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願5
頬を擦る俺。
先程、胸が見えてしまった瞬間、グーパンで殴られたのだ。
「胸から手を離すの狙ってたくせに……」
しかし、今どきの女子小学生ってデカいんだな……
昔、チラ見した明日架の胸はもっと小さかった。
「勝也はこれからどうするの?」
「いきなり呼び捨てか。
とりあえず、家に帰る。こんな格好じゃ落ち着かないしな」
「私も着いていっていい?」
「俺はいいが……
皐月はいいのかよ」
「嫌だけど……鍵を持ってないのよ。
見ての通り、手ぶらなの」
確かに色んな意味で手ぶらだ。
おれは、手に鍵を握ってきたのだ。
「早く行きましょ」
家に向かいつつ、鍵がなくても家族に開けてもらえばいいのでは? と思ったが、突っ込むのはやめておいた。
2人で俺の家へ向かった。