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願6
自室に皐月を招き入れる。
「今、ジュースでも持ってくるよ」
「いいわ。なんか、飲むときに胸が見えそうだし。
……てか、また狙ってるの?」
「んなわけないだろ。
まあ、熱中症になられても困るから、とりあえずペットボトルだけ渡しておく。適当に飲め」
「……ありがと」
「さて、俺は夕方には七夕祭りに出掛ける。
折角だから、皐月も行くか?」
「うーん……
視線に困るのよね。
みんな裸だし、私も裸だし……」
「全員全裸なら問題ないだろ」
「男ならいいんだろうけどね、私は嫌なのよ」
「なら留守番か」
「……行く」
「いいのか?」
「……まあ、行きたかったしね。
できるだけ周りは気にしないようにするわ」
「それがいい。今は順応しちまうのが一番得策だ」
皐月の頭を撫でる。
「あ」
俺のブツが見えてしまう。
皐月は器用に自分の胸を隠しつつ、俺をグーパンした。