理しちゃダメだ。俺がいるんだから、次は絶対にそんな目に遭わせない。俺が全力で守るから」星玲奈はその言葉に嬉しそうに微笑み、彼の手に自分の手を重ねる。

「ありがとう、レイ。私も守るけど、レイに守ってもらえると、それだけでもっと強くなれる気がするよ」こうして——胸を狙われた痛みと憤りを口にする星玲奈。レイトキは彼女を守ることを改めて誓い、二人の絆は更に固く結ばれる! だが、敵の卑怯な手は今後も続く可能性が高く、より一層の警戒が必要になる——!研究スペースの机に向かい、レイトキはペンを走らせながらハキハキと言葉にする。


「ヒュージノイドはすべての亜人のいいとこ取りだからな。水陸空の移動は出来るし、どんな環境でも適応出来る。何より疲労感はほぼ溜まらないし、少ない食料で栄養作成出来る。そして再生修復能力や身体能力が高い」用紙には、彼が目撃・分析した特徴が次々と書き込まれていく。

✅ 水陸空対応 — 地上はもちろん、水中での高速移動、滑空・飛行まで自在

✅ 環境適応力 — 極寒・灼熱・高圧・低酸素、あらゆる過酷な環境に適応

✅ 無尽蔵のスタミナ — 疲労がほとんど蓄積せず、長時間の行動が可能

✅ 省エネルギー機構 — わずかな摂取で自ら栄養を生成、長期間活動

✅ 高い身体能力 — 筋力・速度・反応速度、いずれも亜人を凌駕

✅ 再生・修復力 — 損傷しても短時間で回復、しかも不老不死

星玲奈は隣に立ち、記述を読んで思わず息を呑む。

「全部のいいとこ取り… それって、欠点がほとんどないってことじゃない…!? そんなの、どうやって倒せばいいの?」

「だからこそ、弱点を見つけなきゃいけないんだ」レイトキはペンを置き、真剣な眼差しで告げる。

「身体能力や環境適応、再生力——全部がトップクラス。だけど、それだけじゃない。何か、これら全てに共通する弱点があるはずだ。俺たちはそれを突き止めるまで、絶対に止まれない」 こうして——ヒュージノイドの圧倒的なスペックが明らかに! ほぼ完璧な存在だが、だからこそ逆に「何かが欠けている」可能性も浮上! レイトキの分析が、いつか決定的な突破口を生み出す——!レイトキはリストに目を走らせ、指で一つ一つ確かめながらはっきりと告げる。


「そして、こちら側で該当が俺、マレトキ、クーちゃん、斗愛、リジェ、与太郎、ゼロ、カグラ、デュークだな。完全じゃないけど、部分的にならせーちゃんもか」


机の上のリストには、ZXファクターによるヒュージノイド化が進んだメンバーの名前が並んでいる。9人が「完全な適合・発現」、そして星玲奈の名前には「部分的・因子重畳」と注記が添えられる。


「私も該当するの…?」星玲奈は自分の胸元に手を当て、少し驚く。「祖龍とワーウルフの因子があるから、水陸空の適応力や再生力、環境耐性——そういった部分は似た性質を持ってるってことなのね」


「そういうことだ」レイトキは頷き、続ける。「俺たち9人はヒュージノイドの特徴をほぼ併せ持つ。だけど、せーちゃんは純粋なヒュージノイドじゃない。祖龍とワーウルフォックス——神話級の因子が基盤にあるから、性質は似ていても根本が違う。だから『部分的』なんだ」

「なるほど…」星玲奈は納得しつつ、真剣な表情になる。

「ということは、敵の特徴が自分たちの特徴でもあるってこと。だったら、弱点も自分たちの中にヒントがあるのかもしれないね」

「その通りだ」レイトキはペンを強く握る。

「俺たちが出来ないこと、感じる限界、それがヒュージノイドの弱点に繋がる。自分自身を知ることが、敵を知ることになる——そう信じて、分析を続けるぞ」こうして——クロノギア内のヒュージノイド適合者リストが明らかに! レイトキたち9人は完全体、星玲奈は祖龍・ワーウルフォックス因子による部分的な共通項! 自分たち自身が敵の鍵を握っている——その事実が、突破口への道を示し始める!レイトキは記述を書き加えながら、はっきりと告げる。

「せーちゃんは疑似ヒュージノイドだな。不老不死などは共通だけどね」

用紙に新たな項目が追加される——《疑似ヒュージノイド:星玲奈》。

「疑似…?」星玲奈は首を傾げ、自分の手を見つめる。「つまり、どういうことなの?」

「簡単に言えば、外見や能力の特徴は似ていても、起源が根本的に違うってことだ」レイトキは丁寧に説明を続ける。

「俺たち9人はZXファクターによる人為的な変質。だけどせーちゃんは、祖龍とワーウルフォックス——神話級の因子が自然に融合した存在。だから『疑似』なんだ。不老不死・再生力・高い身体能力——そういった共通点は多い。だけど、その性質の源が全然違う」

「なるほど… 同じように見えて、中身は別物なのね」星玲奈は納得し、自分の胸に手を当てる。「共通点があるから敵のことも理解できるし、でも違うからこそ、弱点も見つけやすい… そういうことなのかな」

「その通りだ」レイトキは真剣な眼差しで頷く。「俺たちは敵の特徴を自分たちの中に見ることができる。だけどせーちゃんは、それとは違う視点からも見ることができる。それが、きっと突破口になる」こうして——星玲奈は「疑似ヒュージノイド」として位置づけられ、共通点と相違点が明確に! 同じ不老不死・再生力を持ちながら、起源が異なることが、弱点発見の最大の鍵となる! 二人の分析は、確実に核心へと迫っていく——!レイトキはペンを走らせながら、真剣な面持ちで告げる。

「でも、せーちゃんもZXファクターは入ってるから、多分近いうちにヒュージノイドになると思うよ」星玲奈は驚いて目を見開き、自分の胸元に手を当てる。

「えっ… 私もZXファクター、体内にあったの? それで、いずれヒュージノイドになるの…?」

「うん。シエン様が祖龍とワーウルフォックスの因子を入れてくれた時、同時にZXファクターも少しずつ浸透してたんだ」レイトキは記述を指し示す。「だから今は『疑似』だけど、時間の問題。祖龍・ワーウルフォックスの因子とZXファクターが完全に融合した時、君は真のヒュージノイドへと覚醒する。俺たちと同じ、いや——それ以上の存在になる」

「そっか…」星玲奈は一瞬戸惑うも、すぐに瞳を強く輝かせる。

「なら、私も早くその力を制御できるようにならなきゃね。レイと同じように、ヒュージノイドの力を正しく使って、みんなを守れるようになる!」

「ああ、そうだ」レイトキは彼女の手を固く握りしめる。「だけど慌てなくていい。俺がいる。クロノ様たちもついてくれてる。君のペースで、確実に力を自分のものにしていけばいい。俺がずっと側にいるから」

「うん、ありがとう、レイ!」星玲奈は笑顔で頷く。

「私、どんな姿になっても、私は私。レイのそばにいる、星玲奈だよ」こうして——星玲奈の体内にもZXファクターが存在し、近い将来、真のヒュージノイドへと覚醒することが確定! 祖龍・ワーウルフォックスの神話級因子とZXファクターが融合した時、誰も見たことのない新たな存在が誕生する——! その時、何が起こるのか——!

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