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EPISODE3-17【新メンバーと作戦展開など】

辺り一帯、空間が軋むような緊張に包まれ——レイトキたちはストレンジ・プレデターの部隊と激しく対峙し、戦闘が繰り広げられていた。

「退け! 邪魔をするなら容赦しない!」

率いる隊員が剣を振りかざし襲いかかる。レイトキは一歩も引かず、トーフー・ボーフーを構える——今や六つの因子とZXファクターが一体となり、刀は意志に呼応して輝き、動きは驚くほど滑らかで鋭い。

「俺たちは止まらない! 理不尽な支配も、犠牲を強いるやり方も、全部終わりにする!」レイトキが一閃を放つと、力が乱れることなく一直線に走り、相手の攻撃を受け流しつつ弾き返す。

「みんな、油断しないで! 相手の数は多いけど、連携さえ崩さなければ怖くない!」せれいなが的確に指示を出し、光の結界で仲間を守りつつ反撃の糸口を作る。久美子は風を纏い、敵の動きを封じるように舞いながら援護。

「こっちは任せて! レイ、あなたは奥の指揮官を狙って!」リジェも素早く駆け回り、敵の攻撃をかわしつつ隙を突き、確かな一撃を加えていく。だが敵は増援を呼び、次第に数で押され始める。

「くっ… いくら倒してもきりがない!」レイトキは奥歯を噛みしめ、力を高めようとした——その時!

「ここまでだ、ストレンジ!」鋭くも落ち着いた声が響き渡ると、鉄扉が勢いよく開き、二つの気配が現れた。一つは空間を裂くような圧倒的な力——もう一つはそれを和らげ、整えるような清らかな輝き。

「カタストロフ!」レイトキは目を見開く。

現れたのは黒い衣装に身を包んだカタストロフ——そしてその隣に、紫髪のゴスロリ少女・リペアが立っている。カタストロフは一瞥するだけで、迫りくる敵兵の武器を軋ませ、構えを崩す。

「無駄な抵抗はやめろ。無意味に傷つけ合う必要はない」リペア手をかざすと、戦いで壊れた壁や設備、歪んだ空間までがみるみる元通りに修復され、敵の陣形までが乱れていく。

「き、貴様らは…歯車!?」隊長は驚き、動揺する。

「そうだ。崩壊の歯車・カタストロフ、そして修復の歯車・リペアだ」カタストロフは名乗り、剣を抜く。

「俺たちはレイトキたちの味方としてここに来た。邪魔をするなら、こちらも容赦しない」リペアも一歩前に出て、はっきりと告げる。

「ワタシは修復の歯車。壊されたもの、傷ついたもの、歪んだもの——全部正しい姿に戻す。だから、もう争いはやめて」ストレンジ側は二つの歯車の力の前に為す術もなく、戦意を喪失し後退し始める。

「くっ… 歯車が二つ以上も揃うとは…! 撤退せよ!」ついに敵たちは慌てて逃げ去っていった。戦闘が収まり、レイトキたちは改めて二人を見つめる。

「カタストロフ… それにリペア! 助けてくれてありがとう!」レイトキは嬉しそうに駆け寄る。

カタストロフは頷く。

「約束した通りだ。俺は歯車同士、本来の目的のために共に戦う。それにリペアをストレンジから救い出す必要もあった」

リペアは柔らかく微笑み、頭を下げる。

「はじめまして。ワタシ、リペアです。修復の歯車として、みなさんの力になりたいです。よろしくお願いします」せれいな、久美子、リジェも笑顔で迎え入れる。

「よろしく、リペア! みんなで一緒に頑張ろうね」星玲奈が優しく声をかけると、リペアは少し照れくさそうに頷く。こうして崩壊の歯車カタストロフと修復の歯車リペアが正式に仲間に加わり、クロノギアのメンバーは新たな力を得て、さらに強固な絆で結ばれていくのだった。その声に皆が振り向く——現れたのは、がっしりとした体躯に力強い雰囲気を纏う男。堂々と自己紹介し、一歩踏み出す。

「お前らがクロノギアか。俺はシャウト。レイトキと種族は同じだよ。まあ、俺の場合は元がキメラ獣人と神族のハーフで、自然進化だけどね」

レイトキは目を丸くし、驚きながらも親しみを込めて応じる。

「えっ!? 同じ種族…つまりヒュージノイドってこと!? はじめまして、シャウト! 俺、レイトキだ! 同じ道を辿った仲間がいるなんて、すごく心強いよ!」シャウトは頬を少し緩め、大きく頷く。

「ああ、聞いてる。お前は色々な因子を受け入れて進化したらしいな。俺の方は何も外から入れられたりせず、長い時間をかけて自分の血と力だけでゆっくりと進化してきたんだ。だから形こそ同じヒュージノイドだが、成り立ちは全然違うってわけさ」リジェが興味深そうに尋ねる。

「キメラ獣人と神族のハーフから自然にヒュージノイドへ…! それって、つまり君自身が一つの進化の道標みたいな存在なんだね」

「そういうことだ」シャウトは胸を張り、穏やかだが確かな口調で続ける。「だから力の使い方も、種族としての在り方も、元の性質からくる違いがあるかもしれない。だが同じヒュージノイドとして、レイトキのことは他人とは思えなくてな。様子を見に来た、それと…」彼は周りの仲間たち全員を見回し、はっきりと告げる。

「俺も力になりたい。歯車たち、ZXファクター、ストレンジの野望…全部、放っておけない事態だ。同じ種族の誇りとして、仲間として、俺も加えてくれ!」レイトキは心から嬉しそうに笑顔を浮かべ、手を差し伸べる。

「もちろんだよ、シャウト! 同じヒュージノイドの先輩(?)として、色々教えてもらいたいし、一緒に戦ってくれるならこれほど心強いことはない! よろしくな!」

「ああ、よろしく!」シャウトも力強く手を握り返す。星玲奈、久美子、リジェ、カタストロフ、リペアも笑顔で迎え入れる。

「よろしく、シャウト! みんなで力を合わせていこう」星玲奈が優しく声をかけると、シャウトは少し照れくさそうに頭を掻きながら頷く。

こうして自然進化のヒュージノイド・シャウトが新たに加わり——クロノギアは歯車二人、同種の仲間を迎え、ますます賑やかに、そして強固なチームへと成長していくのだった!リジェはパッと手を打ち、懐かしそうに目を輝かせて声を上げる。

「シャウトって、あー、思い出した! 元々隣に住んでた同級生だったんだ!」シャウトは一瞬きょとんとしてから、表情がほころび、まじまじとリジェを見つめ直す。

「えっ…リジェ!? まさかここで会えるなんて! お前、あの時から全然変わってないな!」二人はお互い駆け寄るように近づき、昔の記憶が一気に蘇ったように笑い合う。

「そうだよ! 隣の家で、毎日一緒に学校通って、休みの日はいつも遊んでたじゃん! 引っ越しちゃって、それっきり会えなくなって…ずっとどこにいるのかなって思ってたんだよ!」リジェの声は嬉しさでいっぱいだ。シャウトも目を細め、感慨深そうに頷く。

「俺もだ。家族の事情で遠くに行くことになって、なかなか連絡も取れなくなっちまって。まさか同じような道を歩んで、こうして再会するなんてな…」周りのみんなも驚きつつ、その偶然の繋がりに温かい笑顔になる。

「えー! 幼馴染みだったの!?」レイトキは目を丸くして、嬉しそうに交互に二人を見る。

「それはすごい! 運命ってやつなのかな!」星玲奈も柔らかく微笑む。

「本当に素敵な再会だね。昔からの知り合いがいるなら、心強いし、これからもっと楽しくなりそう!」

シャウトはリジェの肩を軽く叩き、にっこりと笑う。

「まさかクロノギアにいるなんてな。でも、お前がいるなら俺、余計に頑張れるよ。昔みたいに、また一緒に色々乗り越えていこうな」

「うん! 絶対!」リジェは力強く頷き、瞳を輝かせる。

「今度は絶対離れたりしない。みんなもいるし、これからずっと一緒だよ!」こうして思いがけない再会が、新たな絆をさらに深く結びつけ——かつて隣同士だった二人は、今や同じチームの仲間として、再び共に歩み始めるのだった!薄暗く冷たいコンクリートの廊下、書類や機材が置かれた執務スペースで、支部長クラスの男が苛立ちを隠せず机を叩きつけるように呟いている。空気は重く、どこか諦めと不信感が漂っている。

「えぇ~い、忌々しい奴め! しかも、ヒュージノイドの量産もしろとは一体何を考えてるんだか、上層の目的が分からん!」彼は手にした指令書をくしゃくしゃにしそうな勢いで睨みつけ、肩を怒らせながら室内を行き来する。

「元々ヒュージノイドは自然発生か、長い年月を経て進化する特別な存在だ。無理に作ろうとすれば莫大な資源とZXファクター、クリラトン由来の物質が必要になる! それに、失敗作の処理だって一筋縄じゃいかない! それを量産だなんて…!」隣に立つ部下も不安そうに口を開く。

「ですが、命令はリュウゼツラン様直々のもの。逆らえばどうなるか…ご存知のはずです」男は歯を噛みしめ、苛立ちを抑えきれず吐き捨てるように言う。

「分かってる! 分かってるが納得いかん! 俺たちが何のためにここまで働いてるのか、もはや分からなくなってきた。進化? 新世界の創造? それとも単に…使い捨ての兵士を増やしたいだけなのか?」窓の外、遠くマタラシティの街並みを見つめ、声は低く沈んでいく。

「ヒュージノイドは強力だ。だからこそ、その性質を理解し、敬意を払うべきなのに…上層はまるで道具か素材のように扱おうとしている。レイトキやシャウトのような個体がいるのに、この差は一体なんだ?」部下は沈黙し、何も言い返せない。支部全体が上層部の方針に対し、次第に疑問と不満を募らせ始めているのだ。男は指令書を机に叩き置き、決意を込めて呟く。

「とにかく指示通り準備だけは進める。だが、何が起こるか分からない。くれぐれも異常があれば即座に報告せよ。俺たちまで巻き込まれて滅ぶなんて事態だけは避けなければならん」こうしてストレンジ内部でも、上層部の極端な方針に対し、亀裂と疑念が静かに広がり始めていた——誰もが、この量産計画が単なる始まりに過ぎないことを、まだ知る由もなかった。カタストロフは険しい表情で告げ、全員の注意を引き締める。


「ストレンジはヒュージノイドの量産を進めてる。そのために混因人を多く作り、ZXファクターの確保も急いでるんだ」レイトキは眉を強く寄せ、拳を握り締める。

「量産…!? 俺やシャウトのような存在を、工業製品みたいに作ろうとしてるのか!? だけど、そんな簡単にできるものじゃないだろう! リスクだって莫大なはずだ!」

「その通りだ」カタストロフは頷き、冷静に補足する。

「だからこそ手っ取り早く、亜人・人間・クリラトン系などを掛け合わせた『混因人』や混ざり人を大量に生み、その中から適合者を選び出したり、あるいは彼らからZXファクターを抽出・集積して素体に投入する方法を取ってる。つまり——多くの命が実験や資源として扱われてるってことだ」リペアは顔を青くし、手を胸元に置いて震える。

「そんな…! 人の人生や命を、部品みたいに扱うなんて…! 歪んだものを作り出す過程で、壊れるもの、捨てられるものがどれほど出ると思ってるの…!」シャウトは怒りで肩を震わせ、低く唸るように言う。

「自然な進化とはまるで正反対だ。時間も選別も敬意も全部すっ飛ばして、ただ力だけを求めるなんて…! それでヒュージノイドだなんて名乗られたら、俺としても黙ってられない!」

星玲奈は真剣な瞳で状況を整理しながら言う。

「つまり流れはこうだね——混因人増産→ZXファクター回収・調達→ヒュージノイド量産用素体へ投入、または融合・強化。そして最終的には…大量の兵士、あるいは何か別の巨大な装置や生き物まで作ろうとしてる可能性もあるってこと?」

「あり得る」カタストロフは厳しい口調で肯定。

「リュウゼツランの最終目的が『世界の再構築・データ支配』だったなら、その駒もしくは基盤としてこれほど都合の良い材料はない。だが忘れるな——このやり方で生まれるものには、レイトキやシャウトのような『心』『意志』『絆』は最初から想定されてない。ただ従い、消費されるだけの存在になる危険が極めて高い」レイトキは胸に怒りと哀しみを込め、力強く宣言する。

「絶対にそうはさせない! 一人の命、一人の人生、全部が尊いんだ! 俺たちは止める! 計画を、そしてその歪んだ考え自体を打ち砕いてみせる!」リジェ、久美子も強く頷き、チーム全員の決意が一つになる。

「情報を拡散させ、被害を最小限に抑えつつ拠点も探さなきゃ」「準備を整え、いつでも突入できるように」——新たな脅威の全貌が明らかになった今、クロノギアの闘いは単なる敵を倒すだけでなく、『命の在り方そのものを守る闘い』へと深まっていくのだった。ストレンジの各国支部では、一様に同じ手口が実行されていた——各地の穏健派クラリトン人が次々と拘束・収容され、施設内では機械的な手順でZXファクターの強制抽出が進められている。監視室や作業スペースで、関係者が結果を確認しながら確信めいた口調で呟く。

「やはりだな。クリラトン由来の物質やヒトからなら抽出可能だ」データ画面には数値が安定的に上昇し、回収効率も他の被験者グループを明らかに上回っている。担当者は更に分析を進めながら続ける。

「元来クリラトン人はこの世界の根源的な情報・エネルギー構造と深く結びついてる。だから彼らの体内、特に魂に近い部分にZXファクターが高濃度に宿りやすい——理論通りだ。それに人間や亜人、混因人からも採れるが、純度・安定性共にクラリトンが一段上だ」だがその裏では、捕らわれた穏健派たちが苦しみ、衰弱していく様子があった。抽出装置に繋がれた彼らの顔は青ざめ、力が抜け落ちていく——まるで自身の一部、生命力そのものを奪われているかのよう。

「穏健派だから反抗も少なく扱いやすい、というのもあるのだろう」別の職員が低い声で付け加える。「だがこの方法では…長くは持たない。一人あたり限界が来れば力は枯渇し、最悪命まで消える」指揮官格の男は冷徹に記録をまとめ、方針を定める。

「それも織り込み済みだ。数を揃えれば補える。優先すべきは必要量のZXファクターを確実に確保すること。ヒュージノイド量産ライン、実験施設、そして最終段階の計画——全てがこの資源を待ってる。クラリトン人を重点的に確保せよ。同時に混因人・適合者の確保も並行して進め、供給体制を二重化する」この指令が下った瞬間、各地の支部で更に大規模な拘束・収容作戦が始まろうとしていた——。一方、この情報を掴んだレイトキたちの元では、怒りと危機感が一気に頂点に達する。

「なんてことだ…! 穏健派まで、何の罪もない人たちまで、ただ資源として扱うなんて!」レイトキは拳を震わせ、声を絞り出す。

星玲奈は真剣に状況を整理しながら言う。

「つまり構図ははっきりしたわ。クラリトン人=最も効率の良いZX源、人間・亜人・混因人=補填・量産用素材。彼らにとって命は全部『資源』でしかないのね」リペアは手を強く握り締め、涙ぐみながら言う。

「壊すことだけじゃなく、生きてる人から力を奪うなんて…! それは絶対に間違ってる!」

カタストロフは厳しく頷く。

「だから急いでる。計画は順調に進み始めた。このまま進めば犠牲は加速度的に増える。我々が動く以外に選択肢はない」シャウト、リジェ、久美子も一様に決意を固める。

「絶対に止める! 誰も誰かのための部品や燃料じゃない!」

レイトキは力強く宣言し、全員の視線が一つに集まる。

「俺たちは行く。まずは収容施設、抽出拠点を探し、人々を救い、計画を根本から崩す! みんな、覚悟はいいか!」

「うん!」——全員の声が一つになり、クロノギアの最も厳しい闘いが今、本格的に始まるのだった。カタストロフは地図と作戦概要を示し、凛とした口調で明確に方針を述べる。

「まずはマタラシティ支部を制圧する。そして、各支部や総本部の場所を入手する」続けて役割分担をはっきり告げる。

「俺達はジョースター・ミクスタッド国外の支部などを壊滅・制圧する」レイトキは即座に応じ、自らの担当を確認。

「了解! 俺たちは国内、拠点の心臓部にあたるマタラシティを最初に叩く! そこで情報を掴めば、一気に全体の網が見えてくるんだな」カタストロフは頷き、詳細を補足。

「そうだ。マタラシティは物流・データ通信の中継点、資源集積所も兼ねており、最も情報が集まる。だが警備も厚く、抽出施設・収容区画も一体になってる——戦闘と同時に人質・被収容者の安全確保が最優先任務になる」星玲奈は冷静に計画を整理。

「つまり二段構えね:①マタラシティ制圧→人々の解放・データ奪取→支部マップ・総本部座標確定、②カタストロフ組が国外拠点をある程度殲滅し、全体の供給網を断つ。互いに結果を共有し、最終的に総本部へ進む、と」リペアは真剣な面持ちで手を挙げる。

「私は修復・保護結界、負傷者の応急処置も担当する。施設を壊しすぎて人や証拠まで失わないように調整するわ」シャウトは拳を鳴らし、力強く宣言。

「俺は前線で壁を壊し、道を開く! 同じヒュージノイドとして、こんな歪んだ工場をぶち壊すのは俺の役目でもある!」リジェ・久美子もそれぞれ偵察・連携・援護体制を固め、準備は完璧に整う。

「時間を空ければ被害が増える。一斉に動くのが最善だ」カタストロフは全員を見渡し、最後の確認。

「それぞれの任務、理解したか?」

「はい!」——一斉の声が響く。

レイトキは刀を構え、決意を込めて締める。

「じゃあ行こう! マタラシティから全部変える! 誰も犠牲にしない、命を資源になんて絶対にさせない!」こうして作戦が発動——国内の最重要拠点と国外の支部網、同時進行でストレンジの体制そのものを根本から揺るがす大規模反攻が、今始まった!レイトキは眉を寄せ、低く呟くように言う。

「衆生解放戦線の妨害が入らなければいいが」

その一言で、空気が一気に引き締まる。皆、この勢力の存在を忘れていたわけではない——だからこそ、その名が出た瞬間、表情が曇る。カタストロフは厳しい目つきで頷き、冷静に分析を加える。

「それは最も現実的な懸念だ。奴らは今の体制もストレンジのやり方も、根本から否定している。我々がストレンジを倒そうが人々を救おうが、彼らから見れば『中途半端な偽善』に映る可能性が高い」シャウトは腕を組み、苛立たしげに唸る。

「あいつらの理念は『全部壊して一からやり直す』だ。だから我々が人を守ろうが施設を制圧しようが、それを邪魔してでも自分たちの流れに持っていくかもしれない。最悪、ストレンジと俺たちの両方を敵に回すことだって…」リジェは指で数えながら状況を整理。

「つまり三つ巴の戦いになりかねないってこと? ストレンジ(支配・搾取)、俺たち(救済・改革)、衆生解放戦線(破壊・完全入替)——全部目的が違うから、いつ誰が襲ってきてもおかしくない」星玲奈は真剣に補足。

「それだけじゃない。彼らは特に『差別や犠牲を黙認する存在』を敵視してる。だからもし我々が妥協したり、一部を見逃したりするようなことがあれば、即座に標的にされる危険があるわ」リペアは不安そうに周囲を見回す。

「でも…彼らだって、人々のために戦ってるんだよね? 根本的には同じ願いから始まったのに、どうして敵わなきゃいけないの…?」カタストロフは静かに首を振る。

「願いは同じでも、手段と代償が違いすぎる。彼らは今の世界を全部『腐ったシステム』と見なしていて、それを支えてる人間や亜人、体制ごと消そうとする。だから我々が『今あるものを守りながら直す』という道を選ぶ限り、衝突は避けられない」レイトキは拳を固く握り、覚悟を決めたように言う。

「分かった。だったら方針は一つだ。まずストレンジを止めて人々を救う。同時に衆生解放戦線が現れたら、俺たちの立場をはっきり示す。話し合って分かり合えるならそれに越したことはない。だが——俺たちの邪魔をするなら、その時は戦うしかない!」

「それが一番だ」カタストロフは同意し、最後の確認。「警戒を最大限に上げろ。敵は背後からも来る。どの勢力が現れても即応できるよう、連携と情報共有を徹底せよ」こうして作戦にはもう一つの重い条件が加わった——ストレンジとの戦いの裏には、常に第三の勢力の影が潜んでおり、状況は刻一刻と複雑さを増していくのだった。

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